九十九島賞争奪戦 著名人予想

大津尚之
大津尚之
(おおつなおゆき)

さぁ、やってまいりました!
佐世保競輪場九十九島賞争奪戦。
佐世保での年に一度のお祭りレース。

僕は今年は勝利者インタビューを担当しているんですが、このポジションというのはある意味特等席だなと感じています。
というのもインタビュールームが敢闘門付近にあるんです。
発走前の選手の真剣な表情やオーラ、
自転車に手を合わせて祈る姿を見ると本当に命をかけて走っているんだなと改めて考えさせられました。

そして引き上げて来た時の選手の表情。
勝者がいれば敗者もいるので悲喜交々なのですが、やっぱり勝った選手のお顔が素晴らしい。
精一杯力を出し切って出し切って、 息も絶え絶えに横たわる姿はカッコいい。
戦ってんなぁって、僕はこんな戦ったことないので純粋にカッコいいなって感じるんですよね。

選手の集中力を削ぐようなことがあってはならないので、絶対に目を合わせないようにしたり、
選手が歩いてきたら壁側にピタッと立ち、
背を向けて邪魔にならないようにしたりと神経をすり減らすことも多いのですが、
チラッと横目で見ながらマスクの下で『すげぇな』って何度も呟いてます。

初日の7レースでは地元の瀬戸選手と熊本の森山選手でワンツーが決まりました。
インタビュー前に勝った森山選手に『瀬戸さんとワンツーでした』と伝えると、『本当ですか!?︎それが1番嬉しいです!』と満面の笑みを見せてくださいました。

競輪はラインがあるので予想が難しいという方がいますが、ラインが出来るからこそ生まれるドラマもあるんだなぁ。

そんな真剣な生き様を見せてくれる一方で、 今回は前検日にYouTubeで特別配信を行いました。
大人になった今だからこそ欲しいクリスマスプレゼントは?をテーマにインタビューをしています。
これ本当に見てほしいんです。

佐世保競輪場が大好きな菅田選手。
プライベートで乗っているフェラーリの話から、はたまたハムエッグ愛まで熱く語ってくれています。
深谷選手が13年間で買い換えた車の数に驚いて、
平尾一晃選手が奥様からもらったクリスマスプレゼントの金額に驚愕いたしました。
あー、これ以上は言えない。
レースと共にお楽しみください。

あっ、そのYouTubeの中でメスゴリラみたいな人が映ってますけど怖い人じゃないので安心してくださいね笑

第10R S級準決勝

発走時間
15:14
締切予定
15:09

北日本に死角はあるか

初日特選では深谷相手に主導権を握り別線を苦しめ、
2次予選では地元井上を連れて早めから巻き返した9新山。

ここも9新山の力が1枚2枚抜けている。
佐世保記念は過去3度走っているが、準決勝戦は全て1着とバンク相性も抜群だ。
番手は1佐々木。
今シリーズは競輪祭以来の実戦になるが、リフレッシュが良い方向に働いているようで、こちらも不安は全くない。
例え前を取らされたとしても2次予選同様に早めに引いてからの一気の巻き返しで北のワンツーを本線に置く。

ただ、8竹内の実戦気配も侮れない。
2次予選では番手2柏野相手に逃げ切りを決めた。
広島競輪場で松浦、町田、清水との練習の成果が完全に表れている。
7中西が9新山を苦しめるような展開になれば、8竹内の1発も狙ってみたい。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 佐々木雄一 83 福島 佐々木雄一
83/福島
2 2 柏野 智典 88 岡山 柏野 智典
88/岡山
3 3 鷲田 佳史 88 福井 鷲田 佳史
88/福井
4 4 金子 幸央 101 栃木 金子 幸央
101/栃木
5 岩津 裕介 87 岡山 岩津 裕介
87/岡山
5 6 竹村 勇祐 96 秋田 竹村 勇祐
96/秋田
7 中西  大 107 和歌 中西  大
107/和歌
6 8 竹内  翼 109 広島 竹内  翼
109/広島
9 新山 響平 107 青森 新山 響平
107/青森
誘導 西田 将士 西田 将士

第11R S級準決勝

発走時間
15:52
締切予定
15:47

あるぞ、窓場の3連勝

7深谷-1和田で連携をする南関東勢が当然人気になる。
この2人が佐世保記念に来てくれたことは現地のお客様からするととても嬉しいことだが、
共に伊東記念から中2日での強行参戦となり疲労は否めない。

別ラインからは勿論警戒されるし、初日同様前を取らされれば巻き返し不発のケースもあるとみて
ここは思い切って外して考える。

ならばライン3車と厚みを得た九州からといきたいところだが、
今節の動き、そして車券的妙味から8窓場に本命を打つ。

前節の小倉では677と精彩を欠いた8窓場だが、
初日は青板から動いて展開を作り、混戦を一気に捲り切り
二次予選では石塚の捲りを差すなど
今回はきっちりと修正してのぞんでいる。

本人も話していたが9車立てのレースは戦いやすいらしい。

ここも上手く6藤根を動かしながら、最後は捲りで決着をつける。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 和田健太郎 87 千葉 和田健太郎
87/千葉
2 2 嘉永 泰斗 113 熊本 嘉永 泰斗
113/熊本
3 3 松岡 健介 87 兵庫 松岡 健介
87/兵庫
4 4 湊  聖二 86 徳島 湊  聖二
86/徳島
5 武田 豊樹 88 茨城 武田 豊樹
88/茨城
5 6 藤根 俊貴 113 岩手 藤根 俊貴
113/岩手
7 深谷 知広 96 静岡 深谷 知広
96/静岡
6 8 窓場千加頼 100 京都 窓場千加頼
100/京都
9 園田  匠 87 福岡 園田  匠
87/福岡
誘導 井手  健 井手  健

第12R S級準決勝

発走時間
16:35
締切予定
16:30

展開有利に井上が抜け出す

地元エースの1井上。
初日特選は自ら前回りの展開。
新山の強靭な先行を4番手から果敢に捲りを放った。
2次予選はその新山の番手から抜け出しファンの期待に応えた。
地元記念の1勝で、まずは少し気持ちが落ち着いたに違いない。

準決勝は5林という絶好の目標を得た。
その5林も今回は仕上がっている。
徹底先行タイプの5林には、400バンクの中でも1番直線の短い佐世保は有利に働く。
3番手の9小川も近況の気配は上々でラインの総合力もある。

他のラインはそこまで早駆けをするタイプではないので、5林の先行から車間を切りながら最後は1井上が抜け出すとみた。

ただ、1井上が前を庇いすぎるてスピードのある2鈴木や3菅田に最後捉えられる目も薄めだが押さえておきたい。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 井上 昌己 86 長崎 井上 昌己
86/長崎
2 2 鈴木  裕 92 千葉 鈴木  裕
92/千葉
3 3 菅田 壱道 91 宮城 菅田 壱道
91/宮城
4 4 石塚輪太郎 105 和歌 石塚輪太郎
105/和歌
5 林  大悟 109 福岡 林  大悟
109/福岡
5 6 近藤 範昌 82 岡山 近藤 範昌
82/岡山
7 佐々木 龍 109 神奈 佐々木 龍
109/神奈
6 8 佐藤 一伸 94 福島 佐藤 一伸
94/福島
9 小川 勇介 90 福岡 小川 勇介
90/福岡
誘導 阪本 和也 阪本 和也

ぐふぅ。 何回同じ過ちを繰り返したら済むんだ、僕は。

10レースの新山選手。
予想の中で佐世保記念は準決勝が全て1着と書きました。
書いたんです。
ただ、重要なデータをお伝えするのが漏れておりました。
佐世保記念の準決勝戦で新山選手は1着なんですが、毎回高配当になってるんですよ!
新山選手からこんなに付くの!?︎ってくらいに。
竹内翼選手も調子良いって触れてんのに、なんであの車券が買えないかなぁ。

だって2日目まで見てたら佐々木選手も調子良かったんですもん。
まさかあそこで内に下りるなんて思わないじゃないですか。
すんなり北のワンツーが決まるって思うじゃないですか。

そして深谷選手。
連日別ラインに警戒されて前を取らされてのレース。
捲りのききにくい佐世保バンクで外外回されながら一気に前を捉えての和田選手とのワンツー。
ゴール後に2人で讃えあってるシーンを見て、なんで買ってないんだとめちゃくちゃ後悔しました。
横で見てた平尾さんなんて『カッコ良いなぁ』って思わず声漏れてましたもん。

そして最終レース。
佐世保の平尾さんがいつも『オイは林大悟のファンなんよ』という意味が改めて分かりました。
井上選手について触れるのは優勝インタビューまで取っておかせてください。

第10R S級特秀

発走時間
15:14
締切予定
15:09

岡崎がカマシで仕留める。

9林、5近藤、7岡崎、8柴崎がラインの先頭。
細切れ戦になる。

本命は7岡崎。
二次予選こそ嘉永に上手くやられたものの
初日、そして3日目とカマシて勝ち星を挙げており
近況の走り同様に調子は良さそうだ。

5近藤、8柴崎は早めに動きそうにないので
9林が掛かりきる前にここも一気にカマシて4鷲田との
ライン決着といきたいところ。

ただ、9林の抵抗もあり消耗戦となった場合は
5近藤の捲り一発のケースも押さえておきたい。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 柏野 智典 88 岡山 柏野 智典
88/岡山
2 2 岡本  総 105 愛知 岡本  総
105/愛知
3 3 松岡 貴久 90 熊本 松岡 貴久
90/熊本
4 4 鷲田 佳史 88 福井 鷲田 佳史
88/福井
5 近藤 隆司 90 千葉 近藤 隆司
90/千葉
5 6 相川 永伍 95 埼玉 相川 永伍
95/埼玉
7 岡崎 智哉 96 大阪 岡崎 智哉
96/大阪
6 8 柴崎  淳 91 三重 柴崎  淳
91/三重
9 林  大悟 109 福岡 林  大悟
109/福岡
誘導 井手  健 井手  健

第11R S級特秀

発走時間
15:52
締切予定
15:47

菅田からのフォーメーションで勝負、

1菅田、4石塚、6伊藤、9湊が軸の細切れ戦。

主導権を握るのは6伊藤か。
連日見ていても2武田の前を走る選手は仕掛けが早い。
おそらく9湊ラインがここに続いて4車結束のような並びになる。

4石塚もライン3車に加え、9レースに弟で弟子の石塚慶一郎が出走するため
果敢なレースも考えられるが6伊藤がいるだけに無理矢理の仕掛けにはならないような気がする。

本命は得点上位でスピードのある1菅田。
2次予選に続いての前回り。
元々位置には拘らず、溜めて溜めての一発になるので5佐々木の差しは買わず
押し切り、もしくは筋違いから狙っていく。

穴は9湊。
先手ラインすんなり追走だと
初日見せたようにコースを見つけて突っ込んでくる。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 菅田 壱道 91 宮城 菅田 壱道
91/宮城
2 2 武田 豊樹 88 茨城 武田 豊樹
88/茨城
3 3 佐々木則幸 79 高知 佐々木則幸
79/高知
4 4 石塚輪太郎 105 和歌 石塚輪太郎
105/和歌
5 佐々木雄一 83 福島 佐々木雄一
83/福島
5 6 伊藤慶太郎 107 埼玉 伊藤慶太郎
107/埼玉
7 金子 貴志 75 愛知 金子 貴志
75/愛知
6 8 窓場千加頼 100 京都 窓場千加頼
100/京都
9 湊  聖二 86 徳島 湊  聖二
86/徳島
誘導 西田 将士 西田 将士

第12R S級決勝

発走時間
16:35
締切予定
16:30

5人選んでも足りない好メンバー。

3新山と5深谷は初日特選に続いての対戦となる。
ここに6竹内、単騎4松岡を加えての決勝戦。

対戦メンバーに多少の違いはあるものの
レース内容自体は初日特選とほぼほぼ同じ内容になってくるのではないか。

連日スタートを取らされている5深谷。
2井上がいるので車番で中団は6竹内。
3新山は後ろからの組み立てになるか。

初日特選で3新山の先行を後方から全く仕掛けられなかった5深谷だが
2次予選や準決勝を見て分かるように状態は確実に上向いている。
決勝インタビューで1和田健太郎が話していたが
捲りの一番打ちにくいところから捲って前を捉える5深谷の脚力は想像以上だ。

ただ、3新山の掛かりも良いし、その後ろを走る8金子にもチャンスはある。
6竹内も準決勝では3新山に最終的には捲られたものの
3日間自分の番手選手には抜かれていないように調子はいい。

どこからでも狙えるとは、本当にこのことだろう。
これが2021年、僕の最後のオッズパークでの予想になるので
最後は3連単5車ボックスで勝負したい。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 和田健太郎 87 千葉 和田健太郎
87/千葉
2 2 井上 昌己 86 長崎 井上 昌己
86/長崎
3 3 新山 響平 107 青森 新山 響平
107/青森
4 4 松岡 健介 87 兵庫 松岡 健介
87/兵庫
5 深谷 知広 96 静岡 深谷 知広
96/静岡
5 6 竹内  翼 109 広島 竹内  翼
109/広島
7 小川 勇介 90 福岡 小川 勇介
90/福岡
6 8 金子 幸央 101 栃木 金子 幸央
101/栃木
9 鈴木  裕 92 千葉 鈴木  裕
92/千葉
誘導 阪本 和也 阪本 和也
大津尚之

【プロフィール】
大津尚之(おおつなおゆき)

広島出身でカープを誰よりも愛するのにメガネは白か黒。オッズパークLIVEでおなじみのアンダーパー藤原氏と双子じゃないか?という噂もあるくらい瓜二つ。特技は3連複5車ボックスで外すこと。ちなみに本業は実況アナウンサー

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