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2023年5月31日   さきたま杯 (浦和競馬)  

浦和競馬   第11レース   勝てば父仔制覇のシャマル
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

12-2_urawa.jpg【中央所属馬の評価】

 シャマルはダートグレード競走4勝、うちサマーチャンピオン、テレ玉杯オーバルスプリント、黒船賞の3勝が1400m。昨年のさきたま杯は逃げ切ったサルサディオーネからアタマ+アタマ差の3着、前述のテレ玉杯オーバルスプリントを併せ浦和適性はきわめて高いと言える。自在の快速型として完成の域に達し、鞍上は川田騎手。雨馬場も得意で信頼できる。

 バスラットレオンは芝1600mのニュージーランドトロフィーに勝ち、ダートでも武蔵野Sでギルデッドミラーからハナ+1/2馬身差3着の二刀流。芝重賞勝ちの絶対能力を持つが、やはりカギになるのは浦和コース、小回り適性だ。今回外枠だが、経験のない窮屈で砂を被りそうな内枠に入るよりは、むしろ外枠で良かったかもしれない。雨が降ってスピード生かせる馬場は好材料。

 コンシリエーレは国内6戦5勝、3歳時兵庫チャンピオンシップ3着。血統、馬格、走法…すべて大物感にあふれている。初の1400mでも5枠ならすんなり先行できる。姉は関東オークス圧勝のエスメラルディーナ。小回り対応だけがカギ。

 テイエムサウスダンは一昨年のテレ玉杯オーバルスプリント圧勝。復帰3戦は57、58、61キロと背負いまるで動けなかったが、今回東京盃2着以来となる56キロでの出走。軽い馬場で一気にまくっていければ復活も。

【地方所属馬の評価】

 イグナイターのダートグレード競走2勝は1400m、1500mで、ヘリオスを完封したもの。過去左回りも良績がある。南部杯は一瞬勝ったかと思わせる内容だったが、結果マイルは長かったか、最後1ハロンが伸びなかった。連覇を狙った黒船賞は不利、前走かしわ記念は掛かってしまった。左回り1400mはベストの条件だろう。

 エアアルマスは前走東京スプリント0.5秒差4着。上がり最速で直線大外を強烈に伸びてきた。今年8歳だが衰えは感じられないし、戦歴からも1400mはベストではないがベター。砂を被らずスムーズにレースできれば。

 スマイルウィは南関東重賞3勝。なかでも昨年暮れの浦和1400mゴールドカップは横綱相撲の強さだった。前走のかしわ記念は右前のざ石で除外になったが、今回は適条件だけに気配待ち。

 ギシギシは復帰2戦3、5着。とりわけ前々走1400mのフジノウェーブ記念は、正攻法で最後接戦に持ち込んだレース振りは、今回につながるレース内容だった。左回りは船橋2戦2勝。差す競馬も可能だが、ここは行くしかないだろう。

 アポロビビはJRA在籍時1200mで6勝。オープンの千葉S、ジャニュアリーSに勝っている。前々走フジノウェーブ記念から1400mまでは守備範囲だろう。末脚は切れるし、流れに乗れれば大仕事も。

 ビヨンドボーダーズはA2クラスで入着がやっとの近況。浦和1400mも特にプラスも浮かばない。期待薄。

【解説者の予想】

◎(1)シャマル
○(9)バスラットレオン
▲(5)コンシリエーレ
△(6)エアアルマス
△(3)イグナイター
△(4)スマイルウィ
△(8)テイエムサウスダン

 既に来年度からJpnIに昇格することが発表されている。貴重なグレード別定のJpnIIとしては最後のレースとなる。
 かしわ記念で1番人気4着に終わったシャマル。外差し決着の流れを逆に直線で内を突いたあたりが結果的には裏目になった感があり、1600mも同馬には長かったということだろう。それでも終いの粘り脚は上々だったし体調面は問題なさそう。ダートグレード競走4勝中3勝をあげる距離1400m、【1-0-1-0】の浦和コースと適条件の今回は巻き返し必至だろう。父スマートファルコンは09・10年とこのレース連覇。昨年なせなかった父仔制覇、今年は達成なるか。
 バスラットレオンは今回地方初登場だが、海外遠征経験は豊富で、初馬場への適応力は高い。芝・ダート兼用タイプだが、4走前武蔵野Sの0.1差3着(2着レモンポップは今年のフェブラリーS勝ち)が国内ダートでの能力基準だろう。馬場を問わず発揮できる先行力の高さも浦和コース向きを思わせる。帰国緒戦もこの陣営なら不安はない。
 コンシリエーレは2歳新馬戦での大差勝ちや、3歳時サウジダービー3着など早くからその素質を示していたが、昨年11月から2勝クラス、3勝クラス、休養を挟み前走オアシスSに勝って3連勝と完全に軌道に乗った印象。今回は相手強化で試金石だが、地力自体は見劣らない。550~560キロ台の大型馬だけにワンターン小回りへの対応がカギを握りそう。
 エアアルマスは道中最後方追走だったとはいえ、東京スプリントは上がり最速35秒1で追い込み4着。8歳を迎えての転入ながらまだまだ脚力健在は十分にアピールできた。ここも善戦以上可能。昨年のこのレースをワンツーした地方勢。兵庫のイグナイターはかしわ記念は7着に終わったが、道中力みがちな走りで本領を発揮できたとはいえず。昨年ダートグレード競走2勝と本来JRA勢相手でもスピードは見劣らず、笹川騎手も継続騎乗なら手の内に入れてくるはず。スマイルウィはかしわ記念除外後の一戦で状態面を注視。テイエムサウスダンは61キロと酷量を背負っていたとはいえ、かきつばた記念4秒4差9着はさすがに負けすぎ。その前2戦も大敗と今年はリズムが悪い。ここは復活の足がかりをつかみたい一戦だが、気配待ちだ。

おすすめ買い目

馬単 1→9 1→5 1→6 1→3 1→4 1→8

 

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