Odds Park 競馬

　今年最後のそのだ金曜ナイター。そのメインは牝馬限定の重賞、兵庫クイーンカップ。今年は愛知から２頭、笠松と佐賀から１頭の計４頭が遠征してくる。迎える地元勢も粒揃いでなかなか難解な一戦になりそう。そんな中、本命はユウキラフェール。３歳馬でまだ準オープン格付けの馬だが、持っている能力はここに入っても引けをとらない。２走前にこの距離をシッカリと克服しているし、いつもの末脚を繰り出せれば初めての重賞制覇も見えてくるだろう。相手候補は前走の内容が良かったエイシンテースティとマコトパパヴェロの２頭。他には馬体が絞れれば巻き返し可能なカリブメーカーや消耗戦になれば一発ありそうなパリスハート、攻め気配が良いクイントゥープルがその後に続く。

ユウキラフェールは本来は短い距離の方が良さそうだが、２走前の園田オータムトロフィーでは２着に入っていることや、半姉は2017年の兵庫クイーンカップ２着のユウキエナージー、半兄は障害レースでオープンに在籍しているユウキビバワンダーなので距離面では心配は要らないだろう。中間の調整も順調で最終追い切りではこの日の一番時計をたたき出すなど状態は良い。終いの脚は確実で安定感もあるし、今回は最内枠を引いたことでジックリ脚を溜めることができることも好材料。３歳馬のこのレースの勝利は過去２頭しかいないが、この馬なら十分その快挙も成し遂げることができるだろう。

エイシンテースティは前走のＡ２戦で鮮やかな逃げ切り勝ち。最近は多少間隔を空けて使っていたが今回は中１週の競馬。そのあたりの疲れは気になるし、ゲートから最初のコーナーまで短いので大外枠からうまく逃げることができるかどうかが最大のポイントになってくるだろう。ただ、前走の様にスンナリ先手を取る競馬ができればそのままアッサリ粘り込む可能性は十分あるだろう。

マコトパパヴェロは今まで終いの伸びが甘かったイメージだったが、前走はその印象を払拭するくらい鋭い末脚で差し切った。初騎乗だった田中学騎手がそのようにエスコートしたのはさすがの一言。勝ったことで雰囲気が前走時よりも良くなってきており、追い切りも活気があった。距離面がカギになってくるが、内枠に入ったことはこの馬にとってプラス材料。好位のインコースで進めることができれば前走のような競馬ができそう。

カリブメーカーは２走前のＢ１戦で快勝。能力的にはここに入っても引けをとらない。前走は案外な結果だったが、クラスの壁ということよりも馬体が増えてしまっていたことが原因だろう。当日に絞って登場してくれれば反撃可能。

パリスハートの前走はいつもより位置取りが後ろになってしまったことが原因だろう。この距離は３戦２勝と距離延長も心配は要らない。今回は外枠に入ったので揉まれることも無さそうだし、うまく先行できれば一発あってもおかしくないだろう。

クイントゥープルは兵庫サマークイーン賞３年連続出走。２年前には４着と掲示板に載っている。最近はその時の雰囲気には届かない感じではあるが、この中間の気配や追い切りの動きから徐々にその時に近づきつつある。うまく流れに乗れれば高配当の使者になりそう。