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2021年3月 4日   エンプレス杯 (川崎競馬)  

川崎競馬   第11レース   直線長い川崎でマルシュロレーヌの決め手が生きる
全国公営競馬専門紙協会 日刊競馬

kawasaki15.jpg【中央所属馬の評価】
 マルシュロレーヌはTCK女王盃の勝ち馬。大外一気、上がり37秒0、2着に半馬身の差を付ける勝ちっぷり。レディスプレリュード以来の重賞2勝目となるが、あらためて圧倒的な瞬発力をアピールしている。今回カギになるのは過去【0-0-0-3】の左回りとコーナー6回の小回り。器用なタイプではなく、ここがもう一度試金石だろう。

 TCK女王盃2着のレーヌブランシュは正攻法のレース。結果、最後勝ち馬の決め手に屈し、半馬身差の2着に敗れた。昨年の関東オークスを制して以降、3歳秋は古馬牝馬相手に3、4、5着と厳しい経験を重ね本格化、と言っていいだろう。今回は関東オークスを制した川崎2100m。2分16秒3は過去5年で最速の勝ちタイム。今回も正攻法で勝機を伺う。

 プリンシアコメータはTCK女王盃3着。最重量58キロを背負いマイペースに持ち込むも、上り38.2と最後のひと伸びを欠いた。牝馬ダートグレードレースに参戦し続け、4勝を挙げる実績。このエンプレス杯も2、1、4着と、19年に勝っている。明けて8歳と既にピークは過ぎていると思われるが、二の脚は渋太い。

 マドラスチェックはTCK女王盃4着。レースでは詰めを欠いたが、プラス13キロの馬体増が誤算だったか。昨秋のJBCレディスクラシックは、ファッショニスタにアタマ差2着なら、すでに牝馬頂点がみえている。川崎2100mは19年関東オークスで逃げたラインカリーナを猛追し2着。鞍上は今回も森泰斗騎手。

 ローザノワールは1800~1900で4勝の中距離型。19年関東オークスで4着も、勝ったラインカリーナからは3.0秒離されている。ここ2戦重賞挑戦も、JBCレディスクラシックはルメール騎手を鞍上に迎えるも11着、前走のTCK女王盃も7着と冴えない。今回ハナに行きたいようだが、快速馬サルサディオーネに鈴を付けられるかどうか。地方競馬の適性も含め疑問。

【地方所属馬の評価】
 地方勢の中心はサルサディオーネだろう。昨年のこのレースは11着大敗だったが、外枠、さらに同型のクレイジーアクセルが居たのは大きな不利。マリーンC、クイーン賞と牝馬ダートグレード競走2勝は地方移籍後。タイム的にはまだまだ通用するし、ここもマイペースに持ち込めれば勝ち負けの期待。

 ダノンレジーナはJRA未勝利→佐賀→浦和という経歴のシンデレラガール。昨年のJBCレディスクラシックはダートグレード競走初挑戦ながら、地方馬最先着の4着と健闘。今回のメンバーでも、レーヌブランシュ、プリンシアコメータ、サルサディオーネ、ローザノワールらに先着している。今回テーマは距離克服。これまでの最長は、A2下の2000mで2着だが、勝ち鞍は1600mまでで、それ以上の距離では好走するも勝ち星がない。それさえ克服出来れば上位争いも。

 グランデストラーダはJRA3勝、芝、ダートともこなす中距離型で、今回が大井転入初戦。3勝クラスを勝ち上がれなかっただけに、このメンバーでは厳しいだろうが、5歳とまだ良化余地を残している。福島ダート1700mでの走りからは、地方の小回りコースはこなせそうな印象だ。

 ヒキュウは、昨秋サルビアCで金星はあるものの、川崎2100mのロジータ記念6着(1.9秒差)、中山の2勝クラス12着(2.5秒差)と以降2戦は見どころがなかった。遠征競馬だった前走時17キロ減。体を戻してきても、どこまでやれるか。

 シャイニングアカリは2走前の報知オールスターC4着は、2分17秒1のタイムからも、十分な評価ができる。ハナか2番手がベストで、差しに回って鋭さが出るかどうか。善戦期待。

 ハクサンアマゾネスは金沢から転入初戦となった前走2着。厳しい流れをまくり上げ、金沢8勝らしい地力をみせた。条件はベストだが、どこまでやれるか。

【解説者の予想】
 JRA5頭は全馬前走TCK女王盃。中心は道中後方追走から上がり最速37秒0の決め手を発揮し、前をまとめて差し切ったマルシュロレーヌだろう。
 これで重賞2勝目、ダート路線転向後まだ底はみせていないが、芝ではあるがこれまで結果を出していない左回り、さらに距離延長と不安要素は多いが、直線の長い川崎でこの馬の決め手を買いたい。
 コース変わりが吉に出そうなのがレーヌブランシュ。昨年の関東オークス勝ち馬で、父は自身も含めてこの川崎の牝馬ダート重賞で勝ち馬を多く輩出しているクロフネと、血統面の魅力も十分。今年も好調の主戦・松山騎手を背に、重賞2勝目の好機到来だ。
 マドラスチェックは、前走道中スローの2番手ながら最後伸びを欠き4着同着。19年関東オークス2着とコース経験は買いたい。
 サルサディオーネは得意の船橋1800mの前走・報知グランプリCで凡退したのは気になるし、さらにエンプレス杯は前2年大敗と強調材料に乏しく思えるが、この馬はあくまで自分の競馬できるかどうかがカギ。前走逃げて見せ場十分だったプリンシアコメータは、前3年のエンプレス杯2、1、4着とこの条件は歓迎。年齢的な衰え自体は感じられないが、さらなる上積みとなると正直微妙だが、そこは経験を重視。ダノンレジーナは前走の東京シンデレラマイル勝ちが唯一のタイトルだが、JBCレディスクラシック4着で牝馬ダートグレード競走でも通用の素質は示している。自在性ある脚質と競馬センスから初の川崎コースは苦にしないだろう。

 ◎マルシュロレーヌ
 ○レーヌブランシュ
 ▲マドラスチェック
 △サルサディオーネ
 △プリンシアコメータ
 △ダノンレジーナ

おすすめ買い目

馬単 11→2 2→11 11→1 1→11 11→4 4→11 2→1 1→2 11→5 11→7

 

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