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2021年10月11日   第34回 マイルチャンピオンシップ南部杯JpnI オープンサラ系3歳以上 定量 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第11レース   連覇へ!アルクトス
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

3-1_morioka.jpg【中央所属馬の評価】
 アルクトスは3年連続の南部杯。一昨年はインを立ち回って好勝負を演じたが、直線サンライズノヴァの末脚に屈して2着。昨年は4番手からレースを進め、直線粘るモズアスコットに競り勝って1分32秒7の大レコードで悲願のG1級初制覇を達成した。この1年はチャンピオンズC(G1)、フェブラリーS(G1)ともに9着と、大きなところで結果を出せなかったが、6月3日の前走・さきたま杯(Jpn2)では最内枠から5番手の競馬で差し切り勝ち。直線短い浦和でインを突いたエアスピネルより2キロ重い58キロを背負って、外を回しての勝利。G1馬らしい貫録を示している。

 サンライズノヴァも3年連続の出走。一昨年のこの競走でG1級レース初制覇。出遅れてスタート直後は最後方。しかし長いバックストレッチで無理なく位置を上げ、そのまま捲り切るような感じで直線先頭。そのまま押し切った。昨年はアルクトスがレコードで勝つ前が止まらない超高速馬場となり、直線詰めたが4着までだった。続く武蔵野S(G3)は58キロを背負って4角12番手から直線一気の追い込み勝ち。これで東京ダート1600mの重賞は2017年のユニコーンS(G3)、2018年の武蔵野S(G3)に続く3勝目。この馬に関しては左のワンターンマイルが本当に合っているのだろう。過去2年は7月のプロキオンS(G3)からのステップだったが、今年は5月のかしわ記念(Jpn1)以来の臨戦過程。この点がどう出るか。

 エアスピネルは盛岡初登場の8歳馬。3歳時は3冠4・4・3着。1番人気の朝日杯フューチュリティS(G1)はリオンディーズと3/4馬身差の2着、2017年のマイルチャンピオンシップ(G1)は2番人気でペルシアンナイトにハナ差の惜敗。あと少しのところでG1タイトルに届かなかったが、デイリー杯2歳S(G2)、京都金杯(G3)、富士S(G3)と重賞を3勝している芝の一流馬。昨年からダートに転じ、いきなりプロキオンS(G3)でサンライズノヴァから0秒3差の2着。3戦目の武蔵野S(G3)でもやはりサンライズノヴァと0秒3差の3着。年が明けてフェブラリーS(G1)は直線持ち味の鋭さを発揮してカフェファラオに3/4馬身まで迫る2着。そして芝を1走挟んだ前走のさきたま杯(Jpn2)は狭い内から伸びてアルクトスと1/2馬身差の2着。今のところダートは6戦して2・7・3・7・2・2着と未勝利だが、タイトル獲得は秒読み態勢に入っていると思われる。

 ソリストサンダーも盛岡初登場の6歳馬で、デビュー2戦目からここまでダートの競馬。1200mで2勝クラスまで勝ち上がり、そこから徐々に距離を延ばして、1700mで2勝をマークしてオープン入り。オープンでは昨年11月の福島民友C(L)を皮切りに6戦して3・2・1・8・2・10着。この中で光るのはサンライズノヴァと3/4馬身差だった武蔵野S(G3)2着と、カジノフォンテンに惜しくもハナだけ届かなかったかしわ記念(Jpn1)の2着。ここまで5勝はすべて右回りでマークしたものだが、前記2レースは左回り。初G1だったフェブラリーSでも8着とそこそこ駆けており、左回りが苦手ということはないだろう。前走のエルムS(G3)10着の敗因が見えないが、有力馬の1頭。

 インティは2年連続の出走。昨年は逃げて9着。4角手前で捕まって直線粘りを欠いたが、2番手を進んだモズアスコットはクビ差の2着と勝ち負けを演じており、展開負けなどではなく、状態面が整っていなかったということだろう。デビュー2戦目から7連勝で2019年のフェブラリーS(G1)を制した逸材。そのフェブラリーSから勝ち星がない状況だが、この1年はチャンピオンズC(G1)が0秒4差の3着、フェブラリーSが0秒7差の6着、そしてかしわ記念(Jpn1)が0秒3差の3着。まずまずの走りを見せており、2月のフェブラリーSからぶっつけだった昨年よりは臨戦過程もいい。

 ワイドファラオも2年連続の出走。昨年は16頭立ての15番枠。前に行くことができず5番手からの競馬で7着。先行できず持ち味が生きなかった印象。昨年のかしわ記念(Jpn1)をケイティブレイブやサンライズノヴァ、アルクトス相手に逃げ切っている実力馬だが、そこから連対の記録がない。9月12日の前走・京成杯オータムH(G3)に出走し、カテドラルから0秒7差の9着。3歳のNHKマイルC(G1)9着以来の芝だったが、マイルなら芝でも戦えることを示しており、デキに関しては悪くなさそうだ。

 ヒロシゲゴールドは8月のクラスターC(Jpn3)に続く盛岡遠征。クラスターCは3年連続出走して2・2・3着。盛岡は勝手知ったるコースだが、2コーナー奥のポケットから走るのは今回が初めてとなる。ここまでの全7勝の内訳は1000mで1勝、1200mで北海道スプリントC(Jpn3)勝ちを含む6勝という純然たるスプリンター。1400mを超える距離を走ったことはデビュー4戦目のもちの木賞(京都ダ1800m)12着しかない。クラスターCの行きっぷりからマイルのメンバーに入れば先手は間違いなさそうだが、よほど恵まれないと粘り込むのは難しいかもしれない。

【地方所属馬の評価】
 大井のワークアンドラブは中央→道営→大井→中央→大井と籍を替えてきた6歳馬。重賞勝ちは一昨年のマイルグランプリ(大井1600m)と昨年のサンタアニタT(大井1600m)。古馬になってからのダートグレード競走はG1級レースばかり4戦して7・6・10・10着。結果こそ出ていないが、東京大賞典(G1)やJBCクラシック(Jpn1)で逃げて見せ場を作っており、2000mまではこなせる中距離を得意とする先行型。マイルは大井で結果を出しているが、ワンターンの競馬となるとかなり久々で、2~3歳時に東京で2戦しか経験がない。気難しいタイプでもあり、自分のリズムでレースを進められるかが鍵になりそう。

【解説者の予想】
 同じ左マイルのフェブラリーSの出走馬が6頭、かしわ記念の出走馬が5頭というカードになったが、フェブラリーSは芝発走、かしわ記念はツーターン。盛岡のマイル戦とは条件が微妙に異なるだけに、計算が立つのは南部杯2・1着のアルクトス、同1・4着のサンライズノヴァ。2年連続この競走で好勝負を演じている2頭ということになる。逆転を狙う次群は盛岡初登場の2騎。エアスピネルは一瞬の斬れ味が武器、ソリストサンダーはもう少しで差し切りそうだったかしわ記念の2着が印象に残る、長くいい脚を使う本格差しタイプ。どちらが盛岡マイルに向いているのか…甲乙つけがたい。インティは昨年の南部杯は中央馬最下位の9着と凡退したが、この1年の成績を考えると、明らかに今年の方が状態が良さそう。ワイドファラオも昨年の南部杯は7着と振るわなかったが、7月のプロキオンS→9月の京成杯AHと使い込まれており、仕上がりという点で他馬よりアドバンテージがありそう。地方馬で勝負になるとすればワークアンドラブをおいて他にいないが、南部杯の前半3ハロンの通過タイムは2年連続で34秒2。このレベルの先行争いについて行けるのか…ということになる。

 ◎(16)アルクトス
 ○(3)サンライズノヴァ
 ▲(13)エアスピネル
 △(15)ソリストサンダー
 △(1)インティ
 △(10)ワイドファラオ
 △(8)ワークアンドラブ 

おすすめ買い目

馬単 16→3 16→13 16→15 16→1 16→10 16→8

 

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