望月の気配がとにかく抜群!
近況の充実ぶりが目立つ9望月。持ち前の粘りもさることながら、初日のスピードも良好で調子はかなり良さそう。ここ3人のラインの厚みを生かしてしっかり主導権というのが基本になってくる。後ろの7岡村も安定感はピカイチ。しっかり追走し、サイゴは9望月とゴール勝負という車券が狙いになってくるが、引くに引けない状況になった時の4畑段が怖い。もつれた時には、9望月の残り目に4畑段や、混戦に強い5宿口あたりを絡めて勝負してみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 竹内 雄作 | 99 | 岐阜 | 竹内 雄作 99/岐阜 |
2 | 2 | 神山雄一郎 | 61 | 栃木 | 神山雄一郎 61/栃木 |
3 | 3 | 成清 貴之 | 73 | 千葉 | 成清 貴之 73/千葉 |
4 | 4 | 畑段 嵐士 | 105 | 京都 | 畑段 嵐士 105/京都 |
5 | 宿口 陽一 | 91 | 埼玉 | 宿口 陽一 91/埼玉 |
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5 | 6 | 筒井 裕哉 | 89 | 兵庫 | 筒井 裕哉 89/兵庫 |
7 | 岡村 潤 | 86 | 静岡 | 岡村 潤 86/静岡 |
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6 | 8 | 末木 浩二 | 109 | 山梨 | 末木 浩二 109/山梨 |
9 | 望月 一成 | 111 | 静岡 | 望月 一成 111/静岡 |
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誘導 | 小坂 敏之 | 小坂 敏之 |
総合力は小川だが…
普通に考えれば総合力で2小川が、というレース。5山岸と8原口が叩き合う展開も考えられるだけに、流れも向きそうな感じだが、そんな中で面白そうな存在は1柿澤。5山岸が主導権の展開が前提になってくるが、番手の7神山が前を残そう、残そうと躍起になると、3番手からの強襲というのは十分にあり得るのでは。加えて、2小川は比較的トリッキーな動きを見せることもあるので、そんな中で3柏野との連携は乱れるかもしれない。思い切って2小川と1柿澤をアタマに据えたフォーメーションで少し大きめの配当に期待してみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 柿澤 大貴 | 97 | 長野 | 柿澤 大貴 97/長野 |
2 | 2 | 小川真太郎 | 107 | 徳島 | 小川真太郎 107/徳島 |
3 | 3 | 柏野 智典 | 88 | 岡山 | 柏野 智典 88/岡山 |
4 | 4 | 新田 康仁 | 74 | 静岡 | 新田 康仁 74/静岡 |
5 | 山岸 佳太 | 107 | 茨城 | 山岸 佳太 107/茨城 |
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5 | 6 | 坂本 修一 | 99 | 岡山 | 坂本 修一 99/岡山 |
7 | 神山 拓弥 | 91 | 栃木 | 神山 拓弥 91/栃木 |
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6 | 8 | 原口 昌平 | 107 | 福岡 | 原口 昌平 107/福岡 |
9 | 松坂 英司 | 82 | 神奈 | 松坂 英司 82/神奈 |
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誘導 | 大橋 徹 | 大橋 徹 |
佐々木の勢いは果たして…
メキメキと近況頭角を表しつつある5佐々木。元々のダッシュは非凡なものがあり、そのポテンシャルが本格化してきたという印象。ここ6脇本との同期対決という構図になるが、5佐々木は最近それほどガンガン先行という感じでもない。それがどう出るのか?が重要なポイントに。あまりにも大事にいき過ぎると1小松崎の組み立てに敗れることも十分考えられるが、それでもやはり今の勢いに期待したい気持ちが強い。仮に5佐々木が不発でも、ある程度攻めてくれる流れなら、3杉森にもチャンスがあり、人気は北日本に集まりそうだが、ここは敢えて、関東連携に期待して狙ってみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 小松崎大地 | 99 | 福島 | 小松崎大地 99/福島 |
2 | 2 | 川口 聖二 | 103 | 岐阜 | 川口 聖二 103/岐阜 |
3 | 3 | 杉森 輝大 | 103 | 茨城 | 杉森 輝大 103/茨城 |
4 | 4 | 伊原 克彦 | 91 | 福井 | 伊原 克彦 91/福井 |
5 | 佐々木悠葵 | 115 | 群馬 | 佐々木悠葵 115/群馬 |
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5 | 6 | 脇本 勇希 | 115 | 福井 | 脇本 勇希 115/福井 |
7 | 鹿内 翔 | 95 | 青森 | 鹿内 翔 95/青森 |
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6 | 8 | 杉本 正隆 | 96 | 茨城 | 杉本 正隆 96/茨城 |
9 | 渡部 幸訓 | 89 | 福島 | 渡部 幸訓 89/福島 |
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誘導 | 飯嶋 則之 | 飯嶋 則之 |
競輪予想の醍醐味の一つに「展開が合っているかどうか?」の答え合わせがあります。他の公営競技以上に展開のウエイトが大きいので、車券が外れていてもこの展開が予想通りになれば、ある程度の満足感を得ることができます。「まぁ、車券は外れたけど展開が当たってるからそれでいいか」みたいな感じですね。だからこそ、といいますか…この展開推理が全く読みとは違っていて、おまけに予想も当たらないとなると目も当てられません。今回の宇都宮GIII準決勝。竹内雄作選手の単騎戦はちょっと買えないな、なんて思っていたら、末木選手の先行で、そこを叩きにいく望月選手、しかし末木選手の番手から発進した宿口選手と望月選手がもがきあって、竹内選手の絶好の捲りごろという。「おいおい、そんな展開なかったわ」という予想で完全大外れになり「予想も違うし、車券も外れ」要するに、バットとボールが完全に離れている空振りになりました。しかし、これだけ完璧に外れているとあきらめもつくんです(笑)問題は、展開は合っているのに車券が外れていた場合です。確かにこの場合、冒頭に書いたように「車券は外れたけど、展開は合っていたからそれでいいか」というある種の満足感を得ることができます。できますが、スイングのタイミングはバッチリあっているのに、バットとボールの差は数ミリ、いや、数ミクロンの空振りですから「もう少し、バットが上だったら会心のホームランだったのに」という悔しい気持ちでいっぱいになり、時によっては「何で、あそこであの車券まで手を広げておかなかったんだろう」という後悔の念に苛まれ、夜も眠れないということもあるんです。「ああ、なんで昨日、佐々木悠葵選手のポテンシャルは信頼していたのに、渡部幸訓選手の1着がなかったんだろう、なんで、なんでなんでなんでなんだよぉぉぉぉ」というやつですね。もう、自分が情けないというかなんというか、もうこうなると悔しくてどうしようもない気持ちになってしまいます。確かに読みがある程度あっているという満足感はあります。あるんですが、やっぱり車券は当ててこそ、というのが公営競技の基本である以上、悔しくて悔しくて仕方ない気持ちになるんです。悔しいけどある程度の満足感のある外れがいいのか?それとも、展開も外れ、車券も外れという、満足感もなければ、悔しさも全くないという外れの方が精神的には救われるのか?同じ外れでもどっちの方が人は幸せなのか?そんなことを感じる春の一日になりました。同じ外れでも皆さんはどっちの方がお好きですか??良かったら、一度、外れの質について深く考えてみるのもいいかもしれませんね(笑)
ここは思い切って仕掛けたもの勝ちのレースか?
ガールズでパッとメンバーを見た時に考えるのが「これは思い切って仕掛けたものが勝つのか、それとも位置取りに拘って慎重に仕掛けた方がいいのか」というのがあります。この決勝戦のメンバーと2日間の走りを見て、比較的慎重派が多いような印象で、そうなってくると、逆に思い切って仕掛けることのできる選手が吉ということになる、とう考え方です。その点において、軸は2高木で考えたい。1石井は確かに連勝で実績も文句なしに一番だが、どうも動きが重そうで、3中村や7比嘉あたりの思惑と被りそうなリスクもある。一発の魅力となると4太田だが、やはり、ここ強気に仕掛けるというよりは、ある程度待ってからの勝負になりそうで、そうなるとそんなに簡単に位置が取れるかどうかの不安が同居する。なので2高木軸の車券で、3着は広めに。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 石井 寛子 | 104 | 東京 | 石井 寛子 104/東京 |
2 | 2 | 高木 佑真 | 116 | 神奈 | 高木 佑真 116/神奈 |
3 | 3 | 中村由香里 | 102 | 東京 | 中村由香里 102/東京 |
4 | 4 | 太田 美穂 | 112 | 三重 | 太田 美穂 112/三重 |
5 | 5 | 中野 咲 | 110 | 愛知 | 中野 咲 110/愛知 |
6 | 6 | 岩崎ゆみこ | 116 | 茨城 | 岩崎ゆみこ 116/茨城 |
7 | 比嘉真梨代 | 114 | 沖縄 | 比嘉真梨代 114/沖縄 |
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誘導 | 坂本将太郎 | 坂本将太郎 |
小松崎が有利な構成だが…
8原口と4脇本が叩き合う展開になりそうなこのレース。そうなればやはりというか自ずと流れは7小松崎にというレース。番手の5岡村も堅実で、やはりこのコンビで人気になるだろう。勿論、この2人の車券は抑えておく必要があるのだが、狙いたいのは4脇本が思い切って先行し、単騎の3杉本や9石川がその近畿の先行に期待して、実質的なラインが4人になった場合。この時は7小松埼も前が遠い状態になり、4脇本を捲り切るまでに時間がかかる。そうなった場合はもしかすると2畑段が番手から発進ということもあるのでは?その可能性にも少し期待して狙ってみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 松坂 英司 | 82 | 神奈 | 松坂 英司 82/神奈 |
2 | 2 | 畑段 嵐士 | 105 | 京都 | 畑段 嵐士 105/京都 |
3 | 3 | 杉本 正隆 | 96 | 茨城 | 杉本 正隆 96/茨城 |
4 | 4 | 脇本 勇希 | 115 | 福井 | 脇本 勇希 115/福井 |
5 | 岡村 潤 | 86 | 静岡 | 岡村 潤 86/静岡 |
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5 | 6 | 西田 大志 | 98 | 福岡 | 西田 大志 98/福岡 |
7 | 小松崎大地 | 99 | 福島 | 小松崎大地 99/福島 |
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6 | 8 | 原口 昌平 | 107 | 福岡 | 原口 昌平 107/福岡 |
9 | 石川 雅望 | 91 | 群馬 | 石川 雅望 91/群馬 |
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誘導 | 小坂 敏之 | 小坂 敏之 |
ここは山岸を素直に信頼
準決勝、位置取りに拘り過ぎて小川真太郎に後れを取ってしまった1山岸。しかし敗因もハッキリしていて、脚勢も初日を見る限り問題ない。ここ、しっかり主導権をとってもいい、くらいの気持ちで攻めていけば自ずと結果にも繋がるのでは。勿論7坂本にも一撃の魅力はあるし、6三好のタテ脚で大穴という可能性も否定できない。が、素直に考えた方がいいのでは、というレース。ただ、3番手の8阿久津には不安要素もあり、3着に関しては別線に比重を置いて考えたい。ヒモ穴は4小笠原か。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 山岸 佳太 | 107 | 茨城 | 山岸 佳太 107/茨城 |
2 | 2 | 松尾信太郎 | 92 | 福岡 | 松尾信太郎 92/福岡 |
3 | 3 | 江守 昇 | 73 | 千葉 | 江守 昇 73/千葉 |
4 | 4 | 小笠原昭太 | 76 | 青森 | 小笠原昭太 76/青森 |
5 | 神山 拓弥 | 91 | 栃木 | 神山 拓弥 91/栃木 |
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5 | 6 | 三好 陽一 | 88 | 愛媛 | 三好 陽一 88/愛媛 |
7 | 坂本 周作 | 105 | 青森 | 坂本 周作 105/青森 |
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6 | 8 | 阿久津 修 | 88 | 栃木 | 阿久津 修 88/栃木 |
9 | 鹿内 翔 | 95 | 青森 | 鹿内 翔 95/青森 |
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誘導 | 大橋 徹 | 大橋 徹 |
内をつけるのは果たして!!
1宿口に9小川はどちらかというと待ってからの仕掛けになりそうな決勝戦。問題はやはりその中で7佐々木がどう考えてくるか?ということになってくるが、どうもやはり内容よりも「勝ちたい」という気持ちが強いように感じるのは気のせいか(笑)で、そうなってくるとやはり強気に主導権をというのは昨日単騎で豪快に捲り切った3竹内。うまく駆ければ強靭な粘りもあるし、たとえ後ろが地区の違う4渡部であろうとも攻めは変わらないだろう。ただ、問題はこのラインも2車で、確かに6新田がこの3番手にいる可能性もあるのだが、3竹内先行で4渡部が援護、その時に内ががら空きになりそうな、そんな予感がして仕方ない。そんな時に頼りになるのは穴男2柏野。9小川はとにかく前々に踏んでくることは間違いなさそうで、その流れから最後に内を突く2柏野の車券で大穴を狙いたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
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1 | 1 | 宿口 陽一 | 91 | 埼玉 | 宿口 陽一 91/埼玉 |
2 | 2 | 柏野 智典 | 88 | 岡山 | 柏野 智典 88/岡山 |
3 | 3 | 竹内 雄作 | 99 | 岐阜 | 竹内 雄作 99/岐阜 |
4 | 4 | 渡部 幸訓 | 89 | 福島 | 渡部 幸訓 89/福島 |
5 | 杉森 輝大 | 103 | 茨城 | 杉森 輝大 103/茨城 |
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5 | 6 | 新田 康仁 | 74 | 静岡 | 新田 康仁 74/静岡 |
7 | 佐々木悠葵 | 115 | 群馬 | 佐々木悠葵 115/群馬 |
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6 | 8 | 神山雄一郎 | 61 | 栃木 | 神山雄一郎 61/栃木 |
9 | 小川真太郎 | 107 | 徳島 | 小川真太郎 107/徳島 |
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誘導 | 飯嶋 則之 | 飯嶋 則之 |
1972年5月17日生。関西・名古屋などでFMのDJを経て、競輪の実況アナウンサーへ。実況歴は18年。最近はミッドナイト競輪in小倉を中心に活動中。番組内では「芸術的なデス目予想」といういいのか悪いのかよく分からない評価を視聴者の方から頂いている。
東京の緊急事態宣言も解け、いよいよ春到来!と言いたいところですが、まだまだコロナウイルスの猛威に打ち勝ったなんて...程遠い状況に変わりはありません。例年なら、待ちに待った春!よーしエンジョイするぞ~!という気分になりますが、残念ながらそんな感じでもなく、日本中が同じベクトルを向いて「さぁ!オリンピックだ!」という雰囲気でもないですね。それでもやはり滞りなく五輪が行われるのであれば、一人でも多くの日本人選手の金メダルを期待したいもんです。死に物狂いで、バンクを疾走し、走り終えたら立ち上がることもできない新田祐大選手のトレーニングの風景を見て「オリンピックを目指すアスリートというのはこんなにエゲつない練習を毎日やっているんだ」ということを改めて実感し、そして、選手にとってはあれだけ厳しいトレーニングに取り組む為の、そのモチベーション自体が揺らいでいることに胸が痛みます。そんな、今、心の持って行き所がないのではないかというアスリートたちに何ができるのか?「頑張れー!逆境に負けるなー!」と普段は心で応援することくらいしかできないんですが、今回は国際トラック支援という名目でのGIII開催。心で応援するだけじゃなく、ここで車券を買い、レースを楽しむことで、そんなアスリートの皆さんに貢献できているような、そんな気にさせてくれる開催です。個人的には長年、自転車競技の実況もやらせてもらう機会も多いので、どうしても、純粋にトラック競技への思い入れも強く、多くの魅力も知っているつもりです。一日でも早く、そんなアスリートが競技だけに集中できる日が訪れますように。そんなことを願いつつ、今日2日目もレースを楽しみましょう。