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2023年5月 3日   第62回 駿蹄賞(SP1)3歳 オープンサラ系3歳 別定 (名古屋競馬)  

名古屋競馬   第11レース   女王不在ならリストンが戴冠
"全国公営競馬専門紙協会 競馬エース 尾原友和"

7-1_nagoya.jpg デビューから7戦全勝の絶対王者セブンカラーズが東海クイーンカップ→東海ダービーという異例なローテを選択したため、各陣営色めき立っているのは間違いないところだろう。代わって本命を担うことになったのは重賞2勝(新春ペガサスカップ、新緑賞)のリストンだが、陣営は至って平静だ。セブンカラーズ以外に東海地区の馬には先着を許したことがないのだからそれも当然のことかもしれないが、唯一の懸念材料とも言える2000mへの距離延長も1700mのレースぶりからおおよそメドは立った印象だ。折り合いを欠いて着外に沈む姿は想定しづらい。この馬を中心にレースは展開することになりそう。これを追うのは重賞勝ち(ライデンリーダー記念)のあるエムエスドンだが、リストンとの対戦成績では分が悪く、連対候補の筆頭とみる。一方で、逆転候補として挙げたいのはクフィールマロンアイスといったところか。前者はここも逃げの一手だけに後続のマークが緩めば粘り込む構え。後者は前走がひと皮むけた勝ちっぷりで、追い比べに持ち込めばと野心は十分だ。距離延長は大歓迎のフィアスサーメットマイネルナラティヴもスキあらば馬券圏内へ。

◎(2)リストン…道営2勝の戦歴を引っ下げて昨年12月に転入すると、2歳1組→新春ペガサスカップと連勝を飾って新風を吹き込む。スプリングカップではセブンカラーズに突き放されて3着に甘んじたが、前走では笠松・新緑賞できっちりと軌道を修正。自信を回復してここへ臨む。絶対王者の回避により主役を担うことになったが、普段着の競馬で十分。道中でしっかり折り合えば2000mも難なく克服するはずだ。

○(1)エムエスドン…昨暮の笠松・ライデンリーダー記念で重賞勝ちはあるが、今期は新春ペガサスカップ2着、スプリングカップ4着、中京ペガスターカップ3着と地元ではひと押しが利かない。前走は古馬A級の昇竜戦とあって中団から流れ込む程度の6着だがいい経験になったか。対リストンは2戦2敗で分が悪いが、その他の馬には譲れぬ立場。体調面の上積みは乏しい感じだが、レース巧者ぶりを発揮できれば。

▲(12)クフィール…新馬勝ち後の2歳1組で乱ペースに持ち込みながら大バテせず4着と能力の高さを示すと、じっくりと成長を促して2月に戦列復帰。久々、初めての1700mもあっさり克服して1着。初の一線級相手となった中京ペガスターカップは後続のマークが厳しく4角手前で交わされては厳しかったか。とはいえ、ここに向けて意欲的な調整が施された。絶対王者不在で後続が牽制し合えば残り目があっていい。

△(4)マロンアイス…転入初戦をひとマクりで快勝したが、その後は前有利の馬場もあってか2着が続いた。ただ、2走前の交流戦で中央勢の牙城を崩して2着と健闘すると、前走ではスローの上がり勝負でも37秒8の末脚を繰り出して一気に6馬身差突き抜けた。同日の1組より時計が速く、ひと皮むけた勝ちっぷり。上昇度に注目。

×(6)フィアスサーメット…道営1勝→兵庫2勝の戦績で注目を集めたが、転入初戦のスプリングカップで5着としながら、意外にも前走が当地初勝利。ブリンカー着用の効果もあったが、若干ズブさがあって距離が延びていいタイプに映る。一つずつ課題をクリアしてきた感じもあり、再び重賞クラスが相手でも侮れない面はあるか。

×(8)マイネルナラティヴ…転入初戦を快勝するもクラスが上がるごとに2着→3着→5着と尻すぼみ。前走の交流戦勝ちは中央馬が手薄な印象で鵜呑みにできないが、いつにないハードな追い切りを消化。絶対王者不在のここはチャンスありと陣営の意気込みが伝わってきた。主戦は他馬を選択したが、塚本騎手なら手が合いそうだ。

おすすめ買い目

馬単 2→1 1→2 2→12 12→2 2→4 4→2 2→6 2→8

 

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