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2022年11月 3日   第22回 JBCクラシックJpnI オープンサラ系3歳以上 定量 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第12レース   貫録誇示!テーオーケインズ
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

3-5_morioka.jpg【中央所属馬の評価】

 テーオーケインズは今年は2月のサウジC(G1)から始動。8着と見どころを欠いたが、5月の平安S(G3)は59キロを背負ってケイアイパープル以下に完勝。昨年、帝王賞(Jpn1)、チャンピオンズC(G1)を制覇した実力を如何なく発揮した。ただ、連覇を狙った6月の帝王賞(Jpn1)は直線伸びを欠いて4着と敗退。スタートで出遅れ、道中他馬に動かれて自分のリズムで走れなかった印象があるが…。昨年のJBCクラシックも大きめに出遅れ、それが敗因となっており、まずは発馬を決めたい。中京の中距離戦を3戦して1度も負けておらず、同じ左回りの盛岡2000mは適コースと目される。

 メイショウハリオは昨年のチャンピオンズC(G1)が7着、平安S(G3)は3着と、テーオーケインズに歯が立たなかったが、前走の帝王賞(Jpn1)で留飲を下げる勝利を挙げた。レースはテーオーケインズの隣の大外枠。虎視眈々とマークし、直線突き抜けた。これで近5戦で重賞3勝目。5歳となって本格化ムード。あとは受けて立つ立場となってどうなるか。真価が問われる局面。

 クラウンプライドはまだキャリア6戦の3歳馬。前走の日本テレビ盃(Jpn2)は最後にフィールドセンスの斬れ味に屈して2着と敗れたが、初の古馬相手に3番手から直線抜け出す堂々の競馬。それが中東→米国と転戦しての帰国初戦だったのだから恐れ入る。今年のジャパンダートダービー1~2着馬・ペイシャエス、ノットゥルノが4・7着に沈んだだけに、今年の3歳ナンバーワンに躍り出たとみていいだろう。一気に世代交代を告げるか注目したい。

 ペイシャエスはデビューから7戦目、前々走のユニコーンS(G3)を好位から見事に抜け出し、クビ+クビ+クビの接戦を制した3歳馬。続くジャパンダートダービー(Jpn1)はノットゥルノに競り負けて2着だったが、先に抜け出されたタイミングの差との印象。秋初戦の前走・日本テレビ盃は1番人気に支持されたが4着。伸び切れなかったが、これは現在の船橋の深い馬場、休み明けなどが微妙に影響したかもしれない。前々走の印象から距離は長い方がいいイメージで、ひと叩きされての巻き返しが期待される。

 カフジオクタゴンはデビューから一貫して1800~2100mと長い距離を使われてきた3歳馬。休養明け3戦目の前々走・レパードS(G3)を重賞初挑戦で競り勝ち、早くも4勝を挙げている。前走は金沢の白山大賞典(Jpn3)に遠征して3着と敗れたが、スタートで後手を踏んでのもの。古馬オープンとの初手合わせは収穫になっただろう。3歳馬らしからぬ距離経験があり、馬格的にもまだまだ良くなってきそう。

 オーヴェルニュは昨年の帝王賞から今年の帝王賞まで、7戦してすべて人気を下回る着順と、やや低調なレースが続いていたが、前走のシリウスS(G3)は58キロを背負って3着と奮闘。やはり中京コースは走るようだ。中京ダートは1800~1900mを使われて(3-1-1-2)。これには東海S(G2)1・2着、平安S1着、チャンピオンズC6着が含まれ、左回りの盛岡開催はプラス材料になるだろう。

 クリノドラゴンはダート1700~1900mの4勝馬。9月に3勝クラスを勝ち上がったばかりだが、オープン入り初戦となった前走・シリウスS(G3)でオーヴェルニュに次ぐ4着。オープンでも十分に通用することを示している4歳馬。そのシリウスSは4角で最後方付近のイン。前がズラっと壁で、結局一番外まで持ち出すことになり、追ったのは最後の1ハロン程度。スムーズに進路を取ることができればもっと上位が可能との印象だった。今度はこの馬を熟知する武豊騎手が鞍上。だいたい最後方から競馬をする馬だが、ここにきて力をつけており、Jpn1が舞台でも不気味な存在になりそう。

【地方所属馬の評価】

 船橋のフィールドセンスは中央ダート5勝馬で、この春船橋に移籍。初戦のプラチナCは9番人気で3着。続くスパーキングサマーCは8番人気で勝利。そして前走の日本テレビ盃も7番人気と三度低評価だったが、直線豪快に脚を伸ばして、中央勢を一刀両断。多少流れは向いたが、見事な末脚だった。中央オープンで勝ち星なく、8歳での移籍。それゆえ人気になりにくい模様だが、ここ2走の勝ちっぷりを見る限り、環境が変わって一変ムードすらある。2000mの距離経験こそないが、期待感を持って盛岡に乗り込む。

 船橋のギガキングは門別→船橋、地方生え抜きの4歳馬。広い左回りコースを得意としており、盛岡は2歳時に南部駒賞を、3歳時にはダービーグランプリを素晴らしい末脚で制している。今年はダートグレードに照準を定め、前々走がマーキュリーC5着、前走が日本テレビ盃5着。得意の盛岡、船橋コースで一敗地となっているが、ともに道中ごちゃついて不利があり、スムーズな競馬ができていない。まだ中央勢と勝負付けが済んだとは思えず、諦めずに追いかけたい1頭。

 大井のセイカメテオポリスは大井生え抜きでギガキングと同期の4歳馬。重賞タイトルは3歳の戸塚記念のみだが、大井2600mの金盃2着、大井2400mの東京記念2着など、末脚自慢の長距離タイプ。盛岡の2000mは昨年のダービーグランプリでギガキングの3着だった。前走の白山大賞典は後方から上位争いできずの4着だったが、先行有利の金沢でスタートで後手を踏んでおり、やむを得ない面はある。差し~追い込み馬の流れになれば一発あっていい。

【解説者の予想】
 この路線は6月の帝王賞、9月の日本テレビ盃がともに波乱で、混戦模様で迎える。帝王賞が見事だったメイショウハリオのJpn1連勝もありそうだが、今回は大井より、左回りの中京実績を強調。テーオーケインズの巻き返しに期待した。そして今年の特徴は3歳馬が3頭も駒を進めてきたこと。いずれも既にグレード勝ちがある素質馬で、2000mへの適性も古馬陣に負けていない印象。日本テレビ盃で勝ち負けを演じたクラウンプライドを最上位としたが、ペイシャエスカフジオクタゴンも伏兵以上の存在。クリノドラゴンはここにきての成長力、オーヴェルニュはテーオーケインズ同様に中京実績を強調。フィールドセンスギガキングセイカメテオポリスの南関東勢はいずれも差しタイプで、レースが流れてくれるかが鍵になりそう。

 ◎(13)テーオーケインズ
 ○(4)クラウンプライド
 ▲(6)メイショウハリオ
 △(8)ペイシャエス
 △(9)クリノドラゴン
 △(11)カフジオクタゴン
 △(12)オーヴェルニュ
 △(7)フィールドセンス
 △(5)ギガキング
 △(1)セイカメテオポリス

おすすめ買い目

馬単 13→4 13→6 13→8 13→9 13→11 13→12 13→7 13→5 13→1

 

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