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2023年10月 5日   レディスプレリュード (大井競馬)  

大井競馬   第11レース   JBCレディスクラシックに直結する前哨戦
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

14-2_ooikeiba.jpg【中央所属馬の評価】
 グランブリッジは関東オークス制覇を皮切りにダートグレード競走の牝馬戦で【4-2-0-1】。唯一完敗の前走スパーキングレディーカップは距離不足と割り切れる。大井1800mは今年のTCK女王杯(1着)で経験済みで、同じ56キロでヴァレーデラルナに1馬身先着できたことは大きい。

 ヴァレーデラルナはダートグレード競走の牝馬戦3戦1、2、2着、昨秋の盛岡JBCレディスクラシックで外から追い込むグランブリッジを完封した。勝負どころでスッと動ける切れとセンスがあり、時計の速いコース向き。JpnI馬だけに57キロがカギになる。

 テリオスベルはダートグレード競走牝馬戦で2勝。また牡馬相手のダイオライト記念2着。ベストは逃げだが、一時期スタートが悪く、お馴染みの早めまくりで押し切る競馬をしていたが、このところスタートはひと息も行き脚はだいぶ良くなってきた。すんなりならかなり手強いタイプ。

 アーテルアストレアはJRA5勝すべて1800m。前走牡馬相手の名鉄杯に勝ち、さらに勢いが付いている。追ってどこまでも伸びる豪脚タイプで、叔父に中央、南関東で活躍したセンチュリオンという血統。ただし右回りは今ひとつ。

 ライオットガールは前走レパードステークスで接戦を制して初タイトル。レースぶりに派手さはないものの展開不問の自在性。3歳53キロの斤量差を生かしてうまく立ち回れば勝機も。

【地方所属馬の評価】

 地方勢の大将格はスピーディキック。折り合いに専念して末脚を引き出した前走スパーキングレディーカップ2着。勝ったレディバグとは同タイムアタマ差で、タガノクリステル、グランブリッジに先着した。上がり37秒6はメンバー中最速だった。南関重賞6勝、うち3勝が大井コース。流れに乗れれば。

 高知のアンティキティラは牝馬の地方交流競走では上位常連だが、前走名古屋の秋桜賞2着は勝ち馬と大差が付いた。レース巧者ではあるがパンチ不足だけに、このメンバーでは善戦まで。

 サルサレイアは前々走水沢のビューチフルドリーマーカップでノーブルシルエットに完敗。年齢、キャリアから上積みも想像しづらいが、ここは善戦目標。

 ジュランビルはJRA在籍時1200m~1400mで5勝の実績だが、大井コースは過去2戦して10、12着とコース適性に疑問。地方移籍後は小回りコースに良績あり、ごまかしが利かない大井コースでは厳しいだろう。

 ノーブルシルエットの前走ビューチフルドリーマーカップは相手にも恵まれた感がある。理想的なレースが出来たスパーキングレディーカップ0.5秒差5着がベストで、ここは条件的にプラスがない。

【解説者の予想】
 前日の東京盃と同じく今年はJBCレディスと同舞台。牝馬戦だけに直結度はさらに高い。

 地方の女王スピーディキックはここから始動。今年3戦6、6、2着だが、着外2戦はともに牡馬混合のGI(JpnI)で、前走スパーキングレディーカップも斤量差があったとはいえグランブリッジを上回る上がり最速をマーク。ダートグレード競走級の実力があることは明白で、加えて今回は過去3戦3勝と最もフィーリングが合う大井。鉄砲が利く馬でもあり秋緒戦でもいきなり好機到来の感。

 グランブリッジは前走のスパーキングレディーカップはエンプレス杯に続きスタートで立ち遅れ後方からの競馬で、マイル・斤量58キロもあり4着まで追い上げるのが精一杯。とはいえ上がり3ハロン37秒8は出走メンバー中2位で、その脚力自体はしっかりとみせた。今回は斤量56キロに戻るし、ここまで【2-2-0-0】の1800mに距離延長もプラス。ここで軌道修正を図って、大目標の女王決定戦へと向かいたい。

 ヴァレーデラルナは昨年の盛岡・JBCレディスクラシックでグランブリッジを破り女王の座についたが、続くTCK女王盃、エンプレス杯では逆に敗退して直接対決1勝2敗。同世代のライバルとしてまだ勝負づけは済んでいない。前走かしわ記念の牡馬混合JpnIで逃げて8着をどう判断するかだが、5か月の間隔があれば大敗のダメージは抜けているだろうし、牝馬限定戦なら57キロを背負っても大崩れしないか。

 テリオスベルは前走ブリーダーズゴールドカップで重賞2勝目。少頭数で相手関係に恵まれたこともあったが、いつもより早めに逃げの態勢に持ち込めたことが勝因だろう。ここもスタート直後の行き足の遅さをどの段階で挽回できるかだが、大井1800mならコース形態的には心配なさそう。

 アーテルアストレアはエンプレス杯4着から上位とどこまで差が縮まったがカギ。前走レパードステークス勝ちの3歳牝馬ライオットガールは、前々走牡馬混合の3勝クラスで斤量差あったとはいえ0.3秒差4着なら牝馬限定でも古馬相手に通用の力はありそう。地方初登場もシニスターミニスター産駒ならむしろ楽しみが大きい。

◎(3)スピーディキック
○(2)グランブリッジ
▲(10)ヴァレーデラルナ
△(5)テリオスベル
△(9)アーテルアストレア
△(1)ライオットガール

おすすめ買い目

馬単 3→2 2→3 3→10 10→3 3→5 5→3 2→10 10→2 3→9 3→1

 

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