Gallop予想記事
週刊Gallop 9月27日掲載
【国内最強馬が参戦!世界への飛翔を見逃すな!】
第23回マイルCS南部杯10月11日:盛岡 統一GI、3歳上、定量、ダート1600メートル
ダートのマイル王を決める「第23回マイルチャンピオンシップ南部杯」(統一GI、ダート1600メートル)が、10月11日、盛岡競馬場で行なわれる。「Road to JBC」のうちの一つで、勝ち馬にはJBCクラシック(11月3日、船橋1800メートル)、またはJBCスプリント(同、1000メートル)の優先出走権が与えられるが、何よりも注目を集めるのがエスポワールシチーの参戦。国内最強馬が、ブリーダーズCクラシック(11月6日、チャーチルダウンズ、ダート2000メートル)に向け、どんなパフォーマンスを披露するのか見逃せないところだ。
【連覇はあくまで通過点】
"世界制覇"へのカウントダウン エスポワールシチー
米国・ブリーダーズCクラシックに挑戦する国内ダート最強馬のエスポワールシチーが、世界へ羽ばたく前の一戦を盛岡で迎える。芝を使われていたデビュー7戦では、未勝利戦を勝つのが精いっぱいだったが、ダートに替わり素質が一気に開花。圧勝続きで4連勝を飾ると、重賞初挑戦となった09年の平安Sでクビ差の2着。GI初挑戦となったフェブラリーSでもハイラップを刻んでハナを切ると、ゴール寸前まで粘り0秒2差の4着に踏みとどまった。続くマーチSで重賞初制覇を飾り、かしわ記念ではフェブラリーSで先着されたカネヒキリを破って、新旧交代を告げるGI初V。その後もマイルCS南部杯、ジャパンCダートをスピードの違いを見せて逃げ切ってGI3連勝。昨年の最優秀ダートホースに選ばれた。今年に入ってもフェブラリーS、かしわ記念をゴール前抑える余裕で楽勝し、目下GI5連勝中。まさに国内に敵なしといった印象だ。今回は5ヶ月ぶりの実戦となるが、「ひと追いごとに動きが良くなってきたし、いい状態で挑めそう」と安達昭夫調教師。ほぼ勝負付けの済んだ組み合わせで壮行レースともいえるここは、日本最強を改めて証明して、ダート競馬の本場に堂々と乗り込む。
【3年連続あるぞ】
熟女の走りも忘れずに メイショウバトラー
盛岡では【0130】と崩れがないメイショウバトラー。いずれも人気以上の走りを見せ、このレースも08年2着、09年3着と相性は上々だ。10歳を迎えた今年は復帰2戦は案外だったが、前走はレコード決着を4コーナー先頭の競馬で見せ場十分の3着。大きな衰えは感じられないだけに、盛岡得意な熟女の走りにも注目が集まる。
提供/週刊Gallop