出走馬紹介

エバーオンワード (岩手)
父/スターリングローズ 母/ファーストフロア
牡・6 騎手:山本政聡 調教師:櫻田浩樹
8着に終わった桐花賞は現時点での彼の課題を明白にしたと言える。盛岡での二度の圧勝と水沢での二度の敗戦。別の馬のように対照的な成績だが、転入前の成績を遡れば良績が多いのは門別や東京、新潟、あるいは船橋・川崎といったいわゆる「大きなコース」で、逆に小回りの福島や小倉、函館では軒並み秒単位で差を付けられる敗戦を喫している事が分かる。つまり「小回りが苦手」な馬なのだ。
ただそれもあくまで程度の問題。北上川大賞典での、最後は確かに止まったとはいえコーナーを8つも通過する戦いであれだけ積極的に攻めていたのだから、全くダメという評価を下すわけにはいかないだろう。恐らくは走る度に進境を見せてくれるはず。いずれ水沢でも本格的に勝ち負けを演じてくれるだろう。そしてそれが今回であっても、何ら不思議はない。

スーブルソー (岩手)
父/ネオユニヴァース 母/フレンチバレリーナ
セン・7 騎手:高松亮 調教師:板垣吉則
桐花賞での7番人気の低評価を覆しての優勝は全くもって見事という他はなかった。さて今回は、"あの走りをもう一度やってのける事ができるか?"が焦点になるのだが、ここは『できる』と見たい。
まず距離。JRA時代はどちらかと言えば中距離主体で岩手でもマイルは3度しか走っていないが、盛岡のマイルで1分39秒1、水沢のマイルで1分40秒8はメンバー中でもかなり上位に入るし、後者のタイムは白嶺賞の優勝タイムを上回っているのだからマイルでの性能も間違いなく高い。
もう一つは回り。これまでは一度左回りで凡走したら得意な右回りに戻ってもしばらく結果が出ない事があった。続けて右回りを走っている今なら素直に連続好走を期待できるというわけだ。
前走は決してフロックではない。その証明のためには、ここも勝たねばならないし、それだけの力はある。

ディアーウィッシュ (岩手)
父/クロフネ 母/メインタイトル
牡・10 騎手:菊地康朗 調教師:佐々木修一
今季をまとめるにはまだ早いが、今の時点でそれを表現すれば『あと一歩でチャンスを掴み損ねた』ということになろうか。転入直後の一般戦では3着。続くすずらん賞では6着に敗れはしたがザドライブとタイム差無し・ヒカルジョディーに先着したのだから中身としては十分だった。これなら重賞でも勝ち負けに・・・と思ったところがそこから流れに乗り損ね、特に近走は連続でしんがり・ブービー負けを喫している。初めのうちに勝っていれば、また違った未来が見えていたのかもしれない。
とはいえ最初に言ったように今季を締めるにはまだ早い。ダートマイルは6勝、南関時代にはこの距離で重賞3勝を挙げている。巻き返すきっかけになるとしたらここだ。

ローレルカンタータ (岩手)
父/マーベラスサンデー 母/カントリーバッハ
牡・8 騎手:村上忍 調教師:村上実
1番人気に推された桐花賞は6着と苦杯を舐めた。ただ敗れた事だけではなく、二戦続けて人気で敗れる形になったのが陣営にとってはより悔しい出来事だっただろう。
ただ、桐花賞ではロスなく進むべく選んだルート取りが結果的には裏目に出て、自身があまり得意としない展開の中で戦わざるを得なかった・・・という所は考慮すべきだ。距離も本質的にはちょっと長かったはずだ。いずれこの二走だけで底が見えたとは思いたくない。
三度目の重賞挑戦はよりストライクゾーンに近いと思われるマイル戦だ。勝ち負けはひとまず置くとしても、この2戦とは違う姿を見せる事が、来季のこの馬にとって大きな意味を持つ。

ヒカルジョディー (岩手)
父/トワイニング 母/プリティジョディー
牡・8 騎手:山本聡哉 調教師:畠山信一
2年前のこのレース。ヒカルジョディーは10番人気ながら4馬身差の圧勝をやってのけ、シーズンラストの日に特大級の大波乱を巻き起こした。人気薄の圧勝で馬券も高配当。あれだけ印象に残る走りを見せつけられたら、"ヒカルジョディーと言えばトウケイニセイ記念"と言われるのも当然というものだ。
今季の絆カップの激走もあってどうしても"穴馬"っぽく見られてしまうが、しかし水沢マイルでは転入当初の一戦を除けば6戦2勝2着1回、掲示板を外した事はないし勝ち馬から大きく離された事もなく、この条件では常に"本命"級の安定感を見せている。それでもなおこの馬を人気薄にしてしまったら・・・?それは三度"激走"の瞬間を見せつけられる伏線なのかもしれない。

イーグルドライヴ (岩手)
父/アッミラーレ 母/ステファニーチャン
牡・7 騎手:高橋悠里 調教師:新田守
心機一転岩手に移籍して3ヶ月あまり。ここまでの最高着順・一度の3着だけでは満足はできないし、納得もできない。JRA時代は1000万下を勝って1600万下まで歩を進めた。一度挑戦したオープン特別・関越ステークスでは軽ハンデながら6着を確保しているが、その時の5着ナニハトモアレはオープン特別の常連だったし7着モエレエターナルは南関クラシックを賑わした馬。ちなみにしんがり負けはスーブルソー。つまり「もっとやれていい」はずなのだ。
手掛かりはある。JRA時代は左回りに良績が多く、実際に岩手でも盛岡の方が安定していた。しかしそれも水沢3戦目、勝馬との差をグッと詰めて盛岡戦とも遜色ない走りを見せた。重賞のここで成績に『3』より小さい数字を刻む事ができれば、来季の展望もひとまわり大きなものになる。

ドリームクラフト (岩手)
父/アグネスデジタル 母/マイネスプレンダー
牡・8 騎手:陶文峰 調教師:平澤芳三
「あの馬は強い」。戦った騎手達が舌を巻くシーンを何度も見せられた。盛岡ではキレがもうひとつという事もあってか盛岡と水沢を行き来している頃は強さが正当に評価されなかった感があったが、栗駒賞・白嶺賞と連勝してこれで水沢の重賞に限れば4連続連対・4戦3勝2着1回。もうこの馬の強さに異論を差し挟むものはいなくなった。
彼の見せ場は向こう正面からグンと捲って4角でライバルを突き放してしまう戦いぶり。マイルでは確かにそれが少し鈍るが、しかし白嶺賞でのランドオウジとの一進一退の叩き合いを制したのだから、もはや苦手という事はできない。挑戦者ではなく受けて立つ立場。勝って年度代表馬の座も決める。

ランドオウジ (岩手)
父/ゴールドアリュール 母/キシュウウインド
牡・8 騎手:関本淳 調教師:千葉幸喜
『なんとか一冠を』。それは陣営の願いだろう。頭角を現してからは重賞に6度挑み、マイルチャンピオンシップ南部杯こそ8着だったがその他の5戦は全て掲示板を確保。それも2着2回・3着2回と、あとわずかでタイトルに手が届く所まで来ているのだから。
最大の強敵・ドリームクラフトとは4度戦って3度先着されている。栗駒賞での5馬身差は決定的だったが、しかしマイルに限るならば3戦して1勝2敗、つけられた最大の着差は青藍賞時の1馬身だ。これなら十分逆転の余地はあると言っていいだろう。ローテーションは厳しいが、出るからには勝利を目指す。

ボンバルディエーレ (岩手)
父/クロフネ 母/ブリガドーン
セン・8 騎手:小林俊彦 調教師:関本浩司
桐花賞は、結果は7着だったが勝負所ではスムーズに動いて上がり3ハロン38秒2、勝ったスーブルソーとはわずか0.1秒差の末脚を使いつつ、勝馬から1秒差にまとめてみせた。JRA時代はあまり得意とは言えなかった右回りの小回りダート、それも初コースでこの内容は価値が高いと言っていい。
今回はどうか?JRA時代のダートマイルでは13戦3勝2着2回、キャリア全4勝中3勝を挙げているベストの舞台だ。どうしても出遅れリスクがあるだけに距離短縮の可否は五分五分だろうが、しかしこれだけ好相性な距離だという点は改めて注目しておくべきだろう。
陣営にとっても前走はあくまでも試走、今回もっといい結果を出さなければ岩手に来た意味がないと考えているだろう・・・と見るのはうがち過ぎか?しかしそれだけのチャンスはある。

トップチェッカー (岩手)
父/ダンスインザダーク 母/スタンドオンエンド
牡・6 騎手:菅原辰徳 調教師:佐々木由則
勢いに乗った形でクライマックスを迎える事ができるのは好材料だ。ここ4戦は4着→3着→2着と来て前走はついに1着。転入当初も3着→1着→1着と来て重賞・せきれい賞でも3着に食い込んでおり、近走の流れからはその時に近いものを感じる。
加えて水沢マイルにもメドを立てる事ができたのが大きい。JRA時代はどちらかと言えば中距離を主戦場とし、せきれい賞や北上川大賞典での好走も2000mを超える距離だから・・・という面があった。それだけにマイルで末脚をきっちり使い切って勝てたのは大きな前進と言っていい。ひとつひとつ、一歩一歩前進してきた流れが続いているとしたら当然怖い存在になる。

ニホンピロララバイ (岩手)
父/ホワイトマズル 母/ニホンピロビオラ
牡・8 騎手:南郷家全 調教師:佐藤雅彦
この馬にとってここは"仕切り直しの一戦"という位置づけになるだろう。10着に終わった北上川大賞典は結果的に距離が長すぎた。マイルではどうか?と出走予定だった白嶺賞は感冒のため無念の出走取消。今回の戦いで距離適性や現時点での力関係を改めて計る事になる。
JRA時代の戦績では、例えば未勝利戦を勝った時などはダート1400mの速い流れの中で楽に馬群を割って抜け出して差し切る・・・という強い走りを見せていたし、短めの距離でもしっかり走りきる例は珍しくなかった。先行力と決め手の両立が要求されるマイル戦なら、これまでと違った姿を見せてくれるかもしれない。

スーパーワシントン (岩手)
父/エイシンワシントン 母/スーパーオペラ
牡・11 騎手:齋藤雄一 調教師:佐藤雅彦
とにかく『頑張る』馬だ。一昨年に転入してから29戦して掲示板を外したのはわずかに5度。昨6月には待望の重賞制覇を果たし、その勢いは冬になってもほとんど止まらなかった。とても明けて11歳になるとは思えない。
今季の勝ち星は全て1400m以下の短距離でマイル以上では勝ち星が無いのだが、とはいえ昨春の赤松杯やシアンモア記念、冬の白嶺賞でも見せ場を作っていたのだから、マイルだからと言って安定感が失われたわけではない。昨季なども栗駒賞、白嶺賞とちょっと凡走気味に来ておいてトウケイニセイ記念では6番人気2着と激走、波乱の片棒を担いでいる。そんな足跡を思えば、この馬を軽視するのは「危険」以外の何物でもないだろう。
予想動画
予想情報
【予想買い目】
◎7 ドリームクラフト
○8 ランドオウジ
▲4 ローレルカンタータ
△2 スーブルソー
△5 ヒカルジョディー
馬複 7-8、4-7、2-7、5-7
(自信度=B)中心はトライアル・白嶺賞を快勝(7)ドリームクラフト。岩鷲賞、栗駒賞と水沢1400m重賞を2勝したが、意外にもマイル未勝利。白嶺賞は距離が心配だったが、キッチリ差し切って重賞3勝目を獲得。ハンデも57キロ据え置きなら主役は譲れない。
(8)ランドオウジは7戦連続で重賞挑戦。毎回健闘しているが、あとひと伸びが足りない。しかし白嶺賞ではドリームクラフトとはタイム差なし2着。流れ一つで逆転も十分考えられ、悲願の重賞制覇に燃える。
(4)ローレルカンタータは桐花賞1番人気に支持されたが、伸びひと息で6着。この評価が微妙だが、マイル短縮で反撃に転じるか。
(2)スーブルソーは桐花賞を見事優勝。今回は59キロを背負うが、今の勢いなら克服できる。
(5)ヒカルジョディーは絆カップ優賞後はもたついているが、一昨年の覇者。人気低くなったときに大駆けあり
【予想買い目】
◎7 ドリームクラフト
○9 ボンバルディエーレ
▲2 スーブルソー
△5 ヒカルジョディー
△8 ランドオウジ
△10 トップチェッカー
3連単フォーメーション
7,9→2,5,7,9→2,5,7,8,9,10
24点
「ドリームクラフトに逆らう必要は無い。1600mはわずかに動きが甘くなる印象があったし前走などもやはりそうだったが、それでも一線級のライバルを退けて勝ったのだからこれ以上不安視する事はなくなった。心配があるとすれば馬体重が増えすぎた時と極端にパワーを要する馬場になった時か。
ドリームクラフトを◎に採るなら相手は短距離路線で◎に敗れた組とは違う路線から探すのがベター。という事で対抗格はボンバルディエーレを抜擢。本来マイルあたりが良い馬だし右回りも前走くらいこなせれば大丈夫。スーブルソーは59kgがどうか?だが、勢いに乗っている今が狙い目だ。
ランドオウジ、ヒカルジョディーは近走+αのファクターを手に入れる事が逆転の条件。恐らくそれは馬場状態。◎の持ち味が殺がれる馬場はこれらの馬の得意条件になるはずで、そこを見ながら厚みを変えたい」
【予想買い目】
◎ランドオウジ
○ドリームクラフト
▲スーブルソー
△ヒカルジョディー
△エバーオンワード
△ニホンピロララバイ
(8)ランドオウジ単勝
(2)(7)(8)
3連単3頭BOX
(7)(8)→(1)(2)(5)(11)
3連複2頭軸流し
王子様をおいかけた2013シーズン後半戦。
いつもあとちょっとのところで………
泣かされたわ………。
でもクライマックスはやっぱり王子様と一緒に笑いたい!
大体ドラマってそうじゃんか!!!笑
ハッピーエンド期待します♪
重賞3連勝がかかるドリームクラフトも水沢では絶対はずせない!
でも…
荒れるイメージが強いトウケイニセイ記念!
JBC応援団長ふじポンが気になっているのは12年前のJBCスプリントを勝ったスターリングローズのコ!エバーオンワード!
配当的にも期待しています♪
クライマックス☆
当たってもはずれても(あれっ?笑)みんなでおもいっきり楽しみましょう!!
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