Odds Park 競馬

◆中央馬

◇エクセスリターン…デビューから一貫して１８００ｍ以上の距離を使われてきた。使いつつ地力を備えてきて、５歳春となった前走で３勝クラスを勝ち上がってオープン入り。正直、ここに入って勝ち負けうんぬんは言えぬ立場だが、他の中央馬以外とならば、互角以上の存在と言っていいだろう。

◇レッドファーロ…未勝利を脱出するのに手間取ったが、７戦目の芝２６００ｍを勝利。ただ、１勝クラス２走目で初めてのダート戦に挑むと鋭い決め手を発揮して勝ち上がるではないか。その後はダートを主戦場にしてオープンまで出世。今回は３カ月ぶりを叩いた連闘策になるので、当日の気配に注目したい。

◇ディクテオン…昨年１２月に行われた名古屋グランプリの覇者。連覇を狙っての参戦で、鞍上も当地のリーディング・岡部騎手を配して必勝態勢。だがしかし、その前回の名古屋グランプリは先行馬がある程度引っ張ってくれたことで展開利もあった。スローが見込まれる今回は自ら動いていく必要がありそうだ。

◇ノットゥルノ…地方馬場を中心に使われて、ジャパンダートダービーと佐賀記念を制しているし、昨年１１月に行われたＪＢＣクラシックで２着となった実力馬。少々決め手勝負に不安を残しているが、安定した先行力は大きな武器になるし、長距離のペース配分を知り尽くすベテラン騎乗は何より。大崩れはなさそうだ。

◇キリンジ…明け４歳馬で、キャリアはわずか１２戦と大きな伸びしろを秘める素質馬との認識でいいだろう。これまで重賞勝ちはないが、兵庫チャンピオンシップ、ジャパンダートダービー、佐賀記念で２着と地方馬場の適性は見せている。中央交流競走に滅法強い鞍上を背にして、待望の重賞初勝利を視野に入れる。

◆地方馬

◇ヒロイックテイル…中央５勝馬で中央場所でのオープン勝ちもある実績馬。ただ、近々の内容がもうひとつで、今回は高知移籍後の初戦となる。仕上がりは順調のようだが、順調に使っている馬たちと差がありそう。持ち前の逃げ脚を生かしてどこまで。

◇トランセンデンス…道営デビューで２歳時にＪＢＣ２歳優駿を２着。南関東に籍を移すと、３歳時にニューイヤーＣと羽田盃を制した。だが、その後は思った程の活躍ができず、５歳の１１月に高知へ移籍。それなりに走れているが、近走内容から中央交流重賞で強気にはなれぬ。

◇アンタンスルフレ…長距離を中心に使われて、金沢・北國王冠を２勝し、昨年の名古屋・東海菊花賞も制している。ただ、２走前の阪神大賞典は致し方のない結果でも、前走がちょっと負けすぎの感も…。本来の出来になく、相手強化の一戦となる今回は大きく恵まれないことには？

◇ハクサンアルタイル…当地転入後は１８戦７勝２着７回とハイアベレージ。だがしかし、重賞初挑戦だった前走で始めて掲示板を外してしまった。ここは前走以上に相手がそろっている鞍となる。出来に不足はなさそうだが、厳しい競馬が予想される。今後の糧としたい。

◇アルバーシャ…中央在籍時は芝の長距離を中心に使われて２勝。それでも当地転入後は砂適性をみせてオープンでも勝ち負けしている。だがしかし、当地のトップクラスとの対戦では前走を見ての通りで大きな差を感じるのだ。今回の条件ではなおさらの感もあるので。

◇ブリーザフレスカ…３歳９月に当地へ転入すると、馬場がフィットしたこともあるのだろうが、瞬く間にオープンまで出世。これまで重賞３勝で、中央馬相手でも…と淡い期待を抱かせるまでになった。今回は休み明け２走目で当然、上積みは見込んでいい。

◇フォルベルール…南関東在籍時はコツコツと賞金を重ねてオープンまで出世。それなりに走れていたが、徐々に成績は下降線。今年３月に金沢へ移籍したが、条件戦を勝ち上がれず。距離２１００ｍはいいだろうが、ここでは何も言えまい。

◆レース見解
　施行時期が年末から大型連休期間へ変更となった名古屋グランプリ。今回も中央馬が優勢なのは間違いない。中でも注目はノットゥルノ。安定した先行力は大きな武器で、今の名古屋はそれが最大限生かせる馬場状態になっている。行き切ってしまえば、楽に押し切れていいだろう。相手は前回の覇者・ディクテオンが有力。少々出が甘いが、それを補って余りある決め手を秘める。鞍上も前回勝利に導いた岡部騎手が戻ってきてくれた。先行有利の馬場でも馬券に欠かせぬ存在だ。割って入るならキリンジ。(10)を目標にしてすんなり流れて粘り込みを図る。エクセスリターンは３勝クラスを勝ち上がったばかりだが、以下を見渡すと３着程度ならあっていいか。地元期待はブリーザフレスカとアンタンスルフレになる。ともにまだ良くなる余地を残す段階だが、地の利を生かして頑張ってほしい。

◎(10)ノットゥルノ
○(4)ディクテオン
▲(11)キリンジ
△(1)エクセスリターン
×(9)ブリーザフレスカ
×(6)アンタンスルフレ