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2020年8月10日   第25回 クラスターカップJpnIII オープンサラ系3歳以上 別定 (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第10レース   負けられない!マテラスカイ
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

morioka07.jpg【中央所属馬の評価】
 マテラスカイはオープン入り初戦だった一昨年のプロキオンS(G3)をレコードで圧勝。ダート1400mのJRAレコードを叩き出し、ダート界最速の称号を得たが、実はそこから2年間勝ち星を挙げていない。それでも一昨年のJBCスプリント(Jpn1)2着、昨年のドバイゴールデンシャヒーン(G1)2着、今年2月にサウジアラビアで行われた高額賞金レース・サウジアCも2着と、そのスピード能力が日本調教馬トップ級であることは再三に渡って示している。ドバイ(開催中止)帰りの前走・北海道スプリントC(Jpn3)は57キロを背負ってメイショウアイアンのハナ差と惜敗していた。今回は負担重量が57キロから55キロ。舞台は北海道スプリントCの勝ち時計=1分12秒8という時計のかかる門別から、ここ4年のクラスターCの勝ち時計が1分08秒8~1分09秒1の高速・盛岡へ。あらゆる面で条件が好転する。

 トップウイナーは今年の3月から2勝クラス→3勝クラス→オープンの欅S(東京ダ1400m)と3連勝。一気に頭角を現してきた4歳馬。前走のプロキオンS(G3)は5着と敗れたが、先着馬はサンライズノヴァを筆頭にエアスピネル、ヤマニンアンプリメ、デュープロセスという超重賞級。2番手で併走したヤマニンアンプリメは昨年のクラスターCの勝ち馬だし、初の重賞挑戦としては上々の内容だった。特長は距離を問わない先行力と並ばれてのしぶとさ。今回は初の地方遠征となるが、特に問題とはなりそうもないタイプだ。

 ショームは昨年7月の安達太良S(福島ダ1700m)を勝って条件クラスを卒業した5歳馬。そこまでは1600~1800mで4勝と、中距離を主体に使われてきたが、オープン入り初戦のグリーンチャンネルC(東京ダ1400m)でアディラートの2着と健闘すると、やはり東京ダ1400mのバレンタインSでオープン初勝利。前々走が1200mの千葉S、前走は同じく1200mの北海道スプリントC(Jpn3)と徐々に距離を短くしてきていた。ジックリ溜めていい脚を使うタイプ。それだけに前走の末脚不発は門別の深い馬場が多分に影響したものと推察される。脚抜きが良くて、直線300mある盛岡コースで怖いタイプ。

 ヒロシゲゴールドは昨年3連勝の勢いで東京スプリント(Jpn3)3着、クラスターC(Jpn3)2着と短距離のダートグレード戦線で活躍した5歳馬。特に昨年のこの競走はコパノキッキングとヤマニンアンプリメによる一騎打ちムードの一角を崩してのものだけに印象は強い。その後の着順の乱高下は気性で走るタイプの逃げ馬だけにやむを得ないところ。前走のリステッド・京葉S(中山ダ1200m)でオープン初勝利。気を良くしての2度目の盛岡遠征となる。

 アユツリオヤジはデビューからほぼほぼダートの1000~1200mを使われて4勝をマークしてきたが、オープン入りを決めた前々走の5勝目だけは福島芝1200mのテレビユー福島賞という個性派の6歳馬。前走は千直のアイビスサマーダッシュ(G3)にチャレンジして見せ場を作れずの12着と芝路線の洗礼を浴びていた。今回は2戦ぶりに主戦場のダートに戻ることになるが、鍵は展開。ここまでクラスが上がると前々走のような先手がベスト。強力な同型がそれを許してくれるかどうかに。

【地方所属馬の評価】
 ブルドッグボスは過去このクラスターCに3度出走している8歳馬。2016年は中央所属として参戦し、ダノンレジェンドの2着。2017は浦和所属。地元のラブバレットの夢を打ち砕くゴール際の強襲でレコード勝ち。これがダートグレード初制覇。1年空いて昨年は道営所属。ヤマニンアンプリメの5着だった。その後浦和に戻って、秋には地元開催のJBCスプリント(Jpn1)を制したことは記憶に新しい。この勝利により今回は自身初の59キロという酷量になった。重量面から探ると、今まで背負った最高重量は58キロで4戦。2017年の習志野きらっとスプリント(船橋1000m)が1番人気→3着。昨年暮れのゴールドC(浦和1400m)が2番人気→1着。今年4月の東京スプリント(Jpn3)が4番人気→4着。続くさきたま杯(Jpn2)が2番人気→2着。なかなかの奮闘ぶりだが、今回は他馬が54~55キロに対しての59キロだけに、どの程度の負荷になるのか想像がつかない。

 メイショウアイアンは中央ダート4勝から門別に転じた10歳馬だが、前々走の北海道スプリントC(Jpn3)でダートグレード初制覇。昨年の同レースも2着だけにフロックではなく、年齢的な衰えは微塵も感じさせない。このクラスターCは今年で3年連続の挑戦。一昨年は6着、昨年は7着と、もうひと息追い込み切れていないが、盛岡は一昨年の絆C(盛岡ダ1600m)遠征で5馬身差の圧勝があり、コース相性は悪くない。ワンターンの短距離を得意とする追い込み馬で、活躍の場は限られているだけに今年こそは何とかしたい。

 ブラゾンドゥリスは中央時代にダートの1400~1700mで7勝をマークし、その後、道営→兵庫→道営と籍を移してきた8歳馬。中央所属の5歳時に高知の黒船賞(Jpn3)を制覇。キングズガードやグレイスフルリープ、ドリームバレンチノやニシケンモノノフと錚々たる顔ぶれを相手にしてのものだけに、今回のメンバーでも格負けということはない。今回は門別の1200m戦を連勝しての遠征となるが、この距離のスペシャリスト相手となるとメドが立たないというのが正直なところ。

【解説者の予想】
 中心はマテラスカイ。実績馬・ブルドッグボスの59キロに対してこの馬の55キロは裸同然。スピードが身上だけに高速・盛岡は走りやすい走路だろうし、ほぼ負けられない条件。相手には地力強化中の4歳馬・トップウイナーを指名。好位でしぶとい脚質もこのレース向き。昨年2着のヒロシゲゴールドは最内枠となって同型・マテラスカイとの兼ね合いが難しい。展開面から差すショームを上位とした。続いて門別で結果を出したメイショウアイアンブルドッグボスは他馬との重量差のみを理由に大きく評価を下げた。

◎マテラスカイ
○トップウイナー
▲ショーム
△ヒロシゲゴールド
△メイショウアイアン
△ブルドッグボス 

おすすめ買い目

馬単 9→12 9→5 9→1 9→7 9→3

 

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