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2022年12月14日 全日本2歳優駿 (川崎競馬) ツイート
川崎競馬 第11レース 師走の川崎競馬にオマツリオトコ現る
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬
【中央所属馬の評価】
オマツリオトコは兵庫ジュニアグランプリの勝ち馬。道中持ったまま、ゴーサインと同時に突き抜けた。ダート3戦3勝で、唯一の3着は函館2歳ステークスだから、そもそも素質が違う。母は2010年エーデルワイス賞2着、父の産駒に2018年北海道2歳優駿勝ち馬イグナシオドーロと2歳戦から走る血統。
ペリエールはデビューからダートで2連勝。前走オキザリス賞では出遅れも余裕の直線勝負できっちり決めた。切れとセンスが印象的で、左回り1600mはベストの条件。2020年勝ち馬アランバローズを輩出したヘニーヒューズ産駒。
デルマソトガケは芝でデビューし6、4着。ダートに転じてからは3戦2勝。前走のもちの木賞は上がりの競馬をインから差すインパクトの強いレース。父は今年初年度産駒デビューで、すでにマルカラピッドがエーデルワイス賞に勝っている。母は2013年関東オークス勝ち馬だけに、スピードはあるが1600mはやや忙しいか。
マルカラピッドはエーデルワイス賞勝ち馬で、兵庫ジュニアグランプリ4着(1.3秒差)。前走は初コースの1400mで、馬場も深くパワー負けの印象だが、牝馬5頭中では最先着と次につながる競馬はできた。流れにのって切れ味生かせれば巻き返しの可能性大。今年初年度産駒デビューした父マインドユアビスケッツの初重賞勝ち馬。
コパノハンプトンは補欠から繰り上がりで出走。芝のデビュー戦は7着も、ダートに転じて3、1、2着。半兄に芝で活躍したハッピーグリン。父シャンハイボビーは今年の産駒が導入初年で、マンダリンヒーローがハイセイコー記念に勝っている。500キロに届く好馬体で、すんなり先行できれば大崩れはない。
【地方所属馬の評価】
浦和のヒーローコールは鎌倉記念勝ち馬。同レースの1500m1分35秒0は過去10年で3番目の好タイムで、レースでは2馬身差完勝とまだ余裕があった。川崎コースで4連勝とコース経験豊富で「地の利」がある。自らもダート王であった父の産駒は、レディバグ、ブリッツファングなど地方競馬に強い。
スペシャルエックスは一気の逃げで3連勝でイノセントカップを制し、続く鎌倉記念、兵庫ジュニアグランプリは距離延長、相手強化も連続2着と連対を外していない。単調な反面、戦法に迷いがない。父は2016年JBCスプリントなどダートグレード競走9勝。
リアルミーの前走JBC2歳優駿3着は大外から上がり最速38秒6。デビュー2連勝も印象に残る末脚をみせている。父はダートG1を4勝のトランセンド。ここも末脚勝負だけに、直線の長い川崎コースは合う。
オーマイグッネスはホッカイドウ競馬【2-3-1-1】でJBC2歳優駿はハナを奪えず、さらに道中もまれたが、それでも4着は地力の証明。今回距離短縮も、もまれたことで上積みが見込めるし、やはり自分のポジションが取れれば。母は2008年東京プリンセス賞勝ち馬で、関東オークスはユキチャンの3着。
ニシケンボブはホッカイドウ競馬4勝、地道に自己条件を使われて全日本級との対戦は今回初めて。切れるタイプではないが、ジリジリと長く脚を伸ばしてくる。好レースできれば今後の展望も開けるはず。
コンプラドールは鎌倉記念5着も、上り最速39秒2。スタートひと息で、それが原因で不利を受けることが多く、ここはとにかくスタートがカギ。すんなり出れば末脚も生きる。
佐賀のネオシエルはホッカイドウ競馬1勝、移籍して佐賀2勝の成長株だが、現時点の能力基準は前々走南部駒賞3着か。今回はさらにハードルが上がった。
ハセノゴールドは徐々に距離を延ばして3戦3勝。血統からもマイルがベストで、今回は時計短縮がテーマになるだろう。出来れば好枠を生かして逃げたいところだが…。
プルタオルネは平和賞で鮮やかな差し切り勝ちをみせたが、タイム的には同C1クラスに届いていない。今回は相手強化で厳しいレースになりそうだが、すんなり追走できるようならチャンスもある。
【解説者の予想】
◎(12)オマツリオトコ
○ (2)ヒーローコール
▲(13)ペリエール
△(4)デルマソトガケ
△(10)スペシャルエックス
△(6)リアルミー
△(9)オーマイグンエス
前走で園田の兵庫ジュニアグランプリを制したJRAのオマツリオトコが中心だ。その兵庫ジュニアグランプリは3番と内めの枠ながら、深いインを避け外に持ち出し好位確保。勝負どころでもスムーズに進出して先頭に並びかけると、難なく抜け出して後続に0.6秒差を付けた。芝の函館2歳優駿3着の速力に加え、切れ味と自在性も兼備した万能型。レースぶりから距離も問題なく左回りも2走前に経験済み。20年世代わずか9頭の父に、Jpn1タイトルをプレゼントしたい。
対する地方の雄はヒーローコール。鎌倉記念は向正面からスペシャルエックスとほぼマッチレースの様相から、直線競り合いを制すると、結果的には0.4秒差を付けて完勝。1分35秒0の時計も重い馬場を思えば合格点。ここまですでに川崎を4戦(4勝)とコース経験十分で、ここを目標に臨戦過程は万全だ。
ペリエールはデビューから2戦2勝はいずれも2着に0.6秒差を付ける快勝劇。特に前走は16頭立てと多頭数の競馬をクリアしての勝利で、センスのよさがうかがえる。良質な母系に父ヘニーヒューズ、今後マイル前後で活躍が期待できそう。来春から調教師に転身する福永騎手の手綱さばきにも注目したい。
デルマソトガケはデビュー2戦は芝を使われたが、ダートに路線を切り替え3・1・1着。13年関東オークス勝ち馬を母に持ち、父は今年産駒デビュー、ドバイゴールデンシャヒーン連覇など短距離G1・3勝の快速馬。
スペシャルエックスはデビュー3連勝でイノセントカップを制すると、その後は遠征に打って出て鎌倉記念2着、兵庫ジュニアグランプリ2着。父譲りのスピードを武器に、ここまで正攻法で連対十割と好結果を残している。血統的に1600mがプラスとはいいがたいが、コース経験があるのは強み。
リアルミーは、JBC2歳優駿では殿りから直線追い込んで上がり3ハロン最速をマーク。今回も終いもつれるようなら台頭十分。
JBC2歳優駿4着オーマイグッネスは着外なしの【2-3-1-1】の良績。中距離でよさが出ただけに1600mの流れへの対応がカギでも、堅実さは評価できる。
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