桜花賞・海老澤清杯　著名人予想

ここ最近の競輪は7車立てが当たり前。
ピンクと紫のユニフォームは出番がすっかり減ってしまい、いつも泣いてばかり。

『あ〜あ、退屈だわ。何でこんなに誰にも着てもらえないんだろう。それに引き換え黄色のやつめ！白や黒に負けるのは仕方ないにしても、黄色に負けるのはなんだか悔しくて仕方ないわ。だって、ユニクロなんかでもワゴンに入って半額になってるカラーはだいたい黄色の商品なのよ。なのに…なのに…どうしてみんな私より黄色ばっかり選んで、嬉しそうに着てるのよ！世の中、絶対におかしいわ！なんで？なんで？なんで？？』

川崎競輪場のユニフォーム、ピンクちゃんはこの2年ほど、毎日毎日、こんな風にボヤいてばかりです。

しかし、そんなピンクちゃんが陽の目を見る時がやってきました。年に一度の桜花賞がやってきたのです！

『キタキタキタキター！遂に！私の開催がやってきたわよー！みんなー！桜花賞よ。桜の花の開催といったら、私が主役にならなくて誰が主役になれるのよ！ようやく、にっくき黄色のやつに目にもの見せてやる時がやってきたわよ！今回こそ、郡司さんや松浦さんや、吉田さんにたくさん着てもらえますように。そして、どんどん一着になってピンクちゃん祭りになりますように。』

しかし…
そんなピンクちゃんの願いもむなしく

この2日間、一度も8番の一着はありません。
いや、一着どころか、まだ連対することすらできません。

自分が主役だと思っていた桜花賞。
久々に活躍のチャンスがやってきたと意気込んでいたのに…

ピンクちゃんが気の毒過ぎて仕方ありません。

『私なんて生きる価値すらないのかもしれない。どうせ…もう私なんて…誰にも必要とされてないんだわ。もう…消えてなくなってしまいたい。このまま、あの桜の花びらのように…
あぁ、そしてこのあとはあの向日葵のやつが偉そうな顔をする夏がやってくるのよ。うぅぅぅぅ…悔しい…黄色のやつめ…黄色…黄色…あいつ、大嫌いよ！』

完全に意気消沈しているピンクちゃん。
彼女にぜひ！自信をもう一度！

川崎記念、桜花賞
開催は3日目に入ります。