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2021年12月29日   第67回 東京大賞典(GI) (大井競馬)  

大井競馬   第9レース   オメガパフュームが4連覇だ
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

14-1_ooikeiba.jpg【中央所属馬の評価】
 オメガパフュームが4連覇を狙う。大井2000mは【4-3-0-1】と絶対の自信がある。昨年同様、帝王賞→休み→JBCクラシックからのローテーション。前走のJBCクラシックは出遅れが全てで、最後上がり35.4の脚で2着は確保。6歳だが目立った衰えは感じられないし、史上初の4連覇は目前だ。

 クリンチャーが休み明け3戦目でどう変わるか。帝王賞3着はハイペースの先団、それも大外枠だけに価値がある。地方競馬では佐賀記念をレコード勝ち、名古屋大賞典でも楽に抜け出したように、帝王賞も含めレース振りが安定している。今回駆けごろ。

 アナザートゥルースはアンタレスS、シリウスSと2ケタ着順も、みやこS、チャンピオンズカップとも3着と再び調子を上げての参戦。もまれると良くない馬で、今回は内枠がカギ。みやこSのように行く手もある。初の大井コースでスムーズな競馬が条件だ。

 ロードブレスも大井初参戦。再び突破口を開いた近況。この馬の持ち味は末脚の切れだが、今回は強力な先行馬がいない分、先手をうかがう流れでこの馬には絶好の展開になりそう。厳しい流れを自ら動いた日本テレビ盃など能力G1に十分届く。

 ウェスタールンドは昨年の3着馬。上がり36.0で大外強襲だった。今季4戦も末脚は存在感あり爆発力は健在。ただし、昨年に比べると中間の動きが物足りない感じ。展開は向くと思われるが、あとは当日の気配次第。

 サンライズノヴァも決め手は互角だが、10勝中9勝が1400~1600m。3歳時のジャパンダートダービー以来だが、中団のまま伸びを欠き6着だった。距離、コースともに割り引き材料か。

 デルマルーヴルは3歳時ジャパンダートダービーで2着など、大井【0-1-0-2】。名古屋グランプリを勝っているが、決め手がないぶん近走もう一歩止まりな感は否めない。

【地方所属馬の評価】
 ミューチャリーは地方馬初のJBCクラシック勝ち馬。コース経験、鞍上配置、オメガパフュームの出遅れなど、すべてがこの馬に味方した。2000~2100mの交流重賞では掲示板を外していない安定感。展開も向きそうで、ここも一気に差し切りたい。

 ノンコノユメは一昨年の東京大賞典、今春の帝王賞ともに上がり最速。9歳馬ながら瞬発力に陰りはみられない。帝王賞同様流れが向きそうなメンバー構成だけに、もうひと花咲かせたいところ。

 タービランスは8歳にして絶頂期を迎えた感じ。元々ペースの遅い地元重賞よりも、流れが速い交流重賞の方が走りが良い。追い切りも絶好の動きで状態もピーク。流れ次第だが、積極的なレースで好結果を期待したい。

 キャッスルトップは今年のジャパンダートダービー馬。12番人気といわゆる「人気薄の逃げ馬」感は否めないが、2分5秒9は歴代勝ち馬にヒケを取らない。今回は再び「無欲の逃げ」も、古馬相手だけにマークは厳しいだろう。一転、予想に反して後ろがけん制しあう流れになれば大チャンスも。

 ジョエルは重賞2勝、距離万能の3歳馬だが、このメンバーに入るとまだ格下感がある。位置取りも難しく。

 ノーブルサターンは転入後の重賞での良績はブリリアントCでの2着だけ。2000m向きも今回は相手が厳しい。

 エイシンスレイマンはJRA在籍時の良績はすべて芝のレース。昨年は殿り負けで、好材料が浮かばない。

 唯一の遠征馬シゲノブは岩手A級で連下、入着級の現状。本質中距離型としても厳しいレースになりそうだ。

【解説者の予想】
 オメガパフュームが史上初の4連覇を狙う。帝王賞で初めて大井2000mで連対を外したが、放牧調整をはさみ臨んだJBCクラシックでは出遅れながらも上がり3ハロン35.4の末脚で前を行くミューチャリーに半馬身差まで迫った。本質的に叩き良化型で、一度使われた上積みも見込めるし、鞍上ミルコ・デムーロ騎手も12月に入って上昇ムード。前馬未到の大記録へ条件はそろった。
 今春の帝王賞でオメガパフューム、ミューチャリーらに先着しているのがクリンチャー。休み明け2戦が6、14着だけに好リズムとはいえないが、ここまで地方競馬では1、1、3着とパワー型の馬らしく好結果を残している。本来の前々でさばく競馬で巻き返しあっても不思議ない。
 今年地方競馬で行われた古馬マイル以上Jpn1はJRA勢2勝に対し地方勢3勝。この地方3勝はカジノフォンテンの川崎記念とかしわ記念と、金沢JBCクラシックで悲願の戴冠なったミューチャリー。カジノは回避したが、ミューチャリーが2005年アジュディミツオー以来となる、地方馬による東京大賞典制覇を狙う。5歳を迎え精神面も含め一段スケールアップした印象。2000~2100mの交流重賞では【1-1-1-5】だが、掲示板は外していない。
 アナザートゥルースはチャンピオンズCで14番人気の低評価に反発して3着だが、実績を思えばフロックでもない。今回は内枠だけにもまれないよう前々の競馬と予想しているが、ここも展開ひとつで浮上。ノンコノユメも展開が向けば帝王賞2着の走りも可能。9歳でも衰えはない。ロードブレスは坂井瑠星騎手とコンビを組んでから3、2着と相性の良さをみせている。自在性はあるタイプだし、初コースの大井も問題はなさそう。浦和記念で悲願のダートグレード競走制覇はかなわなかったタービランスだが、レースぶり自体は合格点以上。追い切りの動きが非常に良く、ここでも上位進出の目は十分ある。

◎9オメガパフューム
○12クリンチャー
▲11ミューチャリー
△3アナザートゥルース
△8ノンコノユメ
△1ロードブレス
△2タービランス

おすすめ買い目

馬単 9→12 12→9 9→11 11→9 9→3 3→9 12→11 11→12 9→8 9→1

 

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