確固たる軸が不在だが動きは大川か
早速この10レース。各選手に得点差が殆どない大混戦のメンバー。そして4分戦と難解な一戦だ。
その中で初日特選を捲りで制した1大川が人気になるのかもしれないが先行力としては5東矢が一枚上だろう。
3佐々木は得点トップだが徹底した自力タイプというよりは自在性があるタイプだし、6高久保も近況は自力では苦しい。
こうなると番手無風が条件にはなるが、5東矢の番手を得た9徳永が絶好では。その後ろの4吉本も今回伸びが目立っているしこの九州両者の突き抜けを狙いたい。
あとは4番手以降の縺れの中で位置取りが出来そうな3佐々木も絡めて。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 大川 龍二 | 91 | 広島 | 大川 龍二 91/広島 |
2 | 2 | 渡辺 十夢 | 85 | 福井 | 渡辺 十夢 85/福井 |
3 | 3 | 佐々木眞也 | 117 | 神奈 | 佐々木眞也 117/神奈 |
4 | 4 | 吉本 卓仁 | 89 | 福岡 | 吉本 卓仁 89/福岡 |
5 | 東矢 圭吾 | 121 | 熊本 | 東矢 圭吾 121/熊本 |
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5 | 6 | 高久保雄介 | 100 | 京都 | 高久保雄介 100/京都 |
7 | 三宅 達也 | 79 | 岡山 | 三宅 達也 79/岡山 |
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6 | 8 | 菅原 大也 | 107 | 神奈 | 菅原 大也 107/神奈 |
9 | 徳永 哲人 | 100 | 熊本 | 徳永 哲人 100/熊本 |
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誘導 | 小笹 隼人 | 小笹 隼人 |
ここは地元勢が盤石か。
近畿勢もしっかりと勝ち上がってきた準決勝の中でこのレースが番組としては一番しっかりしている。
7石塚の動きは良好だし番手1中井も余裕のある動きを披露している。唯一のライン3車も心強いしここは車番も活かしてしっかりと7石塚が先行を見せるのでは。
こうなると番手の1中井は車間を空けながらの援護で最後は寸前差し切る。不安はヨコの動きはまだまだの8栗山で、紛れがあるとしても3着のところまでではないか。ここは絞って勝負したい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 中井 太祐 | 97 | 奈良 | 中井 太祐 97/奈良 |
2 | 2 | 柴崎 淳 | 91 | 三重 | 柴崎 淳 91/三重 |
3 | 3 | 萩原 孝之 | 80 | 静岡 | 萩原 孝之 80/静岡 |
4 | 4 | 松川 高大 | 94 | 熊本 | 松川 高大 94/熊本 |
5 | 松岡 辰泰 | 117 | 熊本 | 松岡 辰泰 117/熊本 |
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5 | 6 | 原 真司 | 86 | 岐阜 | 原 真司 86/岐阜 |
7 | 石塚輪太郎 | 105 | 和歌 | 石塚輪太郎 105/和歌 |
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6 | 8 | 栗山 俊介 | 103 | 奈良 | 栗山 俊介 103/奈良 |
9 | 道場 晃規 | 117 | 静岡 | 道場 晃規 117/静岡 |
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誘導 | 辰己 豊 | 辰己 豊 |
元砂の動き目立つ
ここは中井兄弟の弟である1中井俊亮が登場の一戦。後ろを固める9元砂とのワンツーを狙っていきたい一戦だ。
今回の動きを見ていると9元砂の捌きには余裕がある。2日目は最後別線に差されての2着ではあるが、前を残していく気持ちが強かった分であり、その反省を活かして準決勝こそ1着を取る。
相手は2兼本と8月森だが、それよりも単騎の3佐藤の連日の伸びは気になるし、7瓜生は仕事人であるだけに2兼本が先行した時には近畿ラインがブロックされて連係が乱れる恐れも。
そのパターンの3佐藤と7瓜生の折り返しの大穴も狙っていきたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 中井 俊亮 | 103 | 奈良 | 中井 俊亮 103/奈良 |
2 | 2 | 兼本 将太 | 117 | 熊本 | 兼本 将太 117/熊本 |
3 | 3 | 佐藤 一伸 | 94 | 福島 | 佐藤 一伸 94/福島 |
4 | 4 | 大矢 崇弘 | 107 | 東京 | 大矢 崇弘 107/東京 |
5 | 松岡 健介 | 87 | 兵庫 | 松岡 健介 87/兵庫 |
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5 | 6 | 小原 周祐 | 99 | 高知 | 小原 周祐 99/高知 |
7 | 瓜生 崇智 | 109 | 熊本 | 瓜生 崇智 109/熊本 |
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6 | 8 | 月森 亮輔 | 101 | 岡山 | 月森 亮輔 101/岡山 |
9 | 元砂 勇雪 | 103 | 奈良 | 元砂 勇雪 103/奈良 |
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誘導 | 伊代野貴照 | 伊代野貴照 |
激しいレースが続いた準決勝戦。
10レースと12レースでは共に落車も発生してしまい、準決勝戦は全て3連単万車券決着に。
昨日のコラムの冒頭でも「荒れる」イメージがあると書いたばかりなのですが、私が思っていた以上の荒れ方というか…。
同じ荒れるにしても「取れそうな」荒れ方と「取れない」荒れ方ってありますよね。
取れそうな荒れ方は、展開的に考えられなくはない中で入り方がちょっとズレて、レースが終わった後に「あー!このパターンならこう買っとけば!!」って後悔するパターンです。
逆に取れない荒れ方は、展開もぐちゃぐちゃ、思わぬ落車もあったり、アクシデントがあったり…。こっちのパターンは後悔できるほど正解に近づいていない分、悔しい気持ちがあまり湧きません。
それよりも「いやいや……落車は勘弁してくれ…」という気持ちになってしまいます。
私たち競輪ファンからするとやっぱり同じ外れるでも、前者の方が救いがありますよね。
この選手はこういう走り方もする。このパターンの時はこの買い方も次からは入れとくべきなんだな。などなど今後の車券的中に向けての勉強ができるわけです。
でも後者であれば何も未来に繋がりません。
やっぱり落車やアクシデントがあると気持ちも滅入りますし、全員が無事に完走する中での自分の予想の的中を目指していきたいですよね。それこそ競輪の魅力だと感じます。
という当たらない言い訳を並べてみました。笑
最終日こそ全選手無事で!そしてその中で的中を!ではよろしくお願いします!
瓜生が掻き乱すと…
今回の動きとしては初日特選を制した1大川が良いように感じるが、遜色ない動きをしているのが2道場。先行力としてはこちらが上だし、3瓜生や4高久保もこの後位を狙ってくるなら1大川も展開的に苦しくなるシーンもあるのでは。ただ3瓜生がおとなしく2道場ラインの4番手ないしは5番手にいるかどうか…。2道場の番手の8蒔田はタテ型だし、ここは分断に動く可能性も十分ありそう。あまりにそこで激しく縺れると1大川の出番だが、ここは案外スンナリと3瓜生が取りきるシーンもありそうで、展開決め打ちで勝負目を出してみたい。こうなった時の単騎4高久保の一発も魅力。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 大川 龍二 | 91 | 広島 | 大川 龍二 91/広島 |
2 | 2 | 道場 晃規 | 117 | 静岡 | 道場 晃規 117/静岡 |
3 | 3 | 瓜生 崇智 | 109 | 熊本 | 瓜生 崇智 109/熊本 |
4 | 4 | 高久保雄介 | 100 | 京都 | 高久保雄介 100/京都 |
5 | 吉本 卓仁 | 89 | 福岡 | 吉本 卓仁 89/福岡 |
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5 | 6 | 月森 亮輔 | 101 | 岡山 | 月森 亮輔 101/岡山 |
7 | 石毛 克幸 | 84 | 千葉 | 石毛 克幸 84/千葉 |
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6 | 8 | 蒔田 英彦 | 93 | 千葉 | 蒔田 英彦 93/千葉 |
9 | 池田 良 | 91 | 広島 | 池田 良 91/広島 |
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誘導 | 小笹 隼人 | 小笹 隼人 |
兄へバトンを繋げる
惜しくも決勝進出を逃した9中井俊亮。動き自体は決して悪くないしここはその悔しさをぶつけて決勝を走る兄へ良いバトンを繋げてほしい。
その気持ちは前を走る5石塚もわかっているだろうし積極的に駆けるのでは。そうなると9中井は最後は3番手を固める1山口と一気に抜け出す。
5石塚の残りよりは中団確保の8山中やその後ろの2萩原の絡み。そして3飯野は外せない。頭固定でヒモを広げる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 山口 泰生 | 89 | 岐阜 | 山口 泰生 89/岐阜 |
2 | 2 | 萩原 孝之 | 80 | 静岡 | 萩原 孝之 80/静岡 |
3 | 3 | 飯野 祐太 | 90 | 福島 | 飯野 祐太 90/福島 |
4 | 4 | 箱田 優樹 | 98 | 青森 | 箱田 優樹 98/青森 |
5 | 石塚輪太郎 | 105 | 和歌 | 石塚輪太郎 105/和歌 |
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5 | 6 | 大木 雅也 | 83 | 静岡 | 大木 雅也 83/静岡 |
7 | 小原丈一郎 | 115 | 青森 | 小原丈一郎 115/青森 |
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6 | 8 | 山中 秀将 | 95 | 千葉 | 山中 秀将 95/千葉 |
9 | 中井 俊亮 | 103 | 奈良 | 中井 俊亮 103/奈良 |
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誘導 | 辰己 豊 | 辰己 豊 |
細切れの激戦を制するのは
冒頭にも触れたように今回の準決勝では落車もあり、この決勝戦にはいかにも裏のG3らしいメンバーが揃った。
このメンバーでG3制覇経験があるのは5三宅のみであり、他の選手は勝てばG3初優勝。誰にでもチャンスがある分本気で各選手が狙ってくるだろう。
その中で地元コンビ7中井-1元砂のタッグは強力に感じるが、今回の7中井は3日間すべて番手を回っての成績。この決勝で自力を出してアッサリ勝ち切れるほど甘くはないのではないか。
そこで抜擢したいのは9佐藤。準決勝も含め今回の動きは際立っており、細切れも優位に働きそう。展開見極めての一発捲りでG3初戴冠はあるとみた。相手は地元の2人のうち1元砂に、うまく乗ってきそうな2佐々木あたりを中心に。もし逆転があるなら3松岡が頑張った時の8松川。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 元砂 勇雪 | 103 | 奈良 | 元砂 勇雪 103/奈良 |
2 | 2 | 佐々木眞也 | 117 | 神奈 | 佐々木眞也 117/神奈 |
3 | 3 | 松岡 辰泰 | 117 | 熊本 | 松岡 辰泰 117/熊本 |
4 | 4 | 菅原 大也 | 107 | 神奈 | 菅原 大也 107/神奈 |
5 | 三宅 達也 | 79 | 岡山 | 三宅 達也 79/岡山 |
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5 | 6 | 大矢 崇弘 | 107 | 東京 | 大矢 崇弘 107/東京 |
7 | 中井 太祐 | 97 | 奈良 | 中井 太祐 97/奈良 |
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6 | 8 | 松川 高大 | 94 | 熊本 | 松川 高大 94/熊本 |
9 | 佐藤 一伸 | 94 | 福島 | 佐藤 一伸 94/福島 |
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誘導 | 伊代野貴照 | 伊代野貴照 |
2022年に一般企業から脱サラし、公営競技実況アナウンサーの世界へ飛び込む。
出身である別府競輪を主戦場に飯塚オートなど幅広く活躍中。予想は本命を避け敢えて穴を狙いにいくスタイルで、高配当を仕留める!
今回の奈良G3は、G1高松宮記念杯競輪を目前に控えている為、通常のG3以上に混戦模様となっていますね。
しかも同時にナイターで函館G3も行われている分メンバーも分散。
こうなるとやっぱり個人的に思うことは「荒れる!」ということです。やっぱり軸になる選手が少ないですし、拮抗しているメンバーである分、思わぬ選手が絡んでの高配当、というイメージが非常に強いのです。
実際初日も2日目も5個ずつ3連単万車券が飛び出し、10万車券も一つずつ。
3連単1番人気で決まったのも2日間で2つしかありませんでした。
そして今回の開催。大きな特徴があります。
奈良の33バンクといえばやはり先行逃げ切りが有利なイメージもあるのですが、今回の決まり手を見ていると意外にも初日は逃げきった選手は不在で、2日目もただ1人だけ。
捲りも決まっていますし、差しの決まりても多くなっているんです。
このあたりも普段のイメージのまま臨んでしまうと高配当も逃してしまう恐れがあります。
穴党の私としては、今回は「荒れる!」と決めつけて狙い目を出していきたいと思います!
今週もよろしくお願いします!