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2023年12月29日   第69回 東京大賞典競走(G1)3上 選定馬重賞サラ系3歳以上 定量 (大井競馬)  

大井競馬   第9レース   ウシュバテソーロが連覇で2023年を締める
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

14-2_ooikeiba.jpg【中央所属馬の評価】

 昨年の勝ち馬ウシュバテソーロ。道中後方から徐々に位置取りを上げて、直線は大外一気。上り37.2はまさに豪脚。以降、川崎記念に勝ち、ドバイワールドカップを圧勝。秋は日本テレビ盃で格の違いを見せつけ、名実ともに世界一を目指しブリーダーズカップクラシックに挑戦も、環境の違いに戸惑い0.7秒差5着。能力はもちろん高い大井適性で信頼度も高い。

 キングズソードはJBCクラシックの勝ち馬。厳しい流れを好位3番手の正攻法、直線で抜け出し4馬身の差をつけた。目下の充実度と大井コース適性が見事にかみ合った結果と言える。2000mベストの自在型。勢いなら今回のメンバーでは一番だろう。

 ドゥラエレーデは前走チャンピオンズカップで小差3着。半信半疑だったダートで最上の結果を出した。昨年のホープフルステークスを14番人気で制した意外性と潜在能力は軽視できない。大井の砂が合うかどうかだが、無欲の怖さはある。

 ノットゥルノは走るごとに評価が揺れるムラ馬だが、ジャパンダートダービーに勝ち、JBCクラシック2着。大井2000mは間違いなくベストの条件。今回南部杯以来の武豊騎手が鞍上。有馬記念の再現なるか。

 テンカハルは今季ダートに転じて2100mで2勝。今秋南関東で2戦して日本テレビ盃2着、浦和記念3着も、出走メンバーはレベルが高かった。エンジンが掛かってから息の長い末脚が特徴で、タフな馬場は歓迎だろう。

 ウィルソンテソーロは名古屋・かきつばた記念、盛岡・マーキュリーカップ、金沢・白山大賞典と多様な舞台で交流競走3連勝。前2走のJBCクラシック5着、チャンピオンズカップ2着からはいよいよGIも視界に入った。ゴール前鋭い末脚を持つキタサンブラック産駒。大井2度目なら上積みも期待できる。

 グロリアムンディはダイオライト圧巻の9馬身差、平安ステークス2馬身半差快勝など、マックスの能力はGI級に十分届くはずだが、宝塚記念、チャンピオンズカップ22・23年とGIとなるといいレースが出来ない。今回は大井適性もカギになるだろう。

【地方所属馬の評価】

 地方勢の大将格はミックファイア。7戦7勝の無敗、南関東3冠馬だが、今回は初の古馬相手。確かに高いハードルだが、現実に不敗のジャパンダートダービー馬は近年クリソベリル以外例がないし、クリソベリルはその後チャンピオンズカップ、帝王賞、JBCクラシックに勝っている。師走の夢に期待。

 マンガンはエンジンが掛かれば抜群に切れる鬼脚だが、近走南関重賞でもどちらかというと混戦待ち。置かれるだけに前半離されると、この相手では追い込むのは辛い。入着が目標だ。

【解説者の予想】

 ウシュバテソーロは昨年のこのレースで重賞初挑戦ながらいきなりのGI制覇。続く川崎記念も勝って挑んだドバイワールドカップで劇的勝利。日本のダート馬の頂点に登りつめた。秋緒戦の日本テレビ盃を楽勝しブリーダーズカップ・クラシックに挑むも敗れて連勝こそ止まったが、それでも勝ち馬から0.7差の5着なら評価は下がらない。今回海外帰りもチャンピオンズカップをパスしてここ照準なら、状態に不安もないはず。王者の走りに期待したい。

 ウシュバテソーロ不在のJBCクラシックを制したキングズソード。出走したJRA馬の中で唯一重賞勝ちのない馬だったが、テーオーケインズをマークするかたちで道中3番手を進み、直線ゴーサインを送ると上がり最速で抜け出し、2着ノットゥルノに4馬身差を付ける圧勝。モレイラ騎手の手腕もあったが自身のスケールの大きさも感じられた。まだ4歳、父シニスターミニスターからもう一時代を築きそうな馬が出現。王者相手にここも真っ向勝負で勝利を狙う。

 ドゥラエレーデは初の地方遠征だが、春にはUAEダービーで2着と好走しており環境、馬場の変化は苦にしないタイプだろう。引き続きB・ムルザバエフ騎手が手綱を取る点も魅力だ。

 JBCクラシック2着からチャンピオンズカップ8着と着順を落としたノットゥルノは、良績のない左回りと再びの馬体増と割り切れる。得意の大井2000mで馬体が絞れてくれば再度一変の快走も十分ある。

 無敗の南関東三冠馬ミックファイアは秋緒戦のダービーグランプリが初ものづくしの競馬とはいえ結果辛勝、その後JBCクラシック、チャンピオンズカップをパスしての今回が古馬初対決となる。さすがに厳しい条件だが、春先も体調が整わずぶっつけ本番になった羽田盃で至極のパフォーマンスをみせたように、ある意味ミラクルを起こす馬だけに、その可能性に一票を投じる手も。

 テンカハルはダート重賞初挑戦となった日本テレビ盃で2着と好走。続くリステッドのブラジルカップに勝ち、前走浦和記念は3着。距離は問題なく、実績は左回りだが右回りも苦はない。広い大井コースは好材料だろう。

◎(5)ウシュバテソーロ
○(1)キングズソード
▲(6)ドゥラエレーデ
△(2)ノットゥルノ
△(8)ミックファイア
△(3)テンカハル

おすすめ買い目

馬単 5→1 5→6 5→2 5→8 5→3

 

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