Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】

　アナザートゥルースは中～長距離路線の本格派。今春のダイオライト記念で念願のタイトルを獲得した。逃げ、先行脚質で前々を進み終い二段加速するパワーと渋太さが身上だ。今回は２戦２勝と相性いいルメール騎手。半兄はご存知サウンドトゥルー。

　デルマルーヴルはデビュー時から一貫ダート路線の王道を進む４歳馬。前走マーキュリーカップは２着も、むしろ今回よりも強敵相手に中身が濃いレース。計算できる末脚を持ち、今回19年ジャパンダートダービー２着以来となる鞍上戸崎騎手にも期待感。

　ダノンファラオは今春のジャパンダートダービーを完勝した３歳馬。当時カフェファラオが大敗し、恵まれたイメージもあったが、2000ｍ２分５秒９の争覇タイム、ハイペースを２番手から抜け出す正攻法のレースなら、水準以上の評価ができる。夏を休養にあて、当然上積みの期待。

　ロードブレスは今年１月からダート路線へ参入した成長株。以降1800～1900ｍで５戦４勝、一挙にオープンまでのぼり詰めた。２歳戦、地方競馬で活躍馬を出すダノンバラード産駒、500キロのパワフルな好馬体を持つ。左回りも高い適性。休み明けをひと叩きされ、確実に良化。

【地方所属馬の評価】

　ミューチャリーは前走マイルグランプリで大外一気の復帰戦。少なくとも南関東レベルで収まらない能力をあらためてアピールした。ジャパンダートダービー３着、川崎記念４着から中距離は守備範囲。天才肌、ここ一番に強い鞍上御神本騎手。

　サルサディオーネは牡馬相手の報知グランプリカップ含め重賞２勝。距離は万能で、一貫して迷いのない逃げを打ち存在感を増してきた。前走川崎のオープン圧勝など目下ピーク。ここも完全燃焼の逃げ。

　ヒカリオーソはブリリアントカップで鼻出血を再発、復帰後リズムはよくないが、常に全力疾走タイプだけに再発しないことを祈るのみ。中距離での能力といえば川崎記念で差して２着と南関レベルを超えている。父フリオーソは10年前このレース圧勝。今回は主戦山崎誠士騎手。

　ストライクイーグルの浮き沈み激しい成績は折り合いの難しさゆえ。転入後重賞３勝、なかでもノンコノユメに競り勝ったブリリアントカップは注目できる。好機に動いて穴。今回は初騎乗の森泰斗騎手。

　アングライフェンは転入いきなりJpnIIと厳しい条件だが、ＪＲＡでの６勝はすべて中～長距離でのもの。父ステイゴールドにも底力を感じる。息の長い末脚が身上だけに、どういったレースをするか注目。

　ディアドムスは前走長休明け４着だが、上がり42秒７をマーク。ただし最後大差では評価しづらい。実績、1800ｍ適性【3-0-0-8】はさておき、８歳だけにピークは過ぎたか。

　名古屋のグランドサッシュは、ＪＲＡ所属時に中～長距離で４勝しているハーツクライ産駒だが、前走川崎のスパーキングサマーカップ大敗からは能力的な壁を感じる。レース振りはズブい。

　同じく名古屋のコウエイワンマンはＪＲＡ４勝も、いずれも芝の実績。ダートの中～長距離となると今春ダイオライト記念12着が基準になるか。すでに９歳だけにここは厳しい。

　笠松のキタノイットウセイはダートグレード競走【0-0-0-5】で、すべて２桁の大敗。力不足だけにここも苦戦か。

　同じく笠松のデルグレネも笠松Ｃ級を勝ちきれない近況だけに。

【解説者の予想】

　夏場を休養にあて、復帰初戦のエルムステークスを３着ながら58キロを背負い１分43秒８のタイムと上々のタイムをマークしたアナザートゥルースに上積みの期待。今春のダイオライト記念に勝ち、コース適性は証明済み。鞍上も【2-0-0-0】のルメール騎手に戻り、ここは好勝負の期待。
　迎え撃つ地元船橋のミューチャリーも今年川崎記念４着、続くフェブラリーステークスは11着も1.9秒差。休養明けの前走は馬体もスケールアップし、10番手から持ち味の決め手で快勝した。この馬も上積みに期待。
　デルマルーヴルは地方で行われたダートグレード競走は【2-4-1-1】と抜群の適性。唯一の４着は浦和記念で、単純にコースが合わなかった。船橋コースなら得意のまくりが利く。
　以下、好枠引いてハナ行って渋太いサルサディオーネ。ジャパンダートダービーを制した３歳馬ダノンファラオも夏を越して成長期待。重賞未勝利ながらダート転向後【4-0-0-1】のロードブレス。不安はあるが勝ち負けできる力あるヒカリオーソ。

　◎アナザートゥルース
　○ミューチャリー
　▲デルマルーヴル
　△サルサディオーネ
　△ダノンファラオ
　△ロードブレス
　△ヒカリオーソ