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2024年6月 9日 第8回 石川優駿(グレナディアガーズ賞)3歳サラ系3歳 別定 (金沢競馬) ツイート
金沢競馬 第12レース 3連勝の強さは上回る!ナミダノキス
"競馬カナザワ 大井 明洋"
「優駿」に名称変更でも3歳頂上決戦の立ち位置は何ら変わりなく、今年は1着賞金も700万円→1000万円に増額。生え抜き牝馬が5勝している過去7回を振り返ると、3回の3連単万馬券は当初の第1回~第4回。近年は荒れ模様も落ち着いてきており、4年連続1番人気が勝利、2~3年前の第5回・第6回は北日本新聞杯に続く「二冠」達成。ちなみに北日本新聞杯の勝ち馬は4着・3着・2着・2着・1着・1着・3着と、さすがに大崩れはしていない。
さて、今年だが、近年のハクサンアマゾネス、スーパーバンタム、ショウガタップリほど突出した存在がいない。逃げた1番人気馬の競走中止もあった一冠目とは顔ぶれも違うし、展開も然りだろう。勝つチャンスのある馬が多数いる状況と言え、馬券圏内の3着までとなると大半に可能性あり。順序付け・絞り込みはかなり難しい。最大の鍵は3月までは文句なしの最強だったダヴァンティの動向・走り。おそらく今回は逃げに徹すると見るが、諸々不透明。立ち回りや距離適性も考えて人気は転入から負けなしの2頭が集めそう。より魅力を感じるのはスケール大きい馬体と走りのナミダノキス。続く評価は牝馬勢としたものの、むしろ一発快走があり得るのは成長余地十分の牡馬かもしれない。ここ何週かは終始外の立ち回りだと苦しくなる馬場傾向だけに、いかにロスなく立ち回るかもコーナー6回の距離では更に重要。その点でも内枠を引いた馬の評価を最終的には上げた次第。
◎は(6)ナミダノキス。エンジンが掛かると3~4コーナーで先頭、あとは突き放す一方。目一杯は追っていない強い3連勝。本番の距離に近い1900mを前走で経験できたのも大きいし、単純にその走りを1700mの北日本新聞杯に当てはめると勝ち馬並には走っている算段になる。展開も不問の走りも大きな強味。ここに向けて申し分ない仕上げしたことで逆に平常心を欠いたり、相手と流れの違いを過敏に嫌がったりさえしなければ、まず好勝負に。
○は(1)ダヴァンティ。昨季の好時計で強い3連勝を見れば誰もが世代ナンバー1を疑わなかった馬。9月のネクストスター金沢を制した後が回避が相次ぎ、復帰は3月の開幕戦。万全の仕上げとはいかなくても完勝はさすが。ただ、名古屋遠征4着はともかく、初の古馬戦・初の番手競馬とはいえ前走大敗で評価が難しくなった。とはいえ、春から見れば今の方が攻められるくらいでデキの後退はないはず。一気の距離延長への対応は未知数だが、今回は腹を決めて「逃げ」濃厚。能力発揮の形で改めて世代最強を証明も十分。
▲は(2)ハリウッドスマイル。道営1勝を思うと2歳時はやや物足りない成績だったが、今年は心身両面の成長を感じさせ、1700m1組→1500m牝馬重賞の連勝は文句なしの内容。中1週だった北日本新聞杯を回避したことも「大一番」のここに向けての行動だったはずで、この中間の仕上げにも狂いはなさそう。誤算だったのはステップとしたかった前走の古馬A2が1400mで当地屈指の快足馬と対戦だった点かも。これを使っての2000mがどう影響するかに尽きる。折り合って気分を損ねず走ることさえできれば上位争い必至。
△は(9)リケアマロン。当地のJRA交流2着後に転入。3歳A2組を快勝、全くの初距離だった前走・北日本新聞杯も想像を上回る5馬身差圧勝。その原動力は大幅な馬体増だろう。中間は牧場で調整されて帰厩後10日での臨戦となったが、前走時以上の追い切りも消化したし、その姿や体重も特に変わりはないもの。パフォーマンス低下はないと見るし、更に距離延長・相手と流れの違いがどうかだけ。
注は(7)ロックシティボーイ。テンに動けないが、追えば追うほど伸びるレースぶりで、前走トライアル2着で距離延長OKを実証。大幅に強化してきた追い切り翌々日の姿も上々で、更に態勢を上げて臨んでくるのは間違いない。末脚の生きる展開になれば相手強化でも突っ込んできそうだ。
穴は(8)カレンアイバーソン。好素材は疑いない馬っぷりだが、難しさの残る気性面で試行錯誤中ゆえの足踏み状態。勝機十分だった前走もモノにできなかった印象も強いが、1700mでの2着・4着(北日本新聞杯)・2着の内容を見ても差しに徹すれば距離は苦にしないし、ある程度は確実に走れるはず。再ブリンカーの効果や展開の助けがあれば圏内突入も驚けない。
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