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2023年5月 4日   第35回 かしわ記念JpnI(指定交流)4上 オープンサラ系4歳以上 定量 (船橋競馬)  

船橋競馬   第11レース   メイショウハリオがJpnI馬の底力をみせる
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

13_funabasi.jpg【中央所属馬の評価】

 メイショウハリオは昨年の帝王賞馬。テーオーケインズ、オメガパフューム、チュウワウィザードら強敵を相手に差し勝った。前走のフェブラリーSは落馬寸前のスタートで、最後方を追走。直線35秒8の末脚で3着ならマイルの適性も高いとみた。本質はパワー型で、今の船橋の馬場適性は高いはず。

 シャマルは前走の黒船賞でダートグレード競走4勝目。高知の深いインから一気に突き抜け、後続を3馬身ちぎってみせた。最近1年で馬券圏内を外したのはチャンピオンズカップだけ(5着)と今が絶頂期。マイルは昨年の南部杯でハナ+1/2馬身差3着(0.1差)なら、船橋1600mも克服可能だろう。

 ソリストサンダーはこのレースで前2年いずれも2着。一昨年は抜け出したカジノフォンテンをハナ差とらえられず、昨年は逃げるショウナンナデシコに逃げ切られた。深い馬場への適性は高く。今年はフェブラリーS8着以来と、一昨年同様余裕を持ったステップで臨む。今年8歳だが衰えは感じられない。

 ハヤブサナンデクンは前走のマーチSに勝ち、7歳で重賞初勝利を挙げた。マーチステークスは不良馬場だったが、本来は時計の掛かる深い馬場を得意としているだけに、今の船橋コースの馬場は合うだろう。1600mは武蔵野Sで5着(0.5差)なら守備範囲。

 ヴァレーデラルナは昨秋盛岡のJBCレディスクラシックで重賞制覇。1800m1分50秒1、上がり36.5なら牡馬GI級相手でも終いの切れは通用する。今回は牡馬相手の重賞、初のダート1600m、時計の掛かる馬場と未知数な面は多いが、好枠を生かしてうまく前々でさばければ好レース可能だろう。

 タガノビューティーは前走コーラルSを快勝、勢いを取り戻してきた。地方競馬は昨春のかきつばた記念で0.3差4着がある。左回りマイルは2勝クラス、オアシスSで東京ダート1600mを2勝。あとは深い馬場がどうかだけ。

【地方所属馬の評価】

 スピーディキックは地方重賞8勝、内ダートグレード競走はエーデルワイス賞に勝っている。前走のフェブラリーSは道中不利がありながらも、最後脚を伸ばして6着。1600mはベストの距離だが、天性のスピードを生かすタイプだが、船橋コースは未知数ながらも時計の掛かる馬場は得意で、この馬のイメージには合う。あとは鞍上の御神本騎手がどう乗るかだけ。

 兵庫のイグナイターは昨年の黒船賞、かきつばた記念に勝っている。JRA一線級と互角に戦える力は持っていて、昨年の南部杯では上がり第2位の36.8で最後一瞬夢を見た4着(0.2差)だったが、同時に最後の最後の詰めに課題残した印象。深い馬場は歓迎で、鞍上含め万全の態勢でJpnIを獲りに来た。

 カジノフォンテンは一昨年、川崎記念、かしわ記念に勝ちJpnI2勝。それ以降南関東重賞でもなかなか勝てない停滞期に陥っているが、今回【5-1-0-2】の地元船橋1600mで復活なるか。カギはレースの流れに乗れるかどうか。今回正念場だろう。

 エメリミットは2020年の東京ダービー馬だが、以降オープンで2勝、重賞では東京記念2着と「ダービー馬」の期待に応えられない近況。前走叩き3戦目のオープンで4着だが、特に進境も感じられないし、ここは善戦が目標だろう。

 スマイルウィは放牧調整明けの前走京成盃グランドマイラーズを逃げ粘って2着と上々の発進。父はかしわ記念3勝のエスポワールシチーで、血統通りの快速マイラー。相手は強いが自分の力を発揮できれば。

 笠松のミスティネイルは過去船橋在籍時の良績はB3までで相手が強い。クレールアドレも地元B級まで。ハナウタマジリも船橋のマリーンCに2回出走し12・9着と厳しい。

【解説者の予想】

 船橋のGW3日連続重賞の最終戦は伝統のマイル戦。JRA・地方勢とも実力馬が集結。

 メイショウハリオは前走フェブラリーSのスタートで落馬寸前のアクシデント。そこから四角まで道中最後方追走ながら、直線猛然と追い上げて3着。勝ち馬のパフォーマンスも素晴らしかったが、インパクトではそれを上回り、帝王賞馬の底力をみせた。まだコーナー4回の左回りに不安残すが、相手関係は緩和したし、五分のスタートなら上位争いは確実。

 シャマルはここでJpnI初制覇を狙う。昨年4月の東京スプリントからダートグレード競走路線に参戦し1200m~1400mでは【4-1-1-0】の良績。逆に1600m以上では【0-0-1-1】と連対していないが、3着は南部杯で0秒1差、チャンピオンズCも5着とはいえ0秒5差だから崩れたわけでもなく、距離の適性は示している。今年緒戦の黒船賞は3馬身差快勝。大幅馬体減だけが気がかりだったが、約1カ月半の間隔があれば問題ないはず。一時代を築いた父スマートファルコンは意外にもかしわ記念は未出走。その父にも産駒として初のJpnIタイトルを贈るか。

 南関東が誇る才媛・スピーディキックがフェブラリーSに続いて牡馬混合のマイルJpnIに参戦。そのフェブラリーSは芝スタートなど初ものづくしのなかで後方から伸びて6着は文字通り善戦。初コースとはいえ力のいる馬場、ダートスタート、コーナー4回へのコース変わりは当然プラスで、脚の使いどころが決まれば勝機も十分。

 昨年のNAR年度代表馬イグナイターが在籍していた21年以来の南関東出走。昨年はダートグレード競走2勝に加えて南部杯0秒2差4着。その当時とは比べるまでもなく力をつけているのは確かで、前走の黒船賞は勝ったシャマルに勝負どころで前に入られるかたちでも切り替えて内から脚を伸ばして3着と底力みせた。今回は鞍上に笹川騎手を迎え、どのような相乗効果が出るかにも注目したい。

 このレース2年連続2着と涙をのんできたソリストサンダーは3度目の正直なるか。休養を挟んでの前2戦7・8着の8歳馬でもこの舞台で軽視は禁物。一昨年の覇者カジノフォンテンは7歳を迎えて今年緒戦。復活なるか、状態面に注目したい。

◎(2)メイショウハリオ
○(4)シャマル
▲(3)スピーディキック
△(12)イグナイター
△(5)ソリストサンダー
△(6)カジノフォンテン

おすすめ買い目

馬単 2→4 4→2 2→3 3→2 2→12 12→2 4→3 3→4 2→6 2→5

 

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