おすすめ注目レース

2023年8月15日   第28回 クラスターカップJpnIII オープンサラ系3歳以上 別定 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第10レース   昨年の借りを返す!リメイク
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

3-4_morioka.jpg【中央所属馬の評価】

 リメイクは3歳だった昨年のこのレースは左飛節フレグモーネによる競走除外だったが、暮れのカペラS(G3)を直線一気の末脚で4馬身差の圧勝。重賞初制覇を達成すると、今年は矛先を海外に向け、2月のリヤドダートスプリント(G3)3着→3月のドバイゴールデンシャヒーン(G1)5着。サウジではダンシングプリンスやリュウノユキナ、ドバイではレッドルゼルやレモンポップに先着と、ともに日本調教馬では最先着だった。前走のプロキオンS(G3)は断然の1番人気で2着と敗れたが、最後に1完歩づつ詰めてクビ差。後続は6馬身引き離しており、唯一58キロを背負っての帰国初戦としては及第点の競馬。4歳馬として充実期にあり、今年のこの路線の最高峰・JBCスプリント(Jpn1)の最有力候補といっても差し支えないだろう。

 リュウノユキナは一昨年のこのレースの覇者で、昨年は2着。盛岡開催だった昨秋のJBCスプリント(Jpn1)でも2着だから、盛岡ダ1200mは3戦して連対を外していない。さらに特筆すべきはダートの1200m戦を固定して使われるようになった2020年9月からここまでの成績は18戦5勝、2着10回、3着1回。2度の着外は金沢1400mの開催だった一昨年のJBCスプリントの5着、そして初の海外遠征だった前々走のリヤドダートスプリント(G3)の6着。勝率こそ高くないものの、国内の1200m戦では約3年にわたって1度として馬券の対象から外れていない。今年は重賞3勝馬としてトップハンデの56キロを背負うことになるが、帰国初戦、そして転厩初戦でもあった前走の東京スプリント(Jpn3)を快勝。8歳馬ながら衰えは感じさせない。

 ドンフランキーは芝3戦を除くとデビューから9戦6勝の4歳馬。ダートでは3歳1月に1800mを使われて7着と1度だけ凡退があるが、3勝クラスの2着はアタマ差の惜敗、オープン初戦で4着と敗れたコーラルS(L)でも勝ったタガノビューティーからクビ+アタマ+クビの僅差。続く京都競馬場グランドオープン記念でオープン初勝利。そして前走のプロキオンS(G3)を鮮やかに逃げ切って重賞初勝利。リメイクを降す金星を挙げた、まだ底を見せていない大型先行馬。ここまで1400mを主体に使われてきたが、1200mの前々走ではサイクロトロン(一昨年のクラスターC2着馬)に2馬身差の快勝。距離は問題ないと思われるが、今回は地方初遠征でダート発走となる点がどうかだろう。

 オーロラテソーロは昨年の覇者。大本命のダンシングプリンスが発馬で大きく後手を踏んで波乱となったが、リュウノユキナらの追撃を許さず、4角先頭から押し切って重賞初制覇を達成した。6歳となった今年は1月の根岸S(G3)が16着、3月の千葉Sが12着と大きな着順が続いたが、前々走の東京スプリント(Jpn3)ではスタート直後に挟まれる不利があり、後方から外を追い上げる競馬。かなりコースロスがありながら勝ったリュウノユキナと0秒3差の3着であり、力差は感じさせない内容。続く松風月Sでは58.5キロを背負って直線抜け出し、2年連続勝利。今回は中央勢の中では一番外の枠順を引き当てたのもプラス材料と思われる。

 サンライズホークは今年の岩手の3歳ナンバーワン・ミニアチュールの半兄。去勢後の3歳6月のデビューと遅く、まだキャリア7戦の4歳馬。芝1800mのデビュー戦は枠入り不良もあって大敗したが、9月にダートで仕切り直すと、そこから怒涛の4連勝で一気にオープン入りを果たしている。オープン初戦となった4月の京葉S(L)は10着、続く前走の越後Sは6着。クラスの壁に当たった形となっているが、前々走は右回りでぎこちない道中、前走は芝発走で出遅れ。ある程度敗因は見えており、地方の左回りという条件で真価を発揮してくる可能性はある。

【地方所属馬の評価】

 道営のスティールペガサスは道営→大井→道営→大井→道営の6歳馬。2歳時から素質の高さを示していたが、昨年本格化。ウポポイオータムスプリント、道営スプリントと門別1200mの2つの重賞を完勝し、道営最強スプリンターの座を確定させた。今シーズンは前々走の北海道スプリントC(Jpn3)で3着。終始3頭併走の真ん中というタフな道中となったが、最後まで気持ちを切らさずに走り切り、勝ったケイアイドリーと0秒5差。5着だった昨年からの地力強化を示している。35戦のキャリアで左回りは1戦のみだが、その1戦が盛岡遠征で、2歳時の南部駒賞(盛岡ダ1600m)2着。得意のワンターンなら問題なさそう。

 道営のスペシャルエックスは今回のメンバーで唯一の3歳馬。昨年から兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)2着など、素質の高さを見せていたが、今季は開幕から古馬相手の短距離路線を歩み、素晴らしい存在感を見せている。4月のエトワール賞(門別1200m)でいきなりスティールペガサスの2着に逃げ粘ると、2戦目は中央の古馬も相手の北海道スプリントC(Jpn3)。結果は7着だったが、内のジャスティン(昨年のクラスターC3着馬)、外のダンシングプリンス(昨年のJBCスプリント優勝馬)を相手に真っ向勝負を挑んで先手を取り切ったスピードはキラリと光った。続く前走のグランシャリオ門別スプリント(門別1000m)も小細工なしの逃げ。王者・スティールペガサスの追撃をアタマ差振り切り、3歳7月にして古馬重賞制覇を達成した。引き続き軽量で走れるのは魅力であり、大外枠から行き切れるようなら波乱の目になる可能性も。

 道営のスマートダンディーは重賞勝ちこそないが、オープン特別5勝を含む元中央10勝馬。昨年の北海道スプリントC(Jpn3)では勝ったダンシングプリンスとクビ差、3着リュウノユキナには1馬身先着の2着の実力馬。前走から道営に移籍し、グランシャリオ門別スプリント(門別1000m)は距離不足ながらもスペシャルエックス、スティールペガサスに次ぐ3着まで押し上げている。盛岡ダ1200mは昨秋のJBCスプリント(Jpn1)9着で経験済み。

 浦和のアポロビビはオープン特別2勝を含む、ダート1200mの元中央6勝馬。移籍初戦でいきなり地方全国交流の笠松グランプリ(笠松1400m)に遠征し、2着惜敗。前々走の東京スプリント(Jpn3)では直線よく追い込んで勝ったリュウノユキナから0秒7差の6着。前走のさきたま杯(Jpn2)は前残りの競馬の中、よく追い上げて4着。持ち味の末脚を武器になかなか健闘しており、発馬を決めてくるようなら上位に食い込んでも不思議はない。

【解説者の予想】

 連複の軸ということなら一連のデータからリュウノユキナ。インの狭いところから突き抜けてくる脚は健在であり、中央馬の中で最内を引き当てた今回の枠順も魅力。今年も上位争いは間違いなさそうだが、単勝ということならリメイクに食指。リュウノユキナを4馬身切って捨てたカペラSの印象があまりに強い。前走でそのリメイクを破ったドンフランキーも単候補だが、ダート発走で外から軽量スペシャルエックスにハナを叩かれるような展開になるとどうなるか? 被せられない外追走で真価を発揮するオーロラテソーロ、ダートグレードでもメドを立てつつある道営のスティールペガサスも馬券圏内と考えたい。一発ならサンライズホークスペシャルエックス。キャリア浅く、伸びしろ十分の2頭とみたが…。

 ◎(8)リメイク
 ○(5)リュウノユキナ
 ▲(6)ドンフランキー
 △(10)オーロラテソーロ
 △(13)スティールペガサス
 △(7)サンライズホーク
 △(14)スペシャルエックス

おすすめ買い目

馬単 8→5 8→6 8→10 8→13 8→7 8→14

 

※投票の際は、締め切り間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
※掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。詳しくは、オッズパークの免責事項をご確認ください。

 

地方競馬ならオッズパーク競馬