いずれにせよ成田が直線で魅せる!
名古屋共同通信社杯で脇本の追撃を何とか退けた5吉田と1坂井の連携。
末の粘りが抜群な5吉田に、タテもあり器用さを持つ1坂井が付けるなら、ここから勝負したくなるところもあるのだが、3高橋もそんな簡単に5吉田に主導権を奪わせるとも思えない。
叩き合い覚悟で前々に踏んでいく可能性はかなり高いのでは?と見ている。ならばコースを見極めて9成田が連に絡んでくるところを軸にして考えたい。
ただ、相手はスジの3高橋というより、関東への車券、プラス今節、気配抜群の8大川の一撃!ここを勝負目に狙ってみる。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 坂井 洋 | 115 | 栃木 | 坂井 洋 115/栃木 |
2 | 2 | 桑原 大志 | 80 | 山口 | 桑原 大志 80/山口 |
3 | 3 | 高橋 晋也 | 115 | 福島 | 高橋 晋也 115/福島 |
4 | 4 | 中村 浩士 | 79 | 千葉 | 中村 浩士 79/千葉 |
5 | 吉田 有希 | 119 | 茨城 | 吉田 有希 119/茨城 |
|
5 | 6 | 内山 雅貴 | 113 | 静岡 | 内山 雅貴 113/静岡 |
7 | 鈴木 裕 | 92 | 千葉 | 鈴木 裕 92/千葉 |
|
6 | 8 | 大川 龍二 | 91 | 広島 | 大川 龍二 91/広島 |
9 | 成田 和也 | 88 | 福島 | 成田 和也 88/福島 |
|
誘導 | 佐野 梅一 | 佐野 梅一 |
清水が混戦を一刀両断!
2日目、後手に回りながらも豪快に前を捉えた5清水。やはりここは力一枚抜けた存在で、もしかすると先手まであるかも知れない。
なので、1小倉の交わし目までしっかり考えて抑えておく。ただ、このラインを崩すとしたら8窓場の出方次第になってはくるが2稲川になるだろう。
決勝戦で脇本との連携を渇望している2稲川が何が何でもの思いで直線伸びてくるところに期待して。もつれて面白いのは4竹内が内を付いて確定板のケースか。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 小倉 竜二 | 77 | 徳島 | 小倉 竜二 77/徳島 |
2 | 2 | 稲川 翔 | 90 | 大阪 | 稲川 翔 90/大阪 |
3 | 3 | 久木原 洋 | 97 | 埼玉 | 久木原 洋 97/埼玉 |
4 | 4 | 竹内 智彦 | 84 | 宮城 | 竹内 智彦 84/宮城 |
5 | 清水 裕友 | 105 | 山口 | 清水 裕友 105/山口 |
|
5 | 6 | 佐々木則幸 | 79 | 高知 | 佐々木則幸 79/高知 |
7 | 佐藤 友和 | 88 | 岩手 | 佐藤 友和 88/岩手 |
|
6 | 8 | 窓場千加頼 | 100 | 京都 | 窓場千加頼 100/京都 |
9 | 横山 尚則 | 100 | 茨城 | 横山 尚則 100/茨城 |
|
誘導 | 四宮 哲郎 | 四宮 哲郎 |
ここは高久保とのワンツー勝負で!
2日目は完全に後ろをぶっちぎった1脇本だが、ここは自ら9山下に3番手を願い出たくらいなので、今日こそラインで決まる意識を強く持って攻めるのでは、と読んでいる。
自分から3番手にお願いしておいて、下げて捲りはないだろう。
突っ張り先行で!そうなるともしかすると7高久保の交わしはあるかもしれないし、場合によっては9山下まで突き抜けることは考えておきたい。
面白いのは2 根田が強気に1脇本と力勝負を演じた時の6鈴木の一撃!連日の鈴木をみていると今節はかなり強力な台風の目になりそうな予感があり、さすがに頭では勝負しにくいが、2.3着のカラミはしっかりと抑えておきたい。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 脇本 雄太 | 94 | 福井 | 脇本 雄太 94/福井 |
2 | 2 | 根田 空史 | 94 | 千葉 | 根田 空史 94/千葉 |
3 | 3 | 筒井 敦史 | 85 | 岡山 | 筒井 敦史 85/岡山 |
4 | 4 | 武藤 篤弘 | 95 | 埼玉 | 武藤 篤弘 95/埼玉 |
5 | 小原 太樹 | 95 | 神奈 | 小原 太樹 95/神奈 |
|
5 | 6 | 鈴木 玄人 | 117 | 東京 | 鈴木 玄人 117/東京 |
7 | 高久保雄介 | 100 | 京都 | 高久保雄介 100/京都 |
|
6 | 8 | 中川 貴徳 | 91 | 栃木 | 中川 貴徳 91/栃木 |
9 | 山下 一輝 | 96 | 山口 | 山下 一輝 96/山口 |
|
誘導 | 川村 晃司 | 川村 晃司 |
ここは引くか突っ張るか?
2つに1つの選択は、前で受けた選手の腹一つ。
この2択を外してしまうと、車券的中の道は限りなく険しくなってしまいます。
向日町記念三連勝の脇本雄太選手。
初日引いたから2日目は突っ張るだろう。
読みは外れました。
いやいや、2日目引いたから、さすがに3日目こそは突っ張るのでは?
またまた読みは外れました。
2択ですから、当たる確率は単純に50%。
もう既に2回外してしまっているので、統計学的に言うと、普通に考えて!次に外れるはずはないのです。
3日間、ずっと脇本選手の表情をじっと見つめながら何か手掛かりはないものか?
探し続けています。心境に変化はないだろうか?言葉の端々を漏らすことなく集中して聞いているつもりです。
結果、3日目のレース終わりでも
何の変化も脇本選手から見出すことはできませんでした。すまん!みんな!
ワシには何も理解できんかったぞ!
と、いうことは
つまり、決勝戦も戦い方はきっと変わらないのでしょう。もう、仕方ありません。そういうことにしておきましょう。
稲川選手にとっては試練の番手戦ということになるでしょう。ここで離れるわけにはいかない!いや、むしろ付けきってゴール前で迫りたい!何とかそこまでいってほしい。
稲川選手がもう一度タイトルを獲るためには、どうしても避けては通れないミッションがいよいよやってきます。
私の2択は前受けから、さすがに下げると見ましたが、それでも食い下がってほしい!
諦めず、踏ん張ってほしい!
いよいよ大詰めの平安賞。
このまま脇本のオンステージで幕を閉じるのか?
オッズパークの三連単キャンペーンもあることなので、しっかり私は三連単で!勝負をかけたいと思います!
3番手大塚の伸びが注目
おなじみの師弟の連携になった南関ライン。ここならまずはしっかりと3根田が主導権というレースになるだろう。となると流れは完全に7中村に向いてくる。2日目に捲りが鮮やかに決まったように、7中村も気配は良好。ただ、負けず劣らず伸び光るのは3番手の4大塚。被りさえしなければ直線かなりいい勢いで突っ込めるのではないかと見て。あとは北日本の絡みは必須。
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 木暮 安由 | 92 | 群馬 | 木暮 安由 92/群馬 |
2 | 2 | 竹内 智彦 | 84 | 宮城 | 竹内 智彦 84/宮城 |
3 | 3 | 根田 空史 | 94 | 千葉 | 根田 空史 94/千葉 |
4 | 4 | 大塚 玲 | 89 | 神奈 | 大塚 玲 89/神奈 |
5 | 久木原 洋 | 97 | 埼玉 | 久木原 洋 97/埼玉 |
|
5 | 6 | 工藤 政志 | 84 | 青森 | 工藤 政志 84/青森 |
7 | 中村 浩士 | 79 | 千葉 | 中村 浩士 79/千葉 |
|
6 | 8 | 原 真司 | 86 | 岐阜 | 原 真司 86/岐阜 |
9 | 佐藤 一伸 | 94 | 福島 | 佐藤 一伸 94/福島 |
|
誘導 | 佐野 梅一 | 佐野 梅一 |
展開は北日本だが…
ここなら5木村が主導権のレースになるだろう。しかし、かなりの勢いを感じるのは3大川。3大川の一撃に大いに魅力を感じる。プラス6鈴木にもワンチャンスあるならば!この二人プラス北日本の車券で、中穴を取ってみたい!
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 鈴木 裕 | 92 | 千葉 | 鈴木 裕 92/千葉 |
2 | 2 | 山崎 芳仁 | 88 | 福島 | 山崎 芳仁 88/福島 |
3 | 3 | 大川 龍二 | 91 | 広島 | 大川 龍二 91/広島 |
4 | 4 | 石塚 孝幸 | 89 | 神奈 | 石塚 孝幸 89/神奈 |
5 | 木村 弘 | 100 | 青森 | 木村 弘 100/青森 |
|
5 | 6 | 鈴木 玄人 | 117 | 東京 | 鈴木 玄人 117/東京 |
7 | 堤 洋 | 75 | 徳島 | 堤 洋 75/徳島 |
|
6 | 8 | 武藤 篤弘 | 95 | 埼玉 | 武藤 篤弘 95/埼玉 |
9 | 佐々木則幸 | 79 | 高知 | 佐々木則幸 79/高知 |
|
誘導 | 四宮 哲郎 | 四宮 哲郎 |
脇本のワンマンショーだが…
連日と同じ組み立てになりそうな1脇本。もうそれは4稲川にとっては想定済みで、しっかり予測はできるだろう。このためにずっとやってきたという4稲川が追走しっかり守ってワンツーを決めるところに!これは個人的に応援の意味合いも込めて狙ってみる。離れた場合は想定しない!やってみろ!稲川!
枠 | 車番 | 選手名 | 期別 | 府県 | 選手名 期別/府県 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 脇本 雄太 | 94 | 福井 | 脇本 雄太 94/福井 |
2 | 2 | 坂井 洋 | 115 | 栃木 | 坂井 洋 115/栃木 |
3 | 3 | 清水 裕友 | 105 | 山口 | 清水 裕友 105/山口 |
4 | 4 | 稲川 翔 | 90 | 大阪 | 稲川 翔 90/大阪 |
5 | 小原 太樹 | 95 | 神奈 | 小原 太樹 95/神奈 |
|
5 | 6 | 筒井 敦史 | 85 | 岡山 | 筒井 敦史 85/岡山 |
7 | 小倉 竜二 | 77 | 徳島 | 小倉 竜二 77/徳島 |
|
6 | 8 | 桑原 大志 | 80 | 山口 | 桑原 大志 80/山口 |
9 | 成田 和也 | 88 | 福島 | 成田 和也 88/福島 |
|
誘導 | 川村 晃司 | 川村 晃司 |
1972年5月17日生。関西・名古屋などでFMのDJを経て、競輪の実況アナウンサーへ。実況歴は18年。最近はミッドナイト競輪in小倉を中心に活動中。番組内では「芸術的なデス目予想」といういいのか悪いのかよく分からない評価を視聴者の方から頂いている。
昭和の時代に大ヒットした今も語り継がれる名作、仁義なき戦い。
親分の命に従い、敵の首を取りにいく荒ぶった青年。組織と組織の抗争。若い衆は鉄砲玉。時に命を賭して一心不乱に突き進む。北大路欣也は非業の最期を遂げました。
ここに競輪にも通じる、魅力的なドラマが存在することは間違いありません。
昭和の時代を生き抜いた競輪選手にお話を伺うと『俺らの時代は別の地区の選手と検車場で仲良く会話するなんてあり得なかった。タマの取り合いですよ。上下関係は絶対で、先輩、師匠が黒と言ったら白いものも黒になる、そんな世界です』と語るように、きっと競輪に限らず、あの時代の空気は、大なり小なり仁義なき戦いの雰囲気を纏っていたんでしょう。
しかし時は流れ、昭和から平成、そして令和になりました。
時代はグローバリゼーション。
一つの組織の中だけで、コツコツ俺たちで頑張ろうぜ!というのは、強固な絆を生みます。組織として対立するライバルが存在すれば尚の事。しかし、その変化のスピードには限界があります。何故なら、共有できる情報がその組織の中に限られるからです。今は、そのスピードでは追いつかない。
広く国際的な視野を持ち、あらゆることを吸収していかなければ、あっという間に時代に取り残されてしまいます。戦う相手は世界であり、それがグローバリゼーションの時代です。
かつての日本の携帯電話が、何故ガラパゴスと揶揄されるようになってしまったのか。何故、国内の超一流メーカーが国際競争力を失ってしまったのか。何故、技術大国と言われた日本の電気メーカーが世界で通用しなくなってしまったのか。
この問いは、何故、長年競輪選手は外国では通用しないと言われ続けてきたのか。という問題と根源的な部分で繋がるところがあるのかも知れません。
徳島の小倉竜二選手が福井の脇本雄太選手にアドバイスを求め、それに対して快く答える。昭和の時代にはきっとあり得なかったであろう地区の垣根を飛び越えた情報交換、つまり競輪界のグローバリゼーションが、これからの日本のケイリンにとってレベルアップに繋がる。インタビューをしていて脇本選手はそんな信念を持っているように感じました。
競輪には必ず同じ地区同士でラインを組まなければいけない、という明確なルールはありません。住んでいるところが遠く離れていても、強くなるためには努力を惜しまない、そんな理念が共有できる相手なら、できれば共に勝利を目指して戦いたい。
そして、もしかすると地区のしがらみは時に競輪界にとって悪弊となり得るのではないか、過去には先輩からの理不尽な圧力を何度も経験し、北大路欣也のようなレースもやってきました。それは不健全なのではないだろうか。脇本選手はそう伝えているようにも感じました。これは実にフェアな考えであり、どこを切り取っても強力な正論であることは間違いありません。
しかし!車券を買う競輪ファンの皆さんは競輪にグローバリゼーションを求めているのか?ということです。何十年も変わらないちょっと小汚い定食屋に来たような、そこだけが進化が止まっているような感覚が競輪にとって最大の魅力で、そこに仁義なき戦いの世界観があるからこそ、競輪は面白いんだ。ここで地元の稲垣に恥かかせるような競走せんでもええんちゃうのか!全体的に日本のレベルを上げたいなら、勝手に情報交換をやってくれ!グローバリゼーションか何だか知らないけれど、俺はヒューマンドラマが見たいんだ!
という考えは大いに共感できますし今、競輪を支えているのは強い選手、超一流の選手だけではないんです。
モーニングも、ミッドナイトも関係なく走り続けているA級の選手がいるからこそ、という側面があることは間違いありません。
日本人選手が国際大会で活躍するために必要なグローバリゼーションを目指すのか?進化の早い時代だからこそ、いつまでも変わらない定食屋に来たような安心感を大切に保つのか?
きっと、どちらも正解なんでしょう。そして、そんな議論に華を咲かせながら飲む酒が、やっぱりいいんですよ。
向日町記念、今日は開催3日目に入ります!