Odds Park 競馬

　希望出走してきた馬が５頭いて、夏場のオープンを考えれば11頭立てと充実のラインナップ。加えて言えば、大半の馬に少なくとも馬券圏内に絡む可能性がある難解な一戦だ。主力を形成するのは差しタイプではクインザヒーロー、先行タイプではグリグリグリタロウが筆頭候補。体調面でピークは過ぎた印象だが、一連の重賞戦線での切れ味を見れば、前者の差し切りを期待していいのでは。一方、久々に同型が手薄になったことで、勝ちにこだわるのであれば後者が強攻に出て行く可能性は十分。展開がどちらに傾くかで優劣が決まりそうだ。これらを追うのは前走で１年ぶりの美酒で意気上がるドリームスイーブル、鮮やかなイン差しでルビーオープンをモノにしたキンイロノツバサ。型にハマった時の強さはなかなかのものがあり、まとめて面倒を見る場面も頭の片隅にいれておきたい。他では２走前にグリグリグリタロウを差し切ったツェレトナー、ここにきて３連勝と覚醒した感があるウインフェーデあたり。さすがにこれらは連までの評価でいいか。

◎クインザヒーロー(４)…ピークは過ぎたかの印象だった名港盃でも３～４角で内々を猛烈な追い上げ。勝つかの場面があっての３着は地力の証明だろう。1500ｍならば適度に前が引っ張ってくれそう。一枚落ちのオープンなら直線一気に突き抜けるか。

○グリグリグリタロウ(８)…休養を挟んで４走連続で２着と抜群の安定感を誇る。ただ、勝ち切るにはやはり（９３２２）の逃げだろう。強力同型の回避により得意の形に持ち込める可能性が出てきた。攻めの姿勢を貫けばオープン奪取も見えてくる。

▲ドリームスイーブル(６)…中央１勝馬との交流戦で見せ場を作ったかと思えば、地元馬同士なら上位と言わんばかりにひとマクリで５馬身差突き抜けてみせた。７～８月に４勝とこの時季は得意だけに、２年ぶりのオープン勝ちも視野に入ってきた。

△キンイロノツバサ(２)…２開催前のルビーオープンでは３～４角で内々を一気に追い上げ、４角先頭から押し切ってみせた。代打・細川騎手の好騎乗と言えよう。再び騎乗のチャンスを得た。斤量は多少増えるが、勢いに乗る若手がどう導くか注目だ。

×ツェレトナー(11)…順調に使い込んで状態は維持が一杯だが、２走前にはグリグリグリタロウを差し切っており、オープンといえど力量的な見劣りは感じない。主戦の今井騎手は他馬を選択したが、宮下騎手なら持ち味を存分に発揮してくれるはず。

×ウインフェーデ(９)…Ｂ１特別の連勝にも驚いたが、昇級の壁もなく、Ａ５特別をきっちり抜け出してみせた。ここにきての良化度は本物だ。勢いに注目すべきだが、中間は若干疲労の色が見え隠れ。期待と不安が半々というのが正直なところか。