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2021年9月29日   日本テレビ盃 (船橋競馬)  

船橋競馬   第11レース   王者クリソベリルの帰還
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

funabashi04.jpg【中央所属馬の評価】

 クリソベリルが復帰する。昨年12月6日のチャンピオンズカップで4着に敗れて以来、久々の実戦となる。3歳でジャパンダートダービー、チャンピオンズカップに勝ち、明けて4歳にJBCクラシック、帝王賞を制覇。その戦歴、インパクトからも日本ダート史上最強の評価も過言ではない。昨年のチャンピオンズカップ4着後、右後肢繋ぎの輪状靭帯を負傷し手術。さらに感染性の腱鞘炎などにより右後肢を再度手術と、楽観できない手術明けだが、元々鉄砲は利くタイプ。3歳で古馬を一蹴したこの日本テレビ盃は復活の舞台として相応しいだろう。

 ダノンファラオは2020年のジャパンダートダービー勝ち馬で、3歳秋の浦和記念で古馬勢を下した。今年1月の川崎記念で3着の後、ダイオライト記念でマスターフェンサーらを抑え勝利。通算5勝のうち3勝が地方でのダートグレード競走勝ちである。気性面にややムラな面残すが底力、勝負強さある。日本テレビ盃は3歳の昨年7着。勝ったロードブレスから4秒離されたが、その後の浦和記念とダイオライト記念からも、当時態勢が整わなかっただけとみるべきだろう。クリソベリルの状態次第では勝機ある。

 メイショウダジンはJRAで1700~1800mで4勝と充実中の4歳馬。ダートの新馬、1勝クラスで1、3、1着の後、芝の毎日杯、京都新聞杯でクラシックを伺うも5、6着。しかし1.0、0.9差と大きく負けているわけでもなく、むしろ素質の高さが感じられる。夏のレパードステークス15着の後、2勝クラスから地道に勝ち上がってきた。前走3勝クラスの西日本スポーツ杯は完璧な好位差しで余裕があった。一筋縄ではいかない気性だが、南関適性が高い血統だけに、勢いは素直に買える。

  ラストマンはデビューから一貫ダートで、1800~2400mで4勝の中距離志向。初重賞挑戦となった前走のマーキュリーカップは勝ったマスターフェンサーから2.1秒離された5着。このクラス相手ではまだまだ力不足の印象だが、上がり第2位となる38.5と終いの伸びは見どころあったし、自身2勝の1800mで変わり身あれば。

【地方所属馬の評価】

 デビュー以来JRA、大井を通じてGI(JpnI)競走2勝を含むダート重賞5勝の実績を持つノンコノユメ。9歳となり衰えも囁かれた今春の帝王賞だったが、上がり36秒9、再び究極の鬼脚をみせた。なによりも闘志健在に驚いた。日本テレビ盃は一昨年3着だから守備範囲だし、流れひとつで可能性十分だ。

 サルサディオーネは前走スパーキングサマーカップを逃げ切って重賞5勝目。左回りで主導権を握れば、牡馬相手でも絶対的な強さをみせる。今回外枠に入ったが、強力な同型不在だけに単騎マイペースが期待できる。展開は有利だ。

 クインザヒーローは自己条件でも苦戦が続く8歳馬だけに、重賞、それもダートグレード競走では家賃が高い。

 クラトリガーは成績通りスピード面で厳しいし、ましてやダートグレード競走では追走で精一杯だろう。

 シュプレノンは前走A2下特別快勝で好調さと1800mの適性は示したが、重賞実績は金盃4着だけでは厳しいだろう。

 名古屋のマイネルキラメキはJRA時の良績はすべて芝で、戦歴からもダートでは地方競馬の条件戦でも厳しい。

 同じく名古屋のメイショウオオゼキも、白山大賞典殿り大敗後の連闘。11歳の年齢も含め好材料が浮かばない。

【解説者の予想】

 昨年のチャンピオンズCでまさかの国内初黒星。その後右後肢を2度の手術からの復帰となるクリソベリル。それでも帰厩後は栗東坂路で51秒台を再三マークしているし、少なくとも昨年のJBCクラシックと同じくらいの仕上がりにはありそう。国内8連勝、うちGI(Jpn1)4勝の戦歴は紛れもなく史上最強クラスで、このレースも一昨年4馬身差圧勝。多分に試走含みとしても、この顔ぶれならあっさりの公算は高い。
 実績的には昨年のジャパンダートダービー馬ダノンファラオと、古豪ノンコノユメ。前者はダートグレード競走3勝すべて2000m以上の距離で、このレースも昨年7着敗退。後者も前走帝王賞2着は道中終始インの経済コースを通り、文字通り無欲の差しがハマった印象。船橋は16~19年かしわ記念4着2回、日本テレビ盃3着で、さすがに9歳でさらなる上乗せは疑問もあるが、クリソベリルを負かすとすれば今回しかなさそうなのも事実。ただ正直逆転までのイメージは持ちづらく、相手筆頭の評価だ。
 サルサディオーネは牝馬限定でもこの船橋で重賞2勝のコース巧者。昨年日本テレビ盃9着、今年かしわ記念で8着と、牡馬相手では厳しいが、今回は他馬のマークがクリソベリルに集中するだけに、王者の出方しだいでは逃げ馬の大駆けパターンがハマる可能性もある。
 重賞未勝利馬でも勢い重視でという選択肢もあるが、前走3勝クラスをようやく勝ったばかりのメイショウダジンではさすがに厳しそうな印象だが、それでもこの顔ぶれならチャンスある。前2戦オープンが壁のラストマンも、上がりの脚が生きる流れになれば。

 ◎(2)クリソベリル
 〇(1)ダノンファラオ
 ▲(8)ノンコノユメ
 △(10)サルサディオーネ
 △(9)メイショウダジン
 △(11)ラストマン 

おすすめ買い目

馬単 2→1 2→8 2→10 2→9 2→11

 

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