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2024年4月10日東京スプリント (大井競馬) ツイート

大井競馬第11レース止まらないテイエムトッキュウ
全国公営競馬専門紙協会　日刊競馬

【中央所属馬の評価】

　テイエムトッキュウは抜群のスタートからスピードの違いで圧倒するレースぶり。ダート路線転向後の３勝はいずれも圧巻で、地方のダートに対応できれば今後の展望も開けるだろう。

　アームズレインの前走根岸ステークス２着は勝ち馬の決め手が鋭かった。放牧明けの室町ステークスは大敗だが、叩かれてさらに上積みは間違いない。

　クロジシジョーの前走千葉ステークス４着は58キロが影響した。父フリオーソの主戦だった戸崎騎手とのコンビで大井の重賞勝ちなら夢がある。

　マルモリスペシャルは兵庫ゴールドトロフィー、黒船賞と地方のダートグレード競走に照準を定めた近走。叩いた上積みが見込めるし、御神本騎手起用は好材料。

　ヘリオスは意外にも昨年の東京盃６着以来の２度目。重賞未勝利ながらも常にダートグレード競走で存在感を示してきた。主戦武豊騎手に戻って巻き返しに期待。

【地方所属馬の評価】

　ギャルダルはフジノウェーブ記念連覇など、大井1400ｍでは抜群の信頼感も、今回更に距離短縮。しかも1200ｍは初距離だけに、流れに乗れるかどうか。

　ギシギシは一昨年のこのレースでハナ＋クビ差でタイム差なしの３着。昨年は５着。また、同条件の東京盃は５・４着と大井1200ｍならＪＲＡと遜色ない走り。鞍上の吉原騎手にも期待感。

　ジャスティンは４歳時にこのレースを制覇。地方転入後は勝ち星こそないが、常に掲示板圏内で存在感を示してきた。この条件では侮れない存在。

　アポロビビは昨年の６着馬。ダートグレード競走でも遜色ない走りを見せているが、さすがに勝ち負けまでは厳しいか。入着級。

　プライルードは３歳時に優駿スプリント、アフター５スター賞に勝ったように、この条件は得意。その後低迷も昨年秋から復調気配。良馬場11秒台の持ちタイムなら入着級。

　スナークダヴィンチは転入２戦目。中央最後のレースとなった２走前のりんくうステークスはアームズレインから0.9秒差５着。叩かれた上積みあれば入着級。

　愛知のメルトはかきつばた記念６着、黒船賞９着。スタートが課題でスムーズに出られればもう少し詰められるはず。

　ボイラーハウスは今回転入初戦。ＪＲＡ４勝はいずれもダート1200ｍ1300ｍで距離適性は高い。あとは地方の砂が合うかどうかだろう。

　キュウドウクンはB2クラスの格下で、川崎からの連闘。相手のレベルが違いすぎるし、今回は厳しいだろう。

【解説者の予想】

　地方競馬のダートは初めてだが、ＪＲＡダート【3-1-0-1】、カペラステークスでは２着に３馬身の差をつける快勝で重賞初勝利のテイエムトッキュウだ。芝でも３勝を挙げているが、ダート路線に転向後は素質開花といっていい。父ロードカナロアに母の父サクラバクシンオーなら、ダートのスプリント戦向きのスピード、底力も期待できるし、スタートを決めて一気に逃げ切りが狙える。６歳で16戦と使い込まれておらず、ここで好走なら今後長く活躍が期待できるだろう。

　アームズレインはＪＲＡダート【5-1-1-2】。２走前のりんくうステークスに勝ち、前走根岸ステークスはエンペラーワケアの決め手に屈したが、粘って２着。地方のダート適性がカギを握るが、血統からは地方向きだろう。

　クロジシジョーはジャニュアリーステークス、令月ステークスとダート1200ｍのオープン２勝。前走の千葉ステークスは58キロの影響もあっただろう。今回重賞だが巻き返しの期待は十分だし、父フリオーソなら大井コースの潜在的な適性は高いだろう。

　マルモリスペシャルは兵庫ゴールドトロフィー４着、黒船賞７着。脚質的に大井コースにコース替わりは好材料だし、距離短縮も好材料だ。ギャルダルは距離短縮、しかも初の1200ｍがカギになりそうだ。ジャスティンは４年前の勝ち馬。昨年９月に移籍後、東京盃３着、ＪＢＣスプリント４着など、いまだ衰えは感じられない。ギシギシも大井1200ｍなら外せないところ。川崎記念を逃げ切った吉原騎手の手綱にも注目。