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展開さえ向けば好走可能な馬が多い一戦だが、2020年の北國王冠勝ち・昨年まで重賞好走のスギノグローアップは一枚上の実力。前走勝ち馬のような勢いある快足馬は不在となった叩き２走目だけに決めてほしい。ただ、明らかな距離不足で1400ｍは初めて、展開も不透明。勝ち切れない可能性も視野に入れたい。逆転があるなら先行勢。候補はウインイノセンス、ステイグリーン、ノールックの３頭だが、その出方・ペースがこのレースの鍵とも言える。中でも能力的にはウインイノセンスを推したい。アクシデント明け・揉まれ弱い馬の内枠に不安もあるが、追い切りを消化して臨めるし、バラける展開になりそうな顔ぶれ。力を出してくれるはず。ステイグリーンはベストの逃げさえ叶えば前走９着から一変十分。ノールックはスンナリ先行できる好枠、距離短縮歓迎で、馬体減りさえなければ前走を下回ることはないはず。昇級の連闘メイショウナスカも決して差はない。他４頭も展開次第では馬券圏内可能。

◎は(4)スギノグローアップ。本質的には1900ｍ以上の距離が向く馬。今季はＢ１に降級した反面、1500ｍ以下に出走しなければいけないが、休養明けの前走1500ｍでも最終的には２着にまとめたし、強い連勝中の勝ち馬は速すぎたものの、通常なら勝てるレベルの時計では走ってきた。更に距離短縮は微妙でも、メンバーが楽になる叩き２走目。力の違いで何とかなるはずだ。

〇は(2)ウインイノセンス。昨年は３歳重賞でも善戦したほどで潜在能力は高い馬。揉まれ弱さ等で伸び悩んだものの、大外枠から強い勝ち方だった４月９日が真の実力。アクシデント明けの1400m・内枠で何とも言えない面はあるものの、重目が残らず先団で運べれば好勝負必至のメンバー。

▲は(7)ステイグリーン。展開や馬場に左右されるタイプではあるが、好時計での開幕勝ちが真の実力。崩れた前走を見ると使い込んで出脚が落ちてきた可能性はあるものの、元気さは維持しており、今回の方が速い馬が少ない。行き切っての巻き返し注目。

△は(8)ノールック。転入初戦こそ後手に回って崩れたが、本来の先行策を打てたここ２走は２着→２着。減り気味の体重維持が中１週の今回は鍵になるが、気性的に距離短縮・外枠は歓迎。スンナリ先行が叶って崩れないはず。

注は(3)メイショウナスカ。馬体を絞ったことも良かった前回勝ちから連闘・Ｂ１昇級。時計的にも即通用と言えない面はあるが、元々は中央１勝の実績。順調に推移している今季なら通用していいし、折り合って脚を残しやすい1400ｍの内枠も悪くないはず。

穴は(9)ジェイケイヒロイン。実績的に厳しいクラスではあるが、ある程度付いていく競馬で前走は着順・時計が良くなったし、中間は更に良化ムード。好位で流れに乗れると３着くらいなら可能性あり。