Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
　ペイシャエスはジャパンダートダービー２着、ＪＢＣクラシック３着とＧＩ級でも実績ある。４着だった日本テレビ盃も内容は悪くなかった。２走前の名古屋グランプリはゴール前差し切って快勝。ハイレベルと言われる明け４歳世代で中核的存在だが、前走川崎記念はもまれて弱さみせた。今回鞍上に戸崎騎手は心強いが、日本テレビ盃で苦戦した深いダートへの対応は気になる。

　グロリアムンディはアンタレスステークスで１番人気に推されるも、オメガパフュームに半馬身差の２着。ただ一旦先頭に立つなど見せ場はあった。前走チャンピオンズカップで２番人気に推されたが、スタートであおって12着大敗。中～長距離頂点まで昇れる資質はあるが、ＧＩの壁はまだ高い印象。中間立て直して、ここから再度ＧＩを狙う。

　メイショウフンジンはマーキュリーカップ７着、みやこステークス８着と重賞に壁。しかしそこから巻き返して２連勝中。血統通り成長力とパワーを感じる。行ききる展開なら二の足使うが、ここは同型もいるだけに展開がカギ。

　テリオスベルは昨年暮れのクイーン賞を完勝。船橋の馬場適性は高い。今年これが４戦目と間隔を詰めて使われているが、牝馬ながら先行、まくりと力で押す競馬できる。半面、早めに動く分末が甘くなる。ここも行き切れば。

【地方所属馬の評価】
　セイカメテオポリスは昨年の５着馬。ミューチャリーやダノンファラオと半馬身、ハナと僅差だった。まだ伸びしろを残すパワー型で、ここも早めに動いて勝機を探るレースか。

　マンガンは一進一退で、依然かみ合わない近況。末脚は常に存在感があるものの、スタートがひと息で持ち味が生かし切れていない。船橋コースは【3-1-0-1】と得意。流れひとつで大仕事だが。

　アナザートゥルースは６、７歳時にこのレース１、３着と抜群の相性。転入後の前２走からは大きな衰えも感じられないし、マイペースで行ければ勝ち負けまで期待できる。あとは同型との兼ね合い次第。

　エルデュクラージュは一昨年の２着馬、アナザートゥルースを競り落とす好内容だった。完全燃焼の条件であることは間違いない。前走の川崎記念は流れに乗れず９着大敗も、巻き返しの余地は十分ある。。

　サンビュートは2600ｍの金盃で４、７着の長距離適性。昨秋道営記念快勝も強敵相手で価値がある。再転入２戦目のここは良化に注目したいところ。

　ミューチャリーは昨年の３着馬。上がりも最速だった。以降順調さを欠いていて、不振と言える状況だが、中～長距離適性、そしてＪＢＣクラシックを制した能力は説明不用だろう。あとはどこまで仕上がったか、当日の気配注。

　キャッスルトップはジャパンダートダービー馬だが、以降未勝利とキッカケが掴めない。前走は逃げ粘って２着も、ここは展開が厳しいだろう。

　フォルベルールは好調さと長距離適性は認めても、ダートグレード競走となると川崎記念殿り負けが現実だろう。追走も厳しいだろうし期待薄だ。

　ミスティネイルはダートグレード競走【0-0-0-4】。７歳牝馬でもう上積みも期待できない。

　ハナウタマジリは地元笠松のＢ級で低迷の近況。長距離適性にも疑問が残る。

【解説者の予想】
　実績では重賞２勝でジャパンダートダービー２着、ＪＢＣクラシック３着とＧＩ格良績もあるペイシャエスか。今年緒戦となった川崎記念は３番人気ながら勝負どころで一杯になり７着完敗。ただ、自身初の500キロ超の馬体が若干重かった可能性も。490キロ台に絞れてくれば巻き返しは十分。今回は鞍上戸崎騎手は好材料。
　グロリアムンディはダート転向後４連勝しＧIIIアンタレスＳで２着と躍進したが、再度芝挑戦の宝塚記念、休養を挟んだチャンピオンズＣをともにふた桁着順。今回相手緩和で期待出来る。
　メイショウフンジンは実績では見劣るが、前２戦オープン、リステッド競走を連勝と勢い十分だしホッコータルマエ×シニスターミニスターという地方向きの血統背景に加えて、520キロ級の馬格と先行脚質からもこの舞台への適性を大いに感じる。過去６勝中４勝が左回りなのも特筆できる。
　テリオスベルの川崎記念４着はペイシャエスに大きく先着しているし、船橋で牝馬のクイーン賞勝ち。牡馬相手でも太刀打ちできる力の持ち主だが連闘の後中３週、中１週で今年４戦目。タフさが売りだがさすがに状態面は注意したい。
　セイカメテオポリスとマンガンは距離適性ではチャンスあるが、ダートグレード競走ではもう一段の上乗せがほしい。
　転入後２戦でこの馬場を経験しているアナザートゥルースには好機到来か。その２戦はともに２着で勝ち馬はギガキング。休み明けも地力はみせた格好だし、９歳を迎えたとはいえ半兄サウンドトゥルーなら血統的期待は大きい。このレースはＪＲＡ時に20年１着、21年３着。条件ベストは疑いない。

◎ペイシャエス
○グロリアムンディ
▲メイショウフウジン
△テリオスベル
△セイカメテオポリス
△マンガン
△アナザートゥルース