朝日新聞社杯競輪祭　著名人予想

第65回競輪祭が今日から開催される。今はドームでナイターとして定着しているが、私が旧競輪場で戦っていた競輪祭の時はとても寒むかった。レースを終え冷えた体に選手宿舎の鍋焼うどんがとても美味しかった事を今でも思い出す。今年からガールズがG 1となりこれまでG P に二つのトライアルで勝ち上がった両者が権利を得ていたが、１人になり昨年以上の厳しい戦いとなる。G P の権利を得ている児玉碧衣と佐藤水菜のスピード争いとなるが、児玉は競輪祭後に500勝の祝賀会を控えている。私も招待を受けていたが別府G 3の解説の仕事と日程が合ってしまい行けないのが残念である。そして、ここも児玉が優勝したら祝賀会も更に盛り上がるだろう。男子はオールスターで落車し休んでいた脇本雄太が前回四日市G 3から復帰して話題の中心となる。G P の賞金レースも最後、ボーダー選手は一戦一戦、気合いの入ったレースをするだろうし、賞金で厳しい選手は一発狙っての走りとなる。最後の最終レースまで目が離せない6日間になるのは間違いない。

ナイターG 1競輪祭は２日目を迎える。場内には遠方から多くのファンの方々が足を運んでくれていた。小倉は魚に肉と美味しい店が多く、ナマのレースを見て、その後は街に出るのを楽しみにされている方が多いみたいだ。レースも競輪祭ならではで1レースから突っ張り先行した犬伏湧也が敗れ7万円超の高配当が飛び出した。賞金でG P 出場を争っているボーダーラインの新田祐大、郡司浩平は1着と頑張った。特に新田の動きは良かった。九州では嘉永泰斗が古性優作に勝った時は地元九州のファンの声援は凄かった。初日から注目している脇本雄太はホームから10秒8の早目の捲りは2走目以降につながるレースになるだろう。ガールズではナショナルチームの梅川風子、太田りゆ、佐藤水菜がスピードの違いを見せつけての1着。今日の準決勝は11レースに太田、12レースに佐藤の連勝に期待したい。残念だが地元の児玉碧衣や緒方真生は予選敗退する波乱があった。負け戦ではあるが奮起して頑張って欲しい。

小倉ナイター競輪祭は3日目を迎える。２日目の1次予選では九州勢の頑張りが目を引いた。北都留翼の逃げ切り、太田海也を差し切った45才の荒井崇博。山田英明と大塚健一郎も確定板に上がって上々のすべり出し。また、1次予選2の脇本雄太の番手に飛び付いた伊藤旭も俊敏な動きだった。G P を決めている古性優作や真杉匠も力強い走りで白星を挙げた。ボーダーにいる新山響平は後のないプレッシャーの中、あの積極策は素晴らしいの一言。脇本雄太の車の出も良く、ダイヤモンドレース当確は大きいと思う。ガールズの準決勝11レースは梅川風子が思い切りのいいレースで見事に逃げ切り。本命視された太田りゆは前受けから引いての番手勝負したものの内に包まれ4着でしたが、下げずに突っ張ったほうが良かったと思った。それでも決勝進出の権利をつかんだので巻き返しに期待する。12レースは後方に置かれた佐藤水菜がしっかりと捲り切ったのは世界レベルまで成長した証か。今日の決勝戦に地元児玉碧衣がいないのは寂しいが初代競輪女王とガールズG P の切符を巡る最後の争いにも注目したい。

第65回競輪祭も後半戦を迎える。昨日のガールズ競輪女王の決勝戦は佐藤水菜マークとなった梅川風子が抜け出し優勝とG P の出場の切符を得た。梅川は、初日からの積極的な走りとスタートして佐藤のマーク出来た事が優勝につながった。本当におめでとう。男子の1次予選2を振り返るとさすがに激しいレースが繰り広げられた。3レースでは人気の犬伏湧也が捲り不発となり19万円台の高配当となった。犬伏は競輪祭との相性が悪そうだ。4レースは、北井佑季が上手く中団をとって寺崎浩平より先捲り、タイムも10秒9とタイムも良かった。5レースは、九州期待の嘉永泰斗の落車は気になるところだが、自分のスタイルを貫き通す野田源一の1着には穴党ファンは喜んでいると思う。8レースは、久しぶりに強い新田祐大の復活の連勝でG P をまだまだ諦めていない走りだった。9レースは、新鋭太田海也が吉田有季の抵抗により、出切ってから流したところを郡司浩平が見のがさなホーム捲りはアッパレだった。10レースは、ライン3車を生かした取鳥雄吾のカマシが決まり番手松浦悠士が抜け出しダイアモンドレースを決めた。今日のダイアモンドレースは全員が準決勝に行ける。決勝戦を見据えた内容の濃いレースになりそうだ。

ナイターG 1競輪祭も5日目、最終関門の準決勝を迎える。昨日の2次予選を振り返る。6レースは北津留翼が逃げて園田匠が差しワンツーを決めると場内の地元ファンから拍手や声援が凄かった。7レースは太田海也の逃げ切り、番手を取りきった森田優弥のインパクトある動きも目を引いた。8レースは久しぶりに守沢太志らしさが戻った動きでG P 出場に望みをつないだ。9レースはナショナルチームを卒業した寺崎浩平のスピード。10レースは北井佑季が南関勢を引き連れての強引先行で粘ると、それを見ていた11レースの松井宏佑が逃げて南関勢で確定番を決める。4日目のメイン、12レースダイヤモンドレースは激しかった。レースを作ったのは新山響平。いつものスタイル(突っ張り先行)を貫き、脇本雄太の早目の巻き返しを合わせきり、新田佑大や佐藤慎太郎を勝負圏のある位置に導き、最後は新田が捲りダイヤモンドレースを勝利した。2着の松浦悠士も動きは良かった。捲りに切れがあり、良い時の松浦らしさが戻って来ている。3着の古性優作はさすがの一言。脇本が行けないとみるや、流れを見極めて突っ込んで来た、さすがだ。準決勝のどのレースも激戦で、G P の切符を得る為には決勝進出が絶対条件、激しく隙のない戦いが予想される。