Odds Park 競馬

　Ｂ－１特別の１着賞金が60万円だから、準重賞とあって通常の倍以上の130万という賞金は魅力的で、各陣営力が入るところだろう。よって普段よりも熱い戦いが想定される。そんな中で中心視するのはセイオーキッド。格上げ初戦ながらＢ－１特別で２着と好走したのは自信になったはずで、距離の長短も問わないタイプ。希望挑戦してきた陣営の意気込みは当然買えるし、好位ひと差しの安定した取り口も頼りになる。若干逃げタイプが手薄に映るだけに、早め先頭からの押し切りを期待したい。適度に流れそうな組み合わせだけに、怖いのは差し・追い込みタイプか。広い新コースに替わって成績を向上させてきたキョウワスピネルやザビーチが該当する。腕っぷしに自信がある村上、山田両騎手というのも魅力だ。一方で、穴っぽい狙いではアレナマエストロを挙げたい。悪条件下の３走前で上々の粘り。ここ２走は出遅れ、好位で包まれる展開と敗因は明白だけに、すんなりハナに行ければ残り目があっていい。それだけの地力は備えているはず。他では差し馬向きの流れでテディボーイ、先行馬向きの流れでマルカフォルトゥナあたりを押さえておきたい。

◎(３)セイオーキッド…格上げ初戦の前走も好位で上手に運んで本命馬をきっちり捕まえたが、勝ち馬の大駆けにあって０秒１差の惜敗。番組賞金順では５、６組あたりの馬だが、ここに希望挑戦してきた陣営の意欲と自信に乗る手か。勝ち負けの期待。

○(８)キョウワスピネル…昨秋11月に戦列復帰後はもどかしいレースが続いたが、Ｂ級へ降格、新コースに替わって息を吹き返してきた。通常の１組より２倍強の賞金が懸かる準重賞だけに道中で動きが生じればゴール前の痛快な逆転劇が見られるかも。

▲(１)アレナマエストロ…２走前は出遅れ、前走も内で包まれて不本意な競馬。太め残り、差し有利の展開でも僅差の４着に粘った３走前から力さえ出し切ればここでも通用する下地はある。人気も凋落したし、思い切った逃亡策に出れば見せ場以上も。

△(７)ザビーチ…旧コースではよほどハマらないと届かない印象だったが、新コースに替わって２、２、１着と俄然確実性を増してきた。１７００ｍに延びるのは追走が楽になるぶん歓迎できるし、直線の追い比べに持ち込めば上位馬とも遜色はない。

×(９)テディボーイ…昨暮の開催でＡ－４組勝ちがあるが、末脚偏重型で展開に左右される面は否めない。その点で適度に動きが出そうな構成は良さそう。鞍上の宮下騎手は馬場傾向をつかむのが巧みで、勝ち負けまではともかく３着の穴の魅力はある。

×(４)マルカフォルトゥナ…前走で転入後初の連対を果たした。極端にペースを落とさなかったことが後続の追撃をしのいだ要因か。徹底先行型①⑫は発馬や距離に課題があるだけに、前走同様の逃げの手が打てれば再び粘り込むシーンがあってもいい。