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2023年11月 3日   JBCレディスクラシック (大井競馬)  

大井競馬   第9レース   昨年ハナ差2着グラブリッジが戴冠に意欲
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

14-1_ooikeiba.jpg【中央所属馬の評価】

 アーテルアストレアはレディスプレリュード1着。初コース、61秒4のスローペースを上り37秒2で大外一気。爆発力と大井1800m適性を同時に示した。4歳とまだ若く頂点に近い。ただし、前走とは馬場が異なる点は要注意。

 アイコンテーラーはダート路線に参入後1、2着。いずれも3番手の好位から正攻法の本格派。5勝中3勝と高い1800m適性、ドゥラメンテ産駒という底力あふれる血統。前進に期待したいが、速い持ちタイムからも時計の掛かる馬場がカギ。

 ヴァレーデラルナは早め先頭から完封した昨年の盛岡JBCレディスクラシック覇者。以後ТCK女王盃、エンプレス杯2着、そこから体を増やし、放牧明けの前走はさらに8キロ増で、エンプレス杯から20キロも増えた。叩かれて絞れてくれば。

 グランブリッジは昨年の盛岡JBCレディスクラシックでクビ差の2着。関東オークス制覇から牝馬ダートグレード競走は【4-3-0-1】。着外はスパーキングレディーカップで距離が短かった。息の長い末脚、勝負強さに抜群の安定感がある。モレイラ騎手がこの馬の力を存分に引き出すだろう。

 テリオスベルは牝馬ダートグレード競走2勝。本来ハナベストだがスタートに安定感欠き、それがまくり戦法という明快な好走パターンをもっている。大井コースならスタートミスしてもまくりやすいし、ペースも落ち着きやすい。

 ライオットガールはレパードSを含む1800m4勝の実績。ダートグレード競走初挑戦の前走レディスプレリュードも早め先頭の積極策で文字通り惜敗だった。まだ3歳の若さ。引き続き53キロは有利で、今後が楽しみな馬。

 レディバグは前走南部杯3着と大健闘だが、1800mは【0-0-0-2】と明らかに長い。いい脚一瞬だけに展開の助けが必要だが、レディスプレリュードのようにスローで流れればチャンスも。大井コースは1戦して7着。

【地方所属馬の評価】

 スピーディキックは地方牝馬No.1の実力だが、中~長距離での良績は南関東限定。早めに動いて末脚ひと息の傾向がある。前走の0.9秒差5着をどう見るかだが、短期放牧明けを叩かれて上積み見込めるだけに、軽視はできない。

 ノーブルシルエットはJRA4勝、1800m適性は高いが、モマれる競馬で盛り返せない甘さがある。今回も同型は強力だが、ペースを考えればここは厳しいレースになりそう。

 サルサレイアは牝馬ダートグレード競走での良績は4歳時クイーン賞3着だけ。姉にサルサディオーネだがさすがにそこまでの活躍は期待できそうもない。

 ラブラブパイロは成績通り充実一途だがB1で2勝しての牝馬ダートグレード競走と、今回はハードルが大きく上がった。追走に戸惑う懸念。ここは経験と割り切った方がいいだろう。

【解説者の予想】

 日本で唯一となる牝馬のダートJpnI競走に今年もトップクラスの牝馬が集結。はたして女王の座を射止めるのはどの馬か?  
 今年同舞台で行われた前哨戦レディスプレリュード組が中心となりそう。
 2着グランブリッジは内枠でスタートひと息だったため道中は後方よりのポジション。本来はもう少し前めで競馬できるタイプだが、切り替えて末脚勝負に徹すると上がり3ハロンは勝ち馬と並び37秒2の最速タイ。1キロの斤量差を思えば勝ちに等しい内容といっていいだろう。やはり牝馬同士なら地力上位をあらためて示した。定量戦は当然有利で、1、2着の比較では叩かれた上積みが見込める分、勝ち馬より上とみた。昨年クビ差逃したJpnIを今年こそゲットしたい。渡米中の主戦川田騎手に変わり今回はモレイラ騎手鞍上。
 テリオスベルは4着だったが、いつも通り行き脚はひと息だったが、ノーブルシルエット(9着)から3コーナー手前まで先頭を奪えなったのが誤算だったし、直線の決め手比べでは分が悪かった。今回も戦法に迷いはないはずで、馬場、展開ひとつで勝機まで。
 ヴァレーデラルナは6着だったが、2着だったエンプレス杯から20キロの馬体増はさすがに太めだった。こちらも叩いて馬体が絞れれば一変も期待できる。
 1着のアーテルアストレアは3月のエンプレス杯4着以来2度目の牝馬ダートグレード競走参戦。主戦がケガで鞍上テン乗りだったが、さすがはレジェンド武豊騎手。前半は後方でじっくりと進み、直線外に持ち出すと末脚を引き出しゴール前はきっちりクビ差だけ差し切ってみせた。同時に苦手とされていた右回りもクリア。今回定量戦がカギも、同様の競馬ができれば勝ち負け可能だろう。今回は鞍上にM・デムーロ騎手を迎えた。
 アイコンテーラーは別路線組。もともと芝で重賞実績のある実力馬だったが、8月にダート路線転向後もリステッド競走に勝ち、前走シリウスS2着と高い適性のあるところをみせている。この万能性なら初の地方ダートも苦にしないか。
 スピーディキックは5着。この馬本来の爆発力が全く見られず掲示板確保が精一杯だったが、不良馬場が裏目だった。休み明け2戦目、良馬場になれば当時の0秒9差は詰まってくるはず。
 レディバグは1800m【0-0-0-2】で昨年のレディスプレリュードでも完敗したことからも強調は微妙だが、いい意味でズブさが出てきたし、なにより追い切りが良かった。もつれて浮上の余地。

 ◎(2)グランブリッジ
 ○(10)テリオスベル
 ▲(1)ヴァレーデラルナ
 △(12)アーテルアストレア
 △(4)アイコンテーラー
 △(3)スピーディキック
 △(5)レディバグ

おすすめ買い目

馬単 2→10 10→2 2→1 1→2 2→12 12→2 1→10 10→1 2→4 2→3

 

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