Odds Park 競馬

◆中央馬
◇メイショウカズサ……未勝利を勝つのに手こずったが、９戦目で勝ち上がると、４連勝でオープン入り。オープン初戦はホロ苦い結果に終わったが、それで陣営の評価は下がらない。４歳の若さが魅力だし、リフレッシュさせて地方交流へ。当地向きの先行力を存分に生かしたい。

◇ウインユニファイド……１６００万条件（３勝クラス）暮らしが長かったが、勝ち上がると２走目でリステッドのジュライＳ勝ち。年齢はそれほど気にしなくてよさそうだ。前走でちぎられた相手はいるが、一度使った上積みはそれなりにあろうし、斤量差もひらいた。差を縮めたい。

◇クリンチャー……３歳三冠を４着、13着、２着。４歳時には京都記念勝ちに春の天皇賞３着。秋には凱旋門賞にも遠征したほど。その後足踏みすると、昨年からダートに活路を求めて（２４１２）。11着だったチャンピオンズＣも１秒２差だ。今年の交流グレード戦線はこの馬を中心に回る!?

◇ロードブレス……クリンチャー同様、昨年からダートに転じて（５１０２）。向こうはハナからオープン、こちらは１勝クラスからのものだけに威張れないかもしれないが、それでも適性がなければなかなか挙げられない数字だと思う。スムーズさを欠いた前走は度外視する手か。

◇バンクオブクラウズ……一足飛びとはいかぬまでも（４０１６）でオープンへ。４歳以上では初めての重賞で、初めての地方馬場だが、この枠なら自分の好きな位置で運べそう。それに、上鞍に来てからは逃げ切りだが、未勝利勝ちは番手抜け出しだし、１勝クラスは追い比べを制している。一介の先行馬でもなさそうだ。

◆地方馬
◇ジンギ……中央でのデビューはかなわなかったが、兵庫に移って（13６０２）。３歳時にも園田ユースＣ、菊水賞を勝っているが、注目を浴びるようになったのは１着3000万円の園田金盃を制してから。前走の白鷺賞も圧巻で、いまや兵庫ナンバー１といっていいだろう。初の遠征、初のグレードだが、期待が上回る？

◇スギノグローアップ……中央未勝利から岩手を経て大井へ。かの地に移ってからは（８６４21）でＡ２下を２勝。勝つまでには至っていないが、南関重賞で上位入線が多数ある。金沢遠征では２着、１着で北國王冠を優勝。名古屋も２走目ならだが、今回は初のグレード競走でどうだ？

◇ポルタディソーニ……昨年は前半にブランクもあって足踏みが続いたが、ここにきて復調の兆し。なぜか牝馬同士の重賞・秋桜賞は勝てないが、梅見月杯２回に名港盃と１９００ｍで一線級の牡馬相手に勝っているのが名古屋の女傑たるゆえん。意外にも名古屋大賞典は初出走だが、レースに花を添えてくれそうだ。

◇ドリームスイーブル……タイトルは笠松在籍時に遠征した金沢・ＭＲＯ金賞のみだが、届かないようなところからグイグイ伸びてゴール寸前で捉えた勝ちっぷりが印象的だった。５月に名古屋へ転厩し、３走目に１９００ｍのオープン特別を差し切っているが、昨年終盤にブランク。戦列に復帰してからはいいところがなく…。

◇メイショウオオゼキ……中央では芝の２０００ｍ前後を主に（２２１39）。８歳秋に兵庫へ移り、Ａ２、Ａ１をいきなり４連勝。その後も勝てないまでも重賞で好勝負を繰り返し、都合（５３３10）。だが、10歳秋に当地へ来てからは（０００10）。交流グレードを使いに行っているのもあるが、地元の自己条件でもさっぱりだけに…。

◇ノーブルサターン……大井に移って初めてのレースが当地の東海菊花賞。出遅れて後方からになり３着までだったが、いい追い上げで見せ場を作った。前走・梅見月杯は普通に出て番手の競馬。直線だけで２秒ちぎった。それもそのはず、盛岡・マーキュリーＣ２着のある元中央オープン馬なのだ。もしかしないか？

◇サンデンバロン……例年、夏は休んで秋に復帰、使いつつ調子を上げてくるというのがこの馬のサイクル。８～９歳の今年も重賞で３着３回と悪くない。それゆえ条件が大きく好転した前走は勝っておきたかったが…。これまでグレード競走はかきつばた記念10着、６着、名古屋大賞典は７着。それ以上を目指したい。

◆レース見解
　今年はクリンチャーの独壇場といった雰囲気。芝重賞で好走歴多数と確かな脚力の持ち主が、ダートでもＧ３みやこＳ優勝、そして初の地方馬場となった佐賀記念で９馬身差のレコード勝ち。あれを見せられては、そうなるのも仕方あるまい。相手は同様にダートで新境地を開拓したロードブレス、オープン２走目となるメイショウカズサ。続いて休み明け２走目ウインユニファイド、上り馬４歳バンクオブクラウズなんだろうが、このあたりとなら地方馬ジンギ、ノーブルサターンでもと考えたくなる。あまり手を広げるのもアレなので、印は以下の通りとした。

◎(７)クリンチャー
○(10)ロードブレス
▲(５)メイショウカズサ
△(１)ジンギ
×(９)ノーブルサターン