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　３日目のメインは３歳牝馬による準重賞・梅桜賞。昨年暮れの笠松・ライデンリーダー記念で１着のミトノユニヴァースが名古屋・新春ペガサスカップ、同２着のニジイロハーピーが姫路・兵庫クイーンセレクションを次戦で勝ったことで、俄然注目を集めることになったのが同３着のハリウッドスマイルと同４着のサンデーロウリュウだ。前者が転入初戦で手探りの状況であること、後者が1700ｍの舞台を経験済みであることを踏まえると、１馬身程度の差は逆転可能と判断する。サンデーロウリュウは新春ペガサスカップでは６着止まりだが、強い上位３頭を積極的に追い掛けたぶん直線で末脚を失くしただけで決して悲観する内容ではなかった。牝馬限定で随分とくみしやすい構成だけに主役を担ってくれそうだ。一方でハリウッドスマイルもライデンリーダー記念は前後半が48秒６－50秒９のよどみない流れで、先行馬には厳しい展開であったのは事実。初めての名古屋、1700ｍと克服すべき課題はあるが、この馬の素質を持ってすればクリアしてもおかしくない。これら２頭の牙城を崩すのは容易でないが、弥富記念では不向きな流れでも鋭く追い込んで３着としたモーニングスカイ、転入後（２１００）と素質が開花したキタカラキタパンチには可能性を感じる。一方で、弥富記念で最先着を果たした２着のモンデフェリシティは前後半が53秒９－50秒６という極端なスローの２番手で流れに乗り切ったのが大きい。これが評価されて人気に推されるようなら嫌って妙味ありかも。他では、リフレッシュ放牧明けの前走をモノにして自信を取り戻したハーピークオーレに注目。再度単騎の逃げで後続の追撃が遅れるようなら粘り込む場面があってもいいだろう。

◎(５)サンデーロウリュウ…道営未勝利から昨夏９月に転じて、当地で（２２０３）の成績。１組特別勝ち、ライデンリーダー記念４着はここに入れば上位のもの。新春ペガサスカップは６着ながら３強を追い掛けたぶん末脚を失っただけで中身は濃かった。距離２走目、相手緩和のここなら主役を担える。来るべき一線級との再戦を前にしっかりと地盤固めといきたいところだ。絶好調・細川騎手の手腕にも期待したい。

○(８)ハリウッドスマイル…道営１勝から、金沢に転じて（２００２）の成績。強敵相手、先行激化となったライデンリーダー記念で３着に粘闘したことは大いに評価できるもの。笠松へ転じてこれが初めてのレースになるが、手探り状態とはいえ一応の仕上げで臨めそう。前走で輸送競馬も経験済みだけに、名古屋出張も能力発揮に支障はない。初の1700ｍも半数近くが経験がないだけに大きなマイナスにはならない？

▲(７)モーニングスカイ…900ｍの新馬戦を追い込んで勝つと、舞台を1500ｍに移してもテンに行けないのは相変わらずだが、認定戦３着、準重賞・弥富記念３着と気を吐いた。特に前走などは前後半が53秒９－50秒６という極端なスローを考慮すれば高評価できる。心身ともにまだ成長途上で伸張の余地は大きいが、現状でも牝馬限定なら引け目はない。先週の笠松・ウインター争覇を勝った友森騎手の大胆な騎乗に注目。

△(４)キタカラキタパンチ…道営デビューで（０００10）、入着が４回と彼の地では目立つ存在でなかったが、当地へ転じて素質が開花。1500ｍ２走目の前走では時計を大きく詰めて３つ上の特別戦と同タイムで駆けるなど進境著しい。小柄でもなかなかパンチのある走りで陣営のボルテージも上がる一方だ。これまでとは相手関係が違うが、牝馬限定ならチャンスは十分。追い比べの展開なら鞍上・塚本騎手が頼もしい。

×(11)ハーピークオーレ…当初は900、920ｍでも粘りを欠いていたが、1500ｍに延びて３→１着と変わり身。自分のペースでゆったり先行すれば容易に止まらない。その点、１つ勝って同型が強力になってからは準重賞・若駒盃３着があるだけで苦戦が続いたのだろう。リフレッシュ放牧明けで他馬のマークが緩かった？ぶんスイスイ飛ばして押し切れたが、牝馬限定とはいえ準重賞では甘くないかも。試金石の一戦だ。

×(２)モンデフェリシティ…デビューから２、３、２、３着。入着賞金を重ねることでクラスが上がって相手関係が厳しくなるという勝てない馬の典型例だが、相応の力は備えている。とはいえ、準重賞・弥富記念２着は前後半が53秒９－50秒６という極端なスローの賜物。ここもハーピークオーレを先にやって切り返して２番手に収まれば侮れぬが、ハリウッドスマイルに被されて内々で我慢の競馬では肩入れしづらい。