東日本発祥倉茂記念杯　著名人予想

現役時代に徹底先行一筋のスタイルを貫き続けた選手は数知れず・・頭にたくさんの選手の名前、顔、そして走っている姿までもが浮かんできます。

もちろん、引退された方ばかりではなく増成富夫選手のように50を越えて、未だ先行勝負で！という・・もはや私からすると超人レベルの選手もいらっしゃいますが、やはり、どうしても、S級の上位になってくるとそういう訳にはいきません。瞬発力、肺活量、筋力。年齢による衰えが先行選手に突きつける現実というのは、実に残酷なものでしょう。

『お前はもう、あんな若い時みたいに走ることはできひんのやで』

この天からの厳しいお告げをどう受け止めて、その後戦い続けるのか

かつて京都のスターとして一世を風靡した、徹底先行一筋の山本真矢さんは、検車場のプロテクター売り場の前で『これを買うべきか？買わざるべきか？』1時間悩んだと言います。
そして、そのプロテクター結局買わずにその後も自分のスタイルを貫き続けました。

深谷知広選手は果たして・・もちろん、先行、自力を捨てた訳ではないと思います。郡司-深谷というオプションが、今後、G1のステージで使えるのかどうか、実験的な意味合いも含まれているとは思います。
とはいえ、初日も今日も郡司選手がそんなに簡単に先行できる構成ではありません。そして、簡単に先行できる構成ではない、ということは・・
番手で対応する深谷選手にとってもより難しくなる展開になるのかもしれません。

吉田有希-平原康多-宿口陽一の強力地元ラインに、新山響平-佐藤慎太郎のニューSSコンビ！実に豪華で、実に難しい構成です。しかしGIの決勝と言ってもおかしくないメンバーだからこそ、郡司、深谷ペアにとっては実験する価値があると言えるかもしれません。

2023年、南関地区が試みる最初のチャレンジ、深谷選手の今後を左右するであろう、この決勝戦。しっかりと目に焼き付けようではありませんか。大宮記念は最終日に入ります。