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2023年12月13日   全日本2歳優駿 (川崎競馬)  

川崎競馬   第11レース   フォーエバーヤングに大器の予感
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

15-1_kawasaki.jpg【中央所属馬の評価】

 フォーエバーヤングはタフな馬場を一気に突き抜けたJBC2歳優駿の勝ち馬。後方10番手から徐々に位置取りを上げ、上り38秒2で2着サンライズジパングに1馬身半差。ことスケールはNo.1の印象がある。今回忙しい川崎1600mの克服がテーマ。波に乗る鞍上坂井瑠星騎手に期待感。

 イーグルノワールはダート路線参入3連勝。前走兵庫ジュニアグランプリも正攻法の競馬で、最後の直線でサトノフェニックスを差し返すレースぶりで着差以上の強さとみえた。父は米GI5勝のブリックスアンドモルタル。左回り、小回りコースは克服済で、展開次第では逆転のチャンス十分。。

 サトノフェニックスも逆転候補。デビューから一貫ダートで1・1・2着。結果惜敗の前走の兵庫ジュニアグランプリも外々をまくって上がり最速38秒8だから価値がある。本質的にはパワー型だが、今回1600mは血統的にも追い風だろう。

 ナスティウェザーはダート3戦2勝2着1回の連対100%。2走前のヤマボウシ賞もサトノフェニックスにクビ差だから、遜色ない。差す競馬も覚えているし、パイロ産駒ならマイルを走らせて最上の血統。

 ゼルトザームも好勝負可能。ダートの新馬戦、芝の函館2歳ステークスと連勝したように、芝もこなせる絶対能力。前走兵庫ジュニアグランプリでは1コーナー10番手の厳しい位置から3着まで追い上げた。どちらかというと切れるイメージで、1600mは歓迎。

【地方所属馬の評価】

 北海道のサントノーレは鎌倉記念1500m1分37秒0は過去10年最も遅い勝ちタイムで、相手と展開に恵まれた感がある。前走ビアパーティーAiba浦河特別ではあっけない失速と、まだ気性面に若さある。

 浦和のアムクラージュは特別、新設重賞ルーキーズサマーカップ連勝の快速馬だが、前走の鎌倉記念ではちぐはぐな折り合いで失速した。今回さらに相手強化するし、気性面の若さに課題。

 船橋のグラッシーズマンは新馬戦、若武者賞連破だが、続く南部駒賞では先行して力尽きた7着というように、時計を含め内容自体まだ全国レベルに届いていない。単調さも課題。

 佐賀のウルトラノホシは4戦3勝、良血、好馬体も魅力だが、トゥールリーやムーンオブザサマーの近況からもレースレベルは微妙だ。末脚を生かして善戦目標。

 北海道のオスカーブレインの2勝は1000~1200m。前走南部駒賞2着も絶好の展開だったことを思うと、勝ち切れなかったのは物足りない。今回さらに高いハードルだけに末脚に不安。

 川崎のカタルシスは前2走オープンに挑戦するも、道中動けない競馬で終わった。上昇余地を残す血統ながら現状はスピード不足。追走で精一杯か。

 川崎のヌートバーは1勝馬で、相手と展開に恵まれた浦和1400m戦。重賞ではさすがに厳しいだろう。

【解説者の予想】
 このレースを制したアグネスデジタルやユートピアがその後世界に羽ばたいたのはいにしえになったが、昨年の勝ち馬デルマソトガケが今秋ブリーダーズカップクラシックで僅差2着。来年より新たな時代を迎えるこの世代ダート路線、頂点へ向けいよいよ争いが本格化する。

 やはり中心はJRA勢。フォーエバーヤングは京都のデビュー勝ちから中2週でのタイトル獲得。初戦とは違い後方からの競馬となり、道中もスムーズさを欠き若さをみせながらも直線エンジンがかかると、先に抜け出したサンライズジパングを上がり最速の末脚で捕らえた。520キロ超の馬格を含めスケールの大きさを感じさせる馬。今回は左回りと小回り1600mの対応に加えて門別では滞在競馬だっただけに輸送面も課題となるが、無事こなして来春の主役へ躍り出たい。

 イーグルノワールは2走前の東京競馬場で左回り1600mを、前走の園田競馬場で小回りを経験している点が大きな強み。特に前走は2着サトノフェニックスにまくられそうになりながらも差し返す勝負根性をみせた。父ブリックスアンドモルタルはこの世代が初年度の期待の新種牡馬。母系・馬格からこちらも大物の相は十分。

 サトノフェニックスも兵庫ジュニアグランプリはハナ差の惜敗だけに対イーグルノワールでいえば能力差はほぼないし、叩き3戦目の上積みを考えれば逆転も可能。父ヘニーヒューズは20年にアランバローズを輩出、祖母グレイスティアラは05年のこのレース勝ち馬で、血統面からいえばコース変わりもむしろプラス。

 ナスティウェザーは2走前にサトノフェニックスとタイム差なしの2着。パイロ×ディープスカイと地方向き血統背景も目を引き、上位争いに加わってきそう。ゼルトザームもダート2戦目で進境あればまだ見限れない。

 地方勢なら北海道のサントノーレ。鎌倉記念はハイペースの番手から三角手前で早め先頭、そのまま押し切り2着カプセルに2馬身半差と決定的な差を付けた。実績を思えば前走着外は案外だが、遠征帰り8キロ増、斤量57キロに加え逃げて後続の目標になるかたちが響いた印象だし、0.4秒差と大崩れしたわけでもない。コース経験の強みを生かせば上位に食い込んでいい。

◎(12)フォーエバーヤング
○(1)イーグルノワール
▲(9)サトノフェニックス
△(10)ナスティウェザー
△(8)ゼルトザーム
△(7)サントノーレ

おすすめ買い目

馬単 12→1 1→12 12→9 9→12 12→10 10→12 1→9 9→1 12→8 12→7

 

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