おすすめ注目レース

2022年11月 3日   第22回 JBCスプリントJpnI オープンサラ系3歳以上 定量 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第11レース   連覇へ!レッドルゼル
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

3-1_morioka.jpg【中央所属馬の評価】
 レッドルゼルは前年チャンピオン。昨年は金沢1400mが舞台でツーターンだったが、2年連続で左ワンターンのドバイゴールデンシャヒーンで2着に突っ込んできている実力馬。盛岡1200mが悪かろうはずはない。ここへの前哨戦・東京盃(Jpn2)はドバイ以来の休み明けだったが、レースは大外枠から出たなりで馬群の最後尾。直線一番外から豪快に突き抜けた。余裕すら感じる内容でこれで重賞3勝目。この路線をリードする存在であることを改めて示しており、敵は追い込みに近いタイプだけに、展開のアヤだけになるか?

 ダンシングプリンスは8月に今回と同舞台のクラスターC(Jpn3)に参戦。単勝1.4倍の圧倒的な1番人気に支持されたが、最内枠から3完歩目にトモを滑らせ、ダッシュつかず約3馬身の不利。最後方から猛然と追い上げたが、抑え込まれて2列目まで。どうにもならず4着と敗れたが、これはまったく参考外としていいだろう。その前3戦は昨年のカペラS(G3)、サウジカップデーのリヤドダートスプリント(G3)、そして門別の北海道スプリントC(Jpn3)と重賞を3連勝。中央→海外→地方と異なる環境でのV3は実力なくしてできる芸当ではない。盛岡での汚名は盛岡で返上したい。

 テイエムサウスダンは兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)、黒船賞(Jpn3)、オーバルスプリント(Jpn3)、兵庫ゴールドT(Jpn3)、根岸S(G3)とダート1400mの重賞5勝馬。全9勝中8勝を1400mでマークしているが、今年はフェブラリーS(G1)2着、かしわ記念(Jpn1)3着とマイルにも活躍の場を広げている。前哨戦・東京盃(Jpn2)は中団の外から正攻法で抜け出す競馬。最後にレッドルゼルの斬れに屈したが、1200mは未勝利時代以来久々だっただけに悪くない。レッドルゼルとの比較で言うと、こちらは好位につける機動力があり、展開の紛れが少ない。逆転の可能性は十分にあるだろう。

 スマートダンディーは8歳となった今年に入って千葉S→コーラルSを連勝。これでオープン特別は実に5勝。重賞には縁がなかったが、続く北海道スプリントC(Jpn3)は中団から脚を伸ばして、自分のペースで逃げたダンシングプリンスとクビ差の好勝負。前哨戦の前走・東京盃(Jpn2)は最内枠で痛恨の出遅れ。直線中割りを目指したが、窮屈なポジションでコースがなく、脚を余しての4着との印象だった。かつては9勝をマークしている1400mの馬との印象だったが、1200mを主体にして一枚地力を上げた雰囲気。道中うまく立ち回れば上位争いに加わってきそう。

 ヘリオスは今年からダートグレード路線に乗り、ここまで2・2・2・5・2着。まだ重賞タイトルに手が届いていないが、前走の南部杯(Jpn1)の2着は見事だった。道中は3頭併走に近い形の逃げだったが、直線粘りに粘ってカフェファラオとハナ差。どちらが勝ったかわからない接戦だった。ここまでオープン特別3勝はすべて東京の1400m。左回りのワンターンは合っており、条件クラスでの勝ち上がりは1200m。久々の1200mがどう出るかだ。

 リュウノユキナはここ2年、今回と同舞台のクラスターC(Jpn3)に参戦し、1・2着。ダートの1200m戦を固定して使われるようになった一昨年9月のながつきSからここまで約2年間の成績は14戦4勝、2着8回、3着1回。唯一の着外が昨年のJBCスプリントなのだが、昨年は金沢開催でツーターンの1400mが舞台。道中の不利も重なった。1200mではまったく崩れていない。ただひとつ気になるのは昨年のクラスターCの勝利を最後に勝ち切れなくなっていること。インを切り裂くのが得意な馬で、盛岡の1200mは合っているだけにマークは欠かせないが…。

 ラプタスは全9勝を1400mでマークしている6歳馬。地方4勝は黒船賞(Jpn3)、かきつばた記念(Jpn3)2連覇、サマーチャンピオン(Jpn3)。すべてダートグレードのツーターンの競馬だが、中央場所の5勝はワンターンということになる。この1年勝ち星がないのは59キロを背負う機会が増えたこともあるだろう。1200mは昨年の東京盃(Jpn2)でジャスティンと0秒3差の4着。こなせるわけだが、キャリアは3戦のみ。また左回りのキャリアも3戦だけ。このあたりが不安材料になる。

【地方所属馬の評価】
 兵庫のイグナイターは中央→大井→兵庫の4歳馬。昨年暮れの兵庫ゴールドT(Jpn3)から本格的にダートグレードに参戦し、黒船賞(Jpn3)→かきつばた記念(Jpn3)とツーターンの1400~1500m戦を使われて3・1・1着。園田の3着は52キロの斤量、高知と名古屋は展開がハマった印象だったが、前走の南部杯(Jpn1)は好位追走から4着。勝ったカフェファラオと0秒2の小差で堂々の内容だった。この一戦でマイルと左回り、何より中央のトップ級との戦いにメドを立てたわけだが、今度は今度でワンターンの本格的なスプリント戦は未経験。しかし、完全本格化は明らかであり、不安より期待の方が大きい。

 浦和のティーズダンクは道営→浦和の5歳馬。盛岡は3歳時に2000mのダービーグランプリ2着がある。その後短距離にシフトチェンジして本格化。ダートグレードだけを取り上げると、昨年のオーバルスプリント(Jpn3)がテイエムサウスダンの2着、前々走のさきたま杯(Jpn2)がサルサディオーネの2着、そして前走のオーバルスプリント(Jpn3)がシャマルの3着。すべて浦和1400m戦ではあるが、グレード勝ちももう近いところまで来ている。ただ本格的なワンターンのスプリント戦は門別の2歳時以来。この馬の持ち味である鋭い差し脚を忙しい競馬で繰り出せるかだ。

 大井のプライルードは道営→大井の3歳馬で、レディスクラシックに出走予定のアナザーリリックの半弟。5月の羽田盃(大井1800m)を13着と大敗すると短距離にシフトチェンジ。6月の優駿スプリント(大井1200m)をフルゲートの大外枠ながら楽に追走して快勝。前走のアフター5スター賞(大井1200m)は古馬との初手合わせだったが、直線抜け出すと3馬身半差の楽勝。いとも簡単に短距離重賞を連勝し、短距離適性の高さを示している。今度は難敵となるが、1200mに関しては底を見せていない。

 船橋のワールドリングは船橋生え抜きの4歳馬。この馬も昨年、東京ダービー(大井2000m)8着の後、短距離にシフトチェンジし、プライルードと同じように優駿スプリント→アフター5スター賞を連勝している。ダートグレードは昨年の東京盃(Jpn2)がサクセスエナジーから0秒6差の5着。今年の東京スプリント(Jpn3)がシャマルから1秒5差の7着。もうひと息といったところ。

 岩手のキラットダイヤは昨年春に中央2勝クラスから転じた5歳牝馬。岩手では9戦7勝だが、ワンターンの競馬では1度も負けておらず、圧勝を繰り返している地元の抜けたナンバーワン。レベルが違うと言ってしまえばそれまでだが、少なくとも現在は2勝クラスのレベルではないだろう。目一杯の競馬でどれだけ通用するのか注目したい。

【解説者の予想】
 前走を見る限り、レッドルゼルの地力が一枚上の印象だが、盛岡の1200mは大井の1200mより直線が短い。そして今年の東京盃は8頭立てと少頭数だったが、今回は馬群を捌く手間が増える。後ろからの脚質だけに、この点が波乱要素だろう。この隙を突いての逆転候補は前で競馬をするテイエムサウスダンであり、ダンシングプリンスになるだろう。他の中央勢・スマートダンディーヘリオスリュウノユキナもそこまで差はなく、連下には要警戒。地方馬で一発があるとすれば伸びしろあるイグナイタープライルード

◎(1)レッドルゼル
○(13)テイエムサウスダン
▲(6)ダンシングプリンス
△(5)イグナイター
△(14)スマートダンディー
△(8)ヘリオス
△(12)リュウノユキナ
△(7)プライルード
△(11)ティーズダンク

おすすめ買い目

馬単 1→13 1→6 1→5 1→14 1→8 1→12 1→7 1→11 13→1

 

※投票の際は、締め切り間際を避け時間の余裕を持ってご利用ください。
※掲載されている情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。詳しくは、オッズパークの免責事項をご確認ください。

 

地方競馬ならオッズパーク競馬