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地元重賞初制覇を成し遂げたばかりのナリタミニスターがＡ１戦出走となれば逆らう余地なし。現兵庫1400メートル路線のトップが会したチャレンジカップで堂々１着ゴール、今回のメンバーなら問答無用で連勝を伸ばす。イルティモーネはひと頃精彩を欠いていたが、強豪相手に好走を果たした前走を見るともう信頼を置いていい。ヒダルマの前走はコース取りが中途半端だっただけに度外視でよく、内回りが叶えば反撃可能。７歳でもバリバリ現役のまま兵庫へ参戦してきたボーサンシー、好調ユノートルベル、決め脚強烈アロマティカスも一角崩しを担う存在。

ナリタミニスター…前走のチャレンジカップは今までよりも格の違う相手関係、更には強力同型が揃ったことで普段とまったく違うレーススタイルを強いられながらも堂々Ｖゴール。連勝を伸ばしたことは勿論、厳しい条件下だった前走で結果を残したことに対する価値はあまりにも高い。Ａ１戦メンバーなら負けるシーンは想像し難く、背58キロも一連の実績から何の不安もない。

イルティモーネ…今年の前期こそリズムを崩していたが、徐々に末脚の安定度が戻り前走では低評価を覆しての重賞３着。流れが良かったと言えど層の厚すぎたメンバー構成を思えば復調成ったと判断してよく、前走より全体的なレベルが落ち着く今回は連対圏まで十分。

ヒダルマ…ここ最近は1400メートル戦の結果が伴わないが、該当する４走前と前走はいずれも好位外追走という本馬にとって中途半端な形になっていた。２走前の摂津盃２着時がそうだったようにハナを切れない場合でも内回りなら問題なく、前回より内寄りの枠＋強力同型緩和の今回は巻き返しに要注意。

ボーサンシー…キャリア20戦未満、直近でも２走前にＪＲＡダート戦勝利があるなど、７歳馬ながらまだまだ中央で活躍できるであろう馬が兵庫に見参。典型的な短距離タイプだけに距離対応がカギにはなるが、スピード値は群を抜いているだけに小回りなら一気押し切りまであって不思議なし。

ユノートルベル…ペースアップで置かれる面が出世を妨げてきたが、ここ最近は勝負どころに入ってからの踏ん張りが増し、それに伴って成績も安定。距離短縮は微妙も２走前２着時と同じ背52キロなら引き続き狙う価値がある。

アロマティカス…着順こそ目立たないが、３走前は前が詰まり続けながら入着、前走では重賞上位馬と同等の上がりを使うなど、1400メートル戦に於ける内容は決して悪くない。ある程度展開が紛れるようならゴール前強襲も。