長良川鵜飼カップ　著名人予想

今、スマホを操ればあらゆる情報が入ってくる。効率よく知りたいことが吸収できる。そんな時代の中で、イチローはこんなことを言っています。

『頭でっかちになる傾向は今の時代、どうしてもありますね。で、情報をたくさん集めれば合理的に、効率よく目標が達成できそうなのですが、もし仮にミスなく、最短距離で、そこに辿り着けたとしても、結局のところ…

深みがないんです。

僕は遠回りが一番の近道だと、そう思いますね』

今以上、これ以上を探し求めて常に挑戦するスタンスを貫く男ならではの発言だし、イチローが挑戦することの答えは、スマホではきっと、いや絶対に見つからないでしょう。やはり、これはとんでもない境地に辿り着ける人が持っている特有の思考だと思いまし、それは競輪選手のトップも近いものがあるかもしれません。
　
岐阜記念の準決勝を終えた平原選手

『ほんとに自力と番手の使い分けは難しい。その場、その場の判断で必死で、今日も何が正解だったのか…』

この発言を見ると、昨日のレースは平原選手にとってはミスだったのでしょう。眞杉選手とのワンツーではないけれど、3着に残し、確かに志田選手との際どいゴール勝負ではありましたが、それでも自身は1着を取っている。それでも、まだ自分にはできることがあったんじゃないかと考える。

傍から見ていると凄まじい勢いで迫ってくる志田選手より先着し、かつ眞杉選手を3着に残せるなんて…あの展開で普通なら、志田選手より先着しようと思ったら眞杉選手は残らなかっただろうし、眞杉選手を残そうと思い過ぎていたら、きっと志田選手が大金星をあげていたでしょう。それをギリギリの判断で自身は勝利し、眞杉選手は残った。

そして、それでもまだできることがあったんじゃないか。これは自分にとってはミスだったと考える。

平原選手が求める解答は、スマホでいくら調べても出てこないでしょう。そして、こうやって毎回毎回、自分の中で感じたミスを減らしていこう、そう思い続けてきたからこそ、今、とんでもないところに立っている選手なんでしょうね。

眞杉選手が残ったことによって、実に面白い決勝戦になりました！フレッシュな顔ぶれの地元勢が有終の美を飾れるのか？はたまた…

岐阜記念最終日、今日も熱いレースを楽しみましょう。