Odds Park 競馬

　この日のメインはＡ２組で行われるプリムラ特別。９頭立てと手頃な頭数だが、大半の馬に少なくとも馬券絡みの可能性がある難解な一戦だ。とはいえ、勝ち負けとなると上位４頭に絞られるか。主役を担うのはメイショウシルト。タンザナイトオープン２着、名古屋記念３着と一線級相手に堂々たる内容。Ａ２組なら譲れない心境だろう。これに次ぐのは転入新馬のサンマルエンパイア。中央２勝馬で、高知では（５３００）のパーフェクト連対を誇る。彼の地のＢ１勝ちがあれば地区レベルの差を考慮すれば初戦から好勝負に持ち込んでいい。同じ今津博厩舎からはシンコーマーチャンも怖い存在だ。Ａ２組の長めの距離なら身上の渋太さが生きるはず。４番手になったがハローマイキーも遜色はない。一戦ごとに着実に地力を強化しており追い比べに持ち込めば分からない。他ではマウントゴールドとメンターモード。前者は笠松戦ながらダートもこなせることが確認できたし、発馬を決めれば前進があって良さそう。後者も距離不足の前走とはいえ直線の伸びは目に付いた。適距離に変わってどれだけ上乗せがあるか注目。これら２頭も３着は十分だし、スキあらば２着も。

◎(１)メイショウシルト…中央１勝クラスとの交流戦で差し味を魅せてからはＡ２特別１着、オープン２着（ハナ差）、名古屋記念３着と充実著しい。どちらかと言えば1500ｍがベターだが、1700ｍも守備範囲。岡部騎手の巧みな手綱捌きで勝ち負けに。

○(３)サンマルエンパイア…中央２勝もさることながら、高知で（５３００）と地方馬場で底を見せていない。９歳の年齢を感じさせない攻めの動きで、もう一花咲かそうと陣営も大きな期待を寄せる。Ａ２特別でも結構メンバーはそろったが楽しみ。

▲(４)シンコーマーチャン…転入当初は距離が合わず、条件が厳しく結果を残せなかったが、Ａ２特別に降りて１、２着。笠松戦では勝ち馬の決め手に屈したが、がっちり２着は確保。ゆったり運べる地元の方が良さそうな印象もあり、反撃を期待する。

△(２)ハローマイキー…昨夏７月に転入、Ｃ級スタートながら半年でＡ級で勝ち負けを争う存在に。一戦ごとに力を付けてきた。課題の直線でモタれる癖も陣営の工夫により改善の方向。最後までしっかり動けるようになった。ここでも見劣りはしない。

×(６)マウントゴールド…中央では芝中距離中心に５勝を挙げた。岩手に転じたのも芝コースがあるゆえと思われたが。当地初戦は笠松ながら息の長い末脚で３着。２着とはクビ差だった。ダートも問題なさそうだし、より広い馬場で持ち味が生きるか。

×(７)メンターモード…中央３勝、南関東Ａ２勝ちの実績がありながら、直近の成績がひと息、かつ920ｍは忙しいと軽視したが、３着とは０秒１差４着と地力の一端を示した。馬体減は気にしなくていいようだし、距離が延びてどんな走りを見せるか。