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ハンデ戦ではあるが、有力どころのほとんどは前走から背２キロ減と一定になっており、予想に於いてハンデを過剰に意識する必要はなさそう。ただ他馬との比較は抜きして、ミカエルシチー自身にとって重斤量58キロから56キロに変わる点はあまりにもラク。逃げがベストなだけに、自然と前走より出脚が付くとなれば今回も勝ち負けは必然。そのミカエルに力で応戦可能なのはメイプルグレイト。勝ち振りも時計も優秀だった前走から図ればこのメンバーに入っても互角以上のレースが可能。唯一の不安は揉まれ弱い面があるため、前走ほどスムーズに運べなかった時がどうかという点だけ。タガノラガッツォは決め手一番。展開が紛れれば前走開けられた差はまだまだ詰まる。以下は当距離戦堅実キーサンダー、叩き２走目ブラックランナー、前走から３キロ減は魅力のオニチャン。

ミカエルシチー…兵庫移籍後、ハナを切ったレースの戦績は９戦８勝。唯一負けた２走前は相手が重賞級だった上に重斤量も背負っていた。前走は当距離戦に於いて先手を主張しづらい大外枠、そして58キロまで背負いながらもハナを奪い切っての快勝。そこから枠も斤量も好転となれば自ずと勝ち負けに。

メイプルグレイト…移籍初戦はＪＲＡダート３勝クラス好走の実績に違わぬ強さで圧勝。揉まれ弱いため中央では成績の波が激しかったが、ハナか番手に取り付きやすい地方戦ならストレートに力を発揮できる。メンバー中で唯一前走から斤量が減っていないが、この馬の地力から図ればそれがハンデになるとは想定しづらい。

タガノラガッツォ…発馬が安定しない点はネックだが、近５戦中で４回上がり最速をマークしているように決め脚の威力は抜群。前走３着はスローに落ち着いたことで詰め切れなかった部分もあり、展開ひとつでまだまだ着差は詰まると見ていい。またどちらかと言えば軽い馬場向きで、当日午前の雨量次第では更に期待値高まる。

キーサンダー…元々は極端な戦法でこその馬だったが、徐々にレースを覚え今では位置取りに拘らず好結果が出せるようになった。センスが身についたことで近２戦は相手強化にも柔軟に対応しており、ここもゲート出さえスムーズなら圏内。

ブラックランナー…前走は伸びを欠いたが、現級２連対の実績を思えばこれが力でないことは明らか。相手なりに競馬ができる強みもあり、叩き２走目での変身に注意。

オニチャン…２走前勝利時と比べると相手は骨っぽいものの、スピードが身上の本馬にとって軽斤量54キロは魅力大。好枠も利して積極策叶うようなら脅威に。