サマーナイトフェスティバル 著名人予想

佐々木昭彦
佐々木昭彦
(ささきあきひこ)

今日から涼しい函館競輪場で第17回サマーナイトフェスティバルが開催される。
九州では梅雨が明け本格的な暑さが始まるなど、全国的にもどんどん暑くなってきているだけに、
今回の函館開催は出場選手にとっては幾分かは走りやすいものになるだろう。
2005年に二日制の競輪界初のナイター開催が始まるにあたり、参加選手や関係者も、そしてファンも不安だらけのスタートだった事を思いだす。
今はナイターやミッドナイトの売り上げが好調でGI(競輪祭)も開催されるほどファンに浸透している。
サマーナイトフェスティバルの出場条件はF1の優勝回数が多い選手からだが、今回は111期以降の若い選手が数多く参加しているため、チャレンジャー精神をもって積極的に攻める姿勢をみたい。
そしてガールズフェスティバル2021もこれまたハイレベルな戦いとなるのは間違いなく、目が離せない。今日から3日間、ビール片手に大いに楽しみたい。

第9R S級特選予

発走時間
19:05
締切予定
19:00

単騎で勝負する古性優作から狙う。

8深谷に1和田、6松井に3郡司と南関が別れ、9平原に5守澤、2清水に7松浦と4分戦に4古性が単騎。特別選抜とあって目まぐるしい動きが予想される中、単騎で前々と攻められる4古性が福井G3を優勝した勢いで伸びて来そう。安定感あるのは3郡司で6松井が頑張れば展開は向きそう。中国ゴールデンコンビはお疲れモードも実績は一番か。気になるのは高松宮記念杯で優勝した宿口陽一の姿に奮起する9平原か。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 和田健太郎 87 千葉 和田健太郎
87/千葉
2 2 清水 裕友 105 山口 清水 裕友
105/山口
3 3 郡司 浩平 99 神奈 郡司 浩平
99/神奈
4 4 古性 優作 100 大阪 古性 優作
100/大阪
5 守澤 太志 96 秋田 守澤 太志
96/秋田
5 6 松井 宏佑 113 神奈 松井 宏佑
113/神奈
7 松浦 悠士 98 広島 松浦 悠士
98/広島
6 8 深谷 知広 96 静岡 深谷 知広
96/静岡
9 平原 康多 87 埼玉 平原 康多
87/埼玉
誘導 荒澤 貴史 荒澤 貴史

第10R L級ガ予1

発走時間
19:30
締切予定
19:25

総合力は高木真備だが、曲者揃い

3月のウイナーズカップのガールズコレクションで7着(落入)以降は18連勝中の4高木、総合No.1で軸は揺るがないが、7月の小倉で児玉碧衣を破った1久米、ナショナルチームの2太田、レース巧者5小林、一発ある7山原と曲者揃いだ。その中、復調している6柳原の一発が穴目か。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 久米  詩 116 静岡 久米  詩
116/静岡
2 2 太田 りゆ 112 埼玉 太田 りゆ
112/埼玉
3 3 中川 諒子 102 熊本 中川 諒子
102/熊本
4 4 高木 真備 106 東京 高木 真備
106/東京
5 5 小林 莉子 102 東京 小林 莉子
102/東京
6 6 柳原 真緒 114 福井 柳原 真緒
114/福井
7 山原さくら 104 高知 山原さくら
104/高知
誘導 川津 悠揮 川津 悠揮

第11R L級ガ予1

発走時間
19:55
締切予定
19:50

スピードある佐藤水菜が軸

現在、ガールズ得点上位の3佐藤、ナショナルチームで鍛え上げ、自信ある捲りで京王閣のガールズコレクションを優勝し、更に11連勝と好調だ。対する1石井も直近4ヶ月で28戦27勝、2着が1回と抜群の安定感で次位候補か。立川で児玉碧衣を差して優勝した6荒牧や前々と攻める7奥井が穴目か。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 石井 寛子 104 東京 石井 寛子
104/東京
2 2 大久保花梨 112 福岡 大久保花梨
112/福岡
3 3 佐藤 水菜 114 神奈 佐藤 水菜
114/神奈
4 4 増田 夕華 118 岐阜 増田 夕華
118/岐阜
5 5 太田 美穂 112 三重 太田 美穂
112/三重
6 6 荒牧 聖未 102 栃木 荒牧 聖未
102/栃木
7 奥井  迪 106 東京 奥井  迪
106/東京
誘導 山田 敦也 山田 敦也

第12R L級ガ予1

発走時間
20:20
締切予定
20:15

女王、児玉碧衣中心も波乱ある

安定感抜群だった7児玉神話が少し崩れているように見える。5月京王閣のガールズコレクションでは佐藤水菜の先捲りに敗れ4着。その後、立川で荒牧聖未、小倉で久米詩に決勝戦で敗れている。積極的な1尾方が力を付けているし、ナショナルチームの2梅川、5坂口や4鈴木美も近況伸びが良い。しかし、7児玉も女王として、しっかり仕上げて来ていると信じ中心に。1尾方の抵抗があれば2梅川や4鈴木美、5坂口の伸びがあるかも。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 尾方 真生 118 福岡 尾方 真生
118/福岡
2 2 梅川 風子 112 東京 梅川 風子
112/東京
3 3 鈴木 奈央 110 静岡 鈴木 奈央
110/静岡
4 4 鈴木 美教 112 静岡 鈴木 美教
112/静岡
5 5 坂口 楓華 112 京都 坂口 楓華
112/京都
6 6 細田 愛未 108 埼玉 細田 愛未
108/埼玉
7 児玉 碧衣 108 福岡 児玉 碧衣
108/福岡
誘導 荒澤 貴史 荒澤 貴史

第17回、サマーナイトフェスティバルは二日目、準決勝を迎える。三日制で開催される今大会の男子予選は2着権利の狭き門だった為、各レース混戦になり内容は面白かった。注目の111期以降の若手選手では山崎賢人、皿屋豊、黒沢征治、上田尭弥、山口拳矢が力強い走りでクリアし、ベテランの小倉竜二、佐藤慎太郎、山崎芳仁らも負けじと活躍した。特別選抜では目まぐるしいレースの中、単騎の古性優作が捲り、清水裕友マークから切り替えた松浦悠士が伸びて1着。中国ゴールデンコンビが最近良くなかっただけに、意地を見せてくれた感じがした。ガールズは軸となる高木真備、佐藤水菜が本命らしい走りで1着を取ったが、最終レース大本命の児玉碧衣が後輩の尾方真生に捲られ惨敗した。今日の巻き返しに期待したい。

第7R S級準決勝

発走時間
18:05
締切予定
18:00

前々と攻める野原雅也が捲りを決める

昨日の予選で黒沢征治のかまし先行を捲って勝った3野原の動きが抜群に良い。スピードある縦脚に横の動きも厳しい3野原だけに前々と攻め最後は捲って決勝を目指す。番手、5東口も堅実でしっかりと追走する。ライン3車の7清水は4阿竹、2小倉が付くだけに早目の巻き返しか。9松井、1和田の南関勢は今一つの感じがする。久しぶりにスピードある捲りを見せた6菅田が穴目か。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 和田健太郎 87 千葉 和田健太郎
87/千葉
2 2 小倉 竜二 77 徳島 小倉 竜二
77/徳島
3 3 野原 雅也 103 福井 野原 雅也
103/福井
4 4 阿竹 智史 90 徳島 阿竹 智史
90/徳島
5 東口 善朋 85 和歌 東口 善朋
85/和歌
5 6 菅田 壱道 91 宮城 菅田 壱道
91/宮城
7 清水 裕友 105 山口 清水 裕友
105/山口
6 8 山崎 芳仁 88 福島 山崎 芳仁
88/福島
9 松井 宏佑 113 神奈 松井 宏佑
113/神奈
誘導 荒澤 貴史 荒澤 貴史

第8R S級準決勝

発走時間
18:35
締切予定
18:30

激戦区を制するのは古性優作か

昨日の特別選抜で単騎ながら捲って2着と見せ場を作り、福井G3優勝からの好調をアピールした。後位が9稲川だけに安心して攻められる。しかし同県の後輩6黒沢の番手になった1平原が展開は向く。安定感ある5松浦は、2太田次第で共倒れもある。3佐藤は4岩本の捲りに託し不発でも突っ込みもあるので穴目で狙う。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 平原 康多 87 埼玉 平原 康多
87/埼玉
2 2 太田 竜馬 109 徳島 太田 竜馬
109/徳島
3 3 佐藤慎太郎 78 福島 佐藤慎太郎
78/福島
4 4 岩本 俊介 94 千葉 岩本 俊介
94/千葉
5 松浦 悠士 98 広島 松浦 悠士
98/広島
5 6 黒沢 征治 113 埼玉 黒沢 征治
113/埼玉
7 古性 優作 100 大阪 古性 優作
100/大阪
6 8 皿屋  豊 111 三重 皿屋  豊
111/三重
9 稲川  翔 90 大阪 稲川  翔
90/大阪
誘導 中村敏之輔 中村敏之輔

第9R S級準決勝

発走時間
19:05
締切予定
19:00

展開有利な山崎賢人がシビアに攻める

6上田に5山崎、7深谷に2郡司、4小松崎に1守澤、8竹内、3山口に9浅井と4分戦。先頭を走る選手の中で6上田だけが無欲で走るだけに5山崎に展開が向く。5山崎はその展開を生かし、シビアに行くと判断し中心か。総合力では2郡司で、1守澤の伸びも侮れない。3山口次第で9浅井の伸びに注意。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 守澤 太志 96 秋田 守澤 太志
96/秋田
2 2 郡司 浩平 99 神奈 郡司 浩平
99/神奈
3 3 山口 拳矢 117 岐阜 山口 拳矢
117/岐阜
4 4 小松崎大地 99 福島 小松崎大地
99/福島
5 山崎 賢人 111 長崎 山崎 賢人
111/長崎
5 6 上田 尭弥 113 熊本 上田 尭弥
113/熊本
7 深谷 知広 96 静岡 深谷 知広
96/静岡
6 8 竹内 智彦 84 宮城 竹内 智彦
84/宮城
9 浅井 康太 90 三重 浅井 康太
90/三重
誘導 菊地 圭尚 菊地 圭尚

函館、サマーナイトフェスティバルもS級、L級共に二日間を勝ち上がった選手で決勝戦が行われる。まずはS級の準決勝を振り返る。7レースでは清水裕友の組み立ての上手さが光った。準決勝となると誰もが無駄脚を使いたくないが、清水はジャンで抑え松井宏佑の単騎かましの番手に飛び付きそのまま捲り、阿竹智史、小倉竜二とラインで決める信頼感ある動きだった。8レースは太田竜馬の仕掛けが早く、番手松浦悠士の展開が向くも古性優作の伸びが光った。しかし、古性と接触した平原康多が落車した為、古性が失格、松浦が繰り上がった。古性は今回も調子良かっただけに残念だ。9レースは私の期待していた山崎賢人が目標としていた上田尭弥が仕掛けきれないと見るや自ら捲って1着。先行した深谷知広の番手、郡司浩平は深谷を残しにかかり伸びずの4着で準決勝敗退となった。L級は軸となる高木真備、佐藤水菜が連勝し、大本命の児玉碧衣は、決勝戦に乗るためには1着しかないというプレッシャーからか、仕掛けが遅く、捲り不発となり敗退した。しかし、最終日は負けず嫌いの児玉だけに修復し頑張るだろう。

第10R S級特秀

発走時間
19:24
締切予定
19:19

混戦も最後は郡司浩平が抜け出す

昨日、準決勝の1郡司は深谷を残そうと車間を切った時に山崎賢人に捲られ伸びずの4着で優勝進出を逃した。最近は番手回りも多く、人の良さがちょくちょく出る。しかし、今日は4町田、8黒沢と積極的なタイプがいる以上、混戦になるのは間違いなく、捲って最終日を飾る。ライン3車の関東勢は8黒沢が頑張れば2吉田に展開は向くし、7浅井の強襲にも注意したい。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 郡司 浩平 99 神奈 郡司 浩平
99/神奈
2 2 吉田 拓矢 107 茨城 吉田 拓矢
107/茨城
3 3 太田 竜馬 109 徳島 太田 竜馬
109/徳島
4 4 町田 太我 117 広島 町田 太我
117/広島
5 諸橋  愛 79 新潟 諸橋  愛
79/新潟
5 6 渡邉 雄太 105 静岡 渡邉 雄太
105/静岡
7 浅井 康太 90 三重 浅井 康太
90/三重
6 8 黒沢 征治 113 埼玉 黒沢 征治
113/埼玉
9 東口 善朋 85 和歌 東口 善朋
85/和歌
誘導 荒澤 貴史 荒澤 貴史

第11R L級ガ決勝

発走時間
19:55
締切予定
19:50

大会連覇を目指す高木真備を推す

女王、児玉碧衣の脱落で決勝戦は混戦となった。その中でも安定感と度胸は2高木が抜けている。完全優勝と大会二連覇を目指す。しかし、ナショナルチーム入りし、スピードアップした1佐藤も長い距離を踏めているので、2高木と互角の勝負に持ち込む事も。近況、3石井の動きも抜群で、前々と攻め伸びること十分にある。穴目は初日、児玉碧衣を捲って勝ったチャレンジャー6尾方から狙う。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 佐藤 水菜 114 神奈 佐藤 水菜
114/神奈
2 2 高木 真備 106 東京 高木 真備
106/東京
3 3 石井 寛子 104 東京 石井 寛子
104/東京
4 4 梅川 風子 112 東京 梅川 風子
112/東京
5 5 小林 莉子 102 東京 小林 莉子
102/東京
6 6 尾方 真生 118 福岡 尾方 真生
118/福岡
7 鈴木 奈央 110 静岡 鈴木 奈央
110/静岡
誘導 山田 敦也 山田 敦也

第12R S級決勝

発走時間
20:30
締切予定
20:25

信頼の清水マークの松浦悠士が混戦を制する

前回の小松島GIIIでまさかの二次予選敗退した3松浦が、しっかりと修正し連勝で勝ち上がった。決勝戦は信頼できる5清水の番手、そして4阿竹、7小倉とライン4車の厚みは優勝に期待できる。2山崎がスピードを生かした先行をすれば9守澤にもチャンスか。混戦なら8山口の一発があるかも。

車番 選手名 期別 府県 選手名
期別/府県
1 1 佐藤慎太郎 78 福島 佐藤慎太郎
78/福島
2 2 山崎 賢人 111 長崎 山崎 賢人
111/長崎
3 3 松浦 悠士 98 広島 松浦 悠士
98/広島
4 4 阿竹 智史 90 徳島 阿竹 智史
90/徳島
5 清水 裕友 105 山口 清水 裕友
105/山口
5 6 岩本 俊介 94 千葉 岩本 俊介
94/千葉
7 小倉 竜二 77 徳島 小倉 竜二
77/徳島
6 8 山口 拳矢 117 岐阜 山口 拳矢
117/岐阜
9 守澤 太志 96 秋田 守澤 太志
96/秋田
誘導 菊地 圭尚 菊地 圭尚
佐々木昭彦

【プロフィール】
佐々木昭彦(ささきあきひこ)

1960年生まれ。佐賀県武雄市出身。1979年デビュー(第43期)。通算535勝、高松宮記念杯競輪(GI)優勝2回、全日本選抜競輪(GI)優勝、GIII記念杯優勝49回の戦績を残し、中野浩一、井上茂徳とともに九州黄金時代を築いた競輪界のレジェンド。ライバルは現日本競輪選手養成所所長の滝澤正光。その気迫あふれる姿から『闘将』の異名を冠し、全国のファンから親しまれ愛された。2011年の引退後は、自転車競技連盟の理事として選手の強化育成の他、解説者やゲストとして競輪中継や番組にも出演している。

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