展開有利な南関の絡みは必須
狂犬9大塚健一郎が7清水の後ろで直競りという興味深いレース。ここと決めた以上は、たとえ南関が先手を取ろうとも切り替えるなんてことはないだろう。とはいえ、7清水が昨日のように早駆けする理由もあまりない。やはり7清水の後ろは実に買いにくい。となると、やはり有利なのは層の厚い南関勢。ここなら4青野がキップよくいくだろうし、そうなったら3内藤の車券は外せない。なのだが、3内藤は佐世保の全プロからずっと1着のない典型的な2.3着の選手。なので、ここは3内藤を2.3着に設定し、アタマは7清水か脚を溜めてくる2浅井で狙ってみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 山下 一輝 | 96 | 山口 | 山下 一輝 96/山口 |
2 | 2 | 浅井 康太 | 90 | 三重 | 浅井 康太 90/三重 |
3 | 3 | 内藤 秀久 | 89 | 神奈 | 内藤 秀久 89/神奈 |
4 | 4 | 青野 将大 | 117 | 神奈 | 青野 将大 117/神奈 |
5 | 坂口 晃輔 | 95 | 三重 | 坂口 晃輔 95/三重 |
|
5 | 6 | 桐山敬太郎 | 88 | 神奈 | 桐山敬太郎 88/神奈 |
7 | 清水 裕友 | 105 | 山口 | 清水 裕友 105/山口 |
|
6 | 8 | 伊勢崎彰大 | 81 | 千葉 | 伊勢崎彰大 81/千葉 |
9 | 大塚健一郎 | 82 | 大分 | 大塚健一郎 82/大分 |
|
誘導 | 吉川 誠 | 吉川 誠 |
強力南関ラインか、キレの守澤か
連日、さすがの粘りを見せている3深谷。南関4人の前で主導権が基本になってくるだろうし、先手を取れば粘りは十分、なのだが、ここ117期の新鋭1櫻井も黙っているとは思えない。どうしても早めに踏み合うレースになってしまうだろう。力はやはり3深谷の方が上だろうが、1櫻井が負けて元々、胸を借りるつもりでという気持ちになった場合に南関が厳しくなる可能性はある。となると、ラスト5守澤の決め脚に期待して狙ってみた方がいいかもしれない。軸は5守澤で、スジの1櫻井にというよりは南関へ。曲者の8佐藤や6成田は混戦に滅法強いので、先行争いの展開ならこの二人が十分絡んでくることもあるだろう。5守澤から、8佐藤や6成田で大穴というのも面白い。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 櫻井祐太郎 | 117 | 宮城 | 櫻井祐太郎 117/宮城 |
2 | 2 | 木村 隆弘 | 91 | 徳島 | 木村 隆弘 91/徳島 |
3 | 3 | 深谷 知広 | 96 | 静岡 | 深谷 知広 96/静岡 |
4 | 4 | 松岡 篤哉 | 97 | 岐阜 | 松岡 篤哉 97/岐阜 |
5 | 守澤 太志 | 96 | 秋田 | 守澤 太志 96/秋田 |
|
5 | 6 | 成田 健児 | 75 | 神奈 | 成田 健児 75/神奈 |
7 | 和田真久留 | 99 | 神奈 | 和田真久留 99/神奈 |
|
6 | 8 | 佐藤 龍二 | 94 | 神奈 | 佐藤 龍二 94/神奈 |
9 | 柳詰 正宏 | 97 | 福岡 | 柳詰 正宏 97/福岡 |
|
誘導 | 伊豆田浩人 | 伊豆田浩人 |
北井が残るところに期待
遅いデビューながら、とても年齢を感じさせないフレッシュな走りがとても気持ちいい8北井。ここ南関の層が厚いし、何より後ろが1郡司なら迷うことなく主導権のレースだろうし、バック31本の選手に5岡崎や3長島が付き合うとも思えない。かといって番手で1郡司と競るのも得策でないだろう。となると南関ラインの独壇場となりそうだが、重要なポイントは1郡司は車間を斬って残せるというところ。番手捲りまで想定して、1郡司から7松谷の車券が売れてきそうな気もするが、ここで番手捲りの必要はなさそうだし、1郡司が大きく車間を斬るなら8北井が残る可能性の方が高いような気がする。ここは1郡司から8北井に絞って!差し目一本で勝負したい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 郡司 浩平 | 99 | 神奈 | 郡司 浩平 99/神奈 |
2 | 2 | 山田 久徳 | 93 | 京都 | 山田 久徳 93/京都 |
3 | 3 | 長島 大介 | 96 | 栃木 | 長島 大介 96/栃木 |
4 | 4 | 田中 晴基 | 90 | 千葉 | 田中 晴基 90/千葉 |
5 | 岡崎 智哉 | 96 | 大阪 | 岡崎 智哉 96/大阪 |
|
5 | 6 | 真田 晃 | 86 | 兵庫 | 真田 晃 86/兵庫 |
7 | 松谷 秀幸 | 96 | 神奈 | 松谷 秀幸 96/神奈 |
|
6 | 8 | 北井 佑季 | 119 | 神奈 | 北井 佑季 119/神奈 |
9 | 武藤 龍生 | 98 | 埼玉 | 武藤 龍生 98/埼玉 |
|
誘導 | 荻野 哲 | 荻野 哲 |
2017年、別府記念を優勝した時のインタビューで『僕なんかが勝ってしまって、ほんとにすいません』とハニカミながら語った男。
その名は、田中晴基。
きっと彼と出会った人の99.9%は『いい人』だと感じるでしょう。過去、何度か取材もさせて頂きましたが、どんな慌ただしい時でも嫌な顔一つすることなく、何より微笑みを絶やしません。
絶対に、横断歩道を渡るのに困っているお年寄りがいたら、手を引いてあげるだろうし、雨の中、泣いている子猫がいたら連れて帰って世話をしてあげるに違いありません。
そして、そんな彼の人となりはいつも
レースから滲み出ています。
小田原記念、2日目の二次予選は青野選手の番手回り。主導権を握った青野選手の後ろで、何とか懸命に後方からやってきた清水選手をブロック!それでも清水選手の勢いを止める事はできませんでしたが、清水選手を追走する阿竹選手をふっ飛ばし、位置を確保!そして『青野くん、スペースを作ったから、そこに入ったらええんやで』と言わんばかりの、超親切な立ち回り。
そう!2日目に清水選手を捉え、青野選手が勝てたのは、田中晴基選手の働きがあったから、というのは間違いありません。
そして、昨日の準決勝。北井選手が主導権を握らせてもらえない中で、郡司選手が放った捲り一閃!田中選手は元々ラインの4番手だったので、郡司が捲くった時点でラインの3番手ということになります。3番手ですよ!3番手なのに…
郡司選手が捲りきってからの3コーナーからゴールまで、僅か150mほど、時間にすると6.7秒くらいになると思いますが、その間に彼は何と!
6回も後ろを振り返っているのです!
6回ですよ!6回!
これはもう尋常じゃない振り返りの回数であり、多分、1秒に1回は、後ろを振り返っている計算になるでしょう。
だいたい、普通に考えて、S級S班の郡司選手があのタイミングで捲り切ったら、そんなの誰もそこに並びかけてくるような選手はいませんよ。いるはずありません!
それなのに、あんなに振り返るなんて…
あれで、田中晴基が人格者ではない!なんていう人がいたら、私はその人の思考回路をアタマをかち割って見てみたい。
どうして、そう思うのか問い詰めてみたい。
そのくらい田中選手の人となり、優しさが滲み出ていたレースだと思います。
私が女性だったら絶対に、田中晴基選手を
『結婚したい競輪選手NO1』に抜擢するでしょう。
決して派手ではないけれど、仲間を思う気持ち、ラインを大切にする優しさ。
競輪というのは、ほんとにこんな感じで選手の人となりがレースから伝わってくるのが、大きな醍醐味だと思います。
小田原記念は、いよいよ決勝戦。
南関は別線勝負で、神奈川は4人。
そして深谷選手の番手になったのが、振り返りの貴公子!田中晴基です。
いつも仲間のことを思いながら戦う人格者が果たして、ここで頂点に立てるのかどうか?
彼の優しくも熱い走りっぷりにぜひ!注目してみてください。
大混戦レース!九州軸でのボックスで!
ラインが細かく分かれ、展開も実に読みにくい大混戦レース。そんな中で上向いている印象の1山田英と7園田のコンビを抜擢したい。1山田英は長い距離をしっかり踏めているし、7園田も昨日の感じを見ると追走に問題ない。ここなら、ロングスパートも可能性としてはあるだろう。この二人の気配を信じて、軸に据えてみる。相手は前に前に攻めて、流れが向きそうな5長島、そしてそこにのる2内藤。更に、捌きもできる3山田久の絡みあたりまで。九州から広めに取って狙ってみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 山田 英明 | 89 | 佐賀 | 山田 英明 89/佐賀 |
2 | 2 | 内藤 秀久 | 89 | 神奈 | 内藤 秀久 89/神奈 |
3 | 3 | 山田 久徳 | 93 | 京都 | 山田 久徳 93/京都 |
4 | 4 | 松岡 篤哉 | 97 | 岐阜 | 松岡 篤哉 97/岐阜 |
5 | 長島 大介 | 96 | 栃木 | 長島 大介 96/栃木 |
|
5 | 6 | 桐山敬太郎 | 88 | 神奈 | 桐山敬太郎 88/神奈 |
7 | 園田 匠 | 87 | 福岡 | 園田 匠 87/福岡 |
|
6 | 8 | 高橋 和也 | 91 | 愛知 | 高橋 和也 91/愛知 |
9 | 三谷 将太 | 92 | 奈良 | 三谷 将太 92/奈良 |
|
誘導 | 荻野 哲 | 荻野 哲 |
柳詰と守澤は2日目に遺恨が…
2日目に1守澤はかなり無理矢理、5柳詰のところに下りる競走を見せていて、5柳詰としては1守澤に対して忸怩たる思いがあるのでは、とまず妄想するところから考えてみた。ここ3町田が先行する流れになる可能性は高そうで、自分のタイミングで仕掛けるならしっかり残れるのでは、とみている。となると勿論、5柳詰との車券は必須なのだが…捲りで1守澤がどこまで飛んでくるか?もし仮に飛んできたとしても、今節の流れだと5柳詰が何としても止めにいく展開に期待して、そこで激しくもつれたところを考えてみる。となると面白いのは3町田の前残りからの4伊勢崎、そして、単騎で流れを見ている9柴崎あたりの絡みが面白そう。3町田ラインの車券も抑えるが、そこよりも3町田軸の穴車券も!
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 守澤 太志 | 96 | 秋田 | 守澤 太志 96/秋田 |
2 | 2 | 武藤 龍生 | 98 | 埼玉 | 武藤 龍生 98/埼玉 |
3 | 3 | 町田 太我 | 117 | 広島 | 町田 太我 117/広島 |
4 | 4 | 伊勢崎彰大 | 81 | 千葉 | 伊勢崎彰大 81/千葉 |
5 | 柳詰 正宏 | 97 | 福岡 | 柳詰 正宏 97/福岡 |
|
5 | 6 | 小林 弘和 | 91 | 佐賀 | 小林 弘和 91/佐賀 |
7 | 池田 勇人 | 90 | 埼玉 | 池田 勇人 90/埼玉 |
|
6 | 8 | 小原 唯志 | 101 | 茨城 | 小原 唯志 101/茨城 |
9 | 柴崎 淳 | 91 | 三重 | 柴崎 淳 91/三重 |
|
誘導 | 吉川 誠 | 吉川 誠 |
田中晴基の車券は必須!
南関が二手に分かれて面白くなった決勝戦。勿論、1郡司が主導権というのもあり得るのだが、航続距離はやはり7深谷。構えると失敗することも多く、過信はできないところだが、ここなら7深谷が積極的に攻めるだろうし、場合によっては7深谷と1郡司で力勝負という展開もあり得る。となると9浅井や2清水に流れが向くというのもあるのだが、どうしても狙ってみたいのは、振り返りの貴公子!8田中。小田原は5年前に3日制のG3を制している相性のいいバンクだし、何よりあれだけ後ろを見れるのは余裕のある証拠!普段、仲間のことを大切にする男が、無欲だからこそ勝利を掴める展開になることを期待して。相手はもちろん7深谷。グッドタイミングで主導権なら押し切りまであり得るし、あとはやはり1郡司の絡みと、もつれたときの2清水、9浅井の車券を。3着には5和田真まで入れて、穴を取りにいってみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 郡司 浩平 | 99 | 神奈 | 郡司 浩平 99/神奈 |
2 | 2 | 清水 裕友 | 105 | 山口 | 清水 裕友 105/山口 |
3 | 3 | 坂口 晃輔 | 95 | 三重 | 坂口 晃輔 95/三重 |
4 | 4 | 松谷 秀幸 | 96 | 神奈 | 松谷 秀幸 96/神奈 |
5 | 和田真久留 | 99 | 神奈 | 和田真久留 99/神奈 |
|
5 | 6 | 佐藤 龍二 | 94 | 神奈 | 佐藤 龍二 94/神奈 |
7 | 深谷 知広 | 96 | 静岡 | 深谷 知広 96/静岡 |
|
6 | 8 | 田中 晴基 | 90 | 千葉 | 田中 晴基 90/千葉 |
9 | 浅井 康太 | 90 | 三重 | 浅井 康太 90/三重 |
|
誘導 | 三住 博昭 | 三住 博昭 |
1972年5月17日生。関西・名古屋などでFMのDJを経て、競輪の実況アナウンサーへ。実況歴は18年。最近はミッドナイト競輪in小倉を中心に活動中。番組内では「芸術的なデス目予想」といういいのか悪いのかよく分からない評価を視聴者の方から頂いている。
小倉で現在行われているS級ミッドナイト競輪の2日目。
人気の中川誠一郎選手が内で被り3着。
そして、大人気の北津留翼選手も内で詰まり、こちらも3着。
二人共フタされて負けるって〜!!
確かに!確かにですよ。競輪界を代表する平和主義者コンビですから、そりゃどちらも捌きのレースが苦手というのは分かってましたよ。分かってましたけど…
あぁぁぁぁぁっ…
もう、フタなんて大嫌いだ!
これからジャムを冷蔵庫にしまう時も、ペットボトルのお茶をちょっと飲んで鞄に入れる時もフタなんて捨ててしまおう!鞄がビチョビチョ、水浸しになったっていいじゃないか!
カップヌードルだって熱湯入れて3分間、フタなんてしない!
ワインのコルクも耳栓も!
なんなら、マンホールも世界から無くなってしまえばいいんです!
そんなこんなで昨夜は、フタへの呪詛が尽きることなく、恨みつらみを呟きながら眠りについたのですが…
眠れば少しはスッキリするんです。
恨みも多少は消えるんです。
一夜明け、スッキリした気分でトイレに行きましたら…
何と朝から便座のフタと遭遇。
クソオォっ!フタめ!
まだ、こんなところにいやがったのか!
こいつ!こいつ!この野郎!!
という気分で今、この原稿に向かっております。
いやね、しかしね。競輪ですからやっぱり時には捌きへの対応ってのは必要な訳ですよ。
そこでふと思い浮かんだのは、昨日の小田原記念の守澤太志選手。道中、めちゃくちゃ他の選手に絡まれてました。山田英明選手のブロックは相当エゲつなかったですよ。それでも耐えて耐えて、あの3着は立派でした。
やはり、ああいった苦境でも凌げるヨコの力というのは大切なんです。
中島みゆきさんも歌ってるじゃないですか。
タテの糸とヨコの糸なんですよ!
タテの糸はツバサ〜♪
ヨコの糸はフトシ〜♪
昨日のあの小倉ミッドの最終レース。
あれが北津留太志選手だったら、守澤翼選手だったら、きっと何とかしてくれたのでしょう。
フタなんて軽くこじ開けてくれたんでしょう。
しかし、そんなことを想像したからと言って昨日の負けが無くなる訳ではありません。
そう、もう終わったことなんです。
今更何を言ったって結果が変わることはないんです。諦めて、朝ごはんでも食べましょう。
あ、食パンがあったなぁ。
とりあえず、これを焼いて、マーガリンの準備をしてと。
ん…
マーガリン?
マーガリン?
あぁ、こんなところにも…
フタが…フタが…いるじゃないか!
フタめ!絶対に許さんぞ。