Odds Park 競馬

　今週から観客を入れての開催が再開。まだ入場には検温やマスク着用などの条件があるが、まずは通常の開催ができることは喜ばしいところ。そこで難しくなるのが当日の馬の気配。イレ込んでしまう馬が出てきそうなのでシッカリパドックをチェックしたほうが良いだろう。さて、メインレースはＢ１クラスの一戦。８頭と少々寂しいが上位はなかなか混戦。その中、本命はユウキラフェール。前走の重賞では距離を克服し２着と健闘。今回は自己条件＆適距離も戻るので勝ち負けは必至だろう。相手候補は前走時以上に攻め気配が良いオールデンと安定した成績のコスモグラトナスの２頭。他にはスムーズに立ち回れば好走可能なシゲルジルコンや先行する競馬で粘り込めそうなキールがその後に続く。

ユウキラフェールの前走は重賞の園田オータムトロフィー。結果としては勝ったステラモナークが強かったが、この馬自身も好位からレースを進め、最後はいつもの末脚を発揮して２着と健闘。当初懸念されていた距離の面をシッカリと克服するかたちとなった。その後も順調に乗り込まれ、追い切りでは活気のある動きを見せて好調な状態をキープしている。今回は自己条件に戻るし、適距離である1400ｍ戦に距離が短縮される点も強調できる材料。最近は脚質も自在性が出てきているし、ここは勝ち負けは必至だろう。

オールデンの前走は道中２番手追走から３角過ぎで先頭に立つと最後まで渋太く粘り込んで２着。最後は勝ち馬の切れる末脚に屈してしまったが、掲示板に載った馬のなかで先行した粘った馬はこの馬だけでその他の馬は道中後方追走していた事を考えると着差以上に強い競馬をしたことになる。この中間もいたって順調で、追い切りでは最後まで力強い動きで好時計をマークした。涼しくなってきたことで雰囲気も前走以上に映る。少し気難しい馬なので内めの枠に入ったことが気になるが、今回は少頭数だし、鞍上も連続騎乗なので心配は無いだろう。転入後初めての勝利が見えてきた。

コスモグラトナスはここ２走３着、２着と安定した成績を残している。特に前走は３角手前から追い上げて良い雰囲気だったが、４角手前あたりで少し狭くなり一旦ブレーキをかける場面があった。スムーズに捌ければもっと接戦だったと思うとその不利が痛かったが、それでも崩れずに走れた点は評価できる。今回は大外枠に入ったので揉まれずスムーズな立ち回りができそう。実力的に逆転も十分に可能だろう。

シゲルジルコンは1230ｍ戦ではあるが３走前にこのクラスで勝っている。前走は３角手前から４角にかけて前が壁になり動くに動けなかった。直線に入ってからはこの馬なりに伸びはいたが、切れる脚を使うタイプの馬ではないので一気にかわすことができなかった。今回は距離が延長されるが、この距離でも崩れていないので心配は要らないだろう。内枠に入ったので馬群の捌きがカギになるが、前に取りつくことができれば巻き返しは可能。

キールは決め手を欠くところがある馬だが、今回は少頭数でスンナリ先行できそう。うまく内に潜り込めれば最後まで渋太く踏ん張れる可能性があるので、道中うまく内に入り込むことができるかどうかが最大のポイントになってくるだろう。