Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】

　セラフィックコールはダイオライト記念を好位からの正攻法で完勝。チャンピオンズカップでデビュー以来の連勝はストップしたが、すぐ巻き返しが出来たし、春のダートグレード競走中距離路線でも楽しみ広がる内容だった。

　グロリアムンディは昨年暮れのＧI（JpnI）２戦後ひと息いれて、どう立て直したかがカギになる。昨春のダイオライト記念９馬身差は圧巻のパフォーマンス。ここで軌道修正して今後へのキッカケつかみたい。

　ディクテオンは脚の使いどころが難しく過信できない面はあるが、ひとまくりでのダートグレード競走連破は強烈なインパクトだった。前走で勝負づけが済んだとは言えず、巻き返す余地ある。

　グランブリッジは関東オークス制覇後は牝馬ダートグレード競走路線の中心的な存在。佐賀記念は包まれる展開でひと息だが、名古屋グランプリ２着で牡馬相手にもメドは立てている。牡馬相手でもヒケは取らないはず。

　アイコンテーラーはダート路線に転向して３戦目で昨秋のＪＢＣレディスクラシックを快勝。チャンピオンズカップは厳しい結果だったが、ＪＲＡ勢の頭数が制限される地方ダートグレード競走なら見限れない。

　ノットゥルノは佐賀記念で久々の重賞制覇。その勢いも上乗せしたいところだが、昨年の川崎記念は凡退。これまで左回りではトーンダウンの傾向でその点がカギになる。

【地方所属馬の評価】

　ライトウォーリアはトライアルの報知オールスターカップを快勝し、勢いに乗って昨年５着以上の期待がかかる。ＪＲＡ勢にどこまで割って入れるかだろう。

　シルトプレは昨夏のエルムステークス0.6秒差５着と、続く日本テレビ盃0.9秒差５着は悲観する内容ではなかった。道営記念は完勝。地方では底をみせていないし、ここでどこまでやれるか。

　エブリワンブラックはＪＲＡ５歳時にダイオライト記念２着はあるが、転入後は低迷している。今年緒戦にもなるし、ひと叩きが妥当だろう。

　キャッスルブレイヴは距離は歓迎としても自己条件でも入着ラインの近況。強敵相手に経験の一環か。

　デルマルーヴルは、川崎記念はＪＲＡ４歳時に３着と好走したが、それも過去の話。一線級相手のここに入っては現状パンチ不足だ。

【解説者の予想】

　開催時期が４月に移行。同週にドバイワールドカップデーが組まれていることもあって、今年は牡馬古馬のＧI（JpnI）ホースが１頭。JpnI獲得に各馬好機到来だ。

　前走ダイオライト記念を快勝したセラフィックコールが中心だ。デビューから無傷の５連勝が評価され２番人気の支持を受けたチャンピオンズカップ10着惨敗だったが、放牧調整を挟んで捲土重来を期したダイオライト記念は、２着馬に４馬身差を付ける圧勝劇。課題の発馬もまずまずで、テリオスベルの動きにも動じず道中４番手、ゴーサイン後４コーナーで前を射程圏に入れると鞍上のアクションにこたえ真一文字の伸びた。レース上がりを１秒４上回る脚で抜け出した。これがキャリア７戦目の４歳馬、父が快速型ヘニーヒューズも長距離をこなす。前走コンビを組んだムルザバエフ騎手も追い風。死角は二走ボケくらいか。

　グロリアムンディはダートで重賞２勝を含む【6-2-0-3】、23年のダイオライト記念ではテリオスベルに９馬身差圧勝で、地方ダート左回りの長距離にすでに実績をもっている。前２戦ＧI（JpnI）を大敗後休養に入っての今年緒戦だが、鉄砲の利くタイプで問題はなさそうだし、坂井瑠星騎手とも過去２戦２・２着の好相性。今回の顔ぶれならチャンスがありそうだ。

　ディクテオンは前走ダイオライト記念で重賞３連破を狙ったが、1.4秒差の４着。直線は脚を伸ばしたが勝負どころでセラフィックコールに置かれたのが痛かった。ただ、浦和記念の勝ちっぷりから同じ小回りの川崎コース変わりはプラスの印象で脚の使いどころが決まれば差は詰まりそうだ。

　アイコンテーラーとグランブリッジの牝馬２頭は昨年のＪＢＣレディスクラシック１・２着の強豪牝馬だが、ここに入っての力関係は微妙だ。ただ、いずれも牡馬相手の重賞で２着の経験もあり入着圏だ。

　ノットゥルノは59キロを背負いながらひとまくり圧勝の佐賀記念は強いのひと言だったが、ベストとなると右回り2000ｍのイメージ。今回は芝も含めて過去【0-0-0-6】と良績のない左回りだけに、その克服がテーマになるだろう。

◎（２）セラフィックコール
○（６）グロリアムンディ
▲（９）ディクテオン
△（８）グランブリッジ
△（７）アイコンテーラー
△（４）ノットゥルノ