Odds Park 競馬

２歳王者ツムタイザンの戦線離脱により、混戦模様となってきた兵庫３歳重賞路線。そのなかにあって今一番勢いがあるのは兵庫転入後３戦３勝のサラコナン。前走の兵庫ユースカップでは、勝負どころでハミを取ろうとせず一瞬置かれる形になったが、直線向いてから再加速し差し切りV。まだセンスだけで走っているような現状ながら、それでも負けていないあたりに奥深さを感じる。ここも高い素質に期待したい。昨年末の園田ジュニアカップで２着だったシェナキングも虎視眈々と新王者の座を狙う。デビューから貫いてきた後半勝負競馬も最近はシッカリと形になっており、ロングスパートでも脚色は衰えなくなってきている。ゴール前逆転の可能性は十分。エイシンイナズマとパールプレミアは距離延長による折り合い面がカギ。うまく流れに乗れるようなら一発。他では、脚質に幅が出てきたエールソングス、兵庫若駒賞２着馬スマイルサルファーの叩き２走目にも要注意。

(４)サラコナン…兵庫転入後は３戦３勝と完璧な成績だが、そのすべてが道中ハミを取ろうとしない面を出しながらでの勝利であり、まだまだ馬自身には着差以上の余裕がありそう。今回も相手関係云々より、自分自身との戦い。最後まで集中さえできれば。

(９)シェナキング…前走は勝負どころで内に押し込まれ、さらには直線で進路が塞がる不利を受けたが、それでも勝ち馬とは０秒１差、負けて強しといえる内容だった。近走はあと一歩決め切れていないが、キレ自体は着実に良化中。ここも流れひとつ。

(８)エイシンイナズマ…前走は１角入り口で引っかかった後続馬に煽られた影響で無駄に脚を使わされてしまったが、それでも最後まで踏ん張りクビ差の２着、重賞レベルでも勝負できることは十分証明。ここもスムーズに流れに乗りさえすれば。

(７)パールプレミア…今年の２走はともに出たなりでタメる形での勝利。ムキになりすぎていた２歳時に比べて、レース振りにも幅が出てきたように感じる。折り合いが付くようになってきた今なら距離延長で泣くことはなさそう。

(１)エールソングス…転入当初は前半から引っかかり気味に行ってしまう面があったのだが、最近は折り合いが付くようになり、上りもシッカリ使えるようになってきた。今回の最内枠を利して先行できれば粘り込みも。

(12)スマイルサルファー…前走は4着だったが、当時は先行した３頭で決した展開で、脚質的に合わなかったところもあった。叩き2走目と園田替わりで一考の余地はある。