Odds Park 競馬

　木曜日のメインレースは古馬のＪＲＡ交流戦の猪名川特別。小牧太騎手と岩田康誠騎手のかつて兵庫のトップを牽引してきた両騎手の揃い踏みに加え、岩田康騎手の息子である岩田望来騎手が園田で初めての騎乗と注目するところは多い。そんななか本命はクリノアントニヌス。今年に入って一度２着があるし、その後も掲示板に載る走りをしている馬なのでここに入ると上位。内枠からロス無く進めれば勝ち負けだろう。相手候補はダート経験は少ないが前走の内容がマズマズ良かったポルボローネと３キロ減の岩田望来騎手が騎乗する超のつく良血馬のリシュブールの２頭。他には園田の交流戦で好走経験があるメイショウバンダイや先行できると渋太いシメイ、前走勝ちで勢いに乗るワキノハガクレがその後に続く。

クリノアントニヌスは３歳の２月に未勝利戦を勝って以降勝ち星は遠ざかっているが、２着２回を含む掲示板に７回載っているほどの馬。近走は差してくる競馬が多いが、前に付けて好走をする競馬も以前はしており、器用さは持っている。前走の500万下(阪神ダ1400)は9着だったが、この馬に先着した馬で次走以降で好勝負になった馬が多かったことを考えると少しメンバーレベルが高かった印象。鞍上も現在27勝をあげ、全国リーディング13位と成長著しい西村淳也。斤量減を活かして積極的な競馬ができれば勝ち負けだろう。

ポルボローネは前走は自身２度目のダート戦だったが、スンナリ前に付けると砂を被っても嫌がる感じでもなく直線ではジワジワと伸びていた。今回は連続でダート戦を使うということなので前進は見込める。それに加え、2017年以降は常に勝ち馬と１秒差以内で走っている点も強調できる材料。時計の掛かる地方の馬場の方が良さそうなので好位あたりで競馬ができれば勝つチャンスもあるだろう。

リシュブールは父がキングカメハメハ、母がラストグルーヴで母の母が名牝のエアグルーヴだし、全弟が今週末に行われる日本ダービーに出走予定のランフォザローゼスと超良血馬。久々の競馬で地方の小回りコースへの対応と初めてのダート戦になるので砂を被るとどうかと心配な材料が揃っているが、栗東の坂路でラスト１Ｆが11秒台で駆け抜けているので問題は無さそう。３キロ減の岩田望来騎手が鞍上なので前々での競馬ができれば好勝負になるだろう。

メイショウバンダイは園田の交流レースを３走し２着１回、３着１回とマズマズ相性が良い。近走は先行できずに成績が今ひとつだが、交流レースで好走していた時は、逃げるか番手からの競馬だった。今回は強力な先行馬はＪＲＡのレースに比べるといないのでスンナリ前付けにできる可能性は大きい。そういう競馬ができれば最後まで渋太く粘り込めるだろう。

シメイは初勝利をあげた船橋の交流戦では逃げ切りだったし、３走前の大和川特別でも積極的な競馬をしていた。今回は園田を知り尽くしている岩田康誠騎手なので問題は無いだろう。距離短縮でハナに行けるかがカギになるが、単騎逃げが叶えば怖い存在になるだろう。

ワキノハガクレは前走のＢ１クラスのレースでシッカリ差し切った。その後の調整もいたって順調で追い切りの動きは軽快だった。鞍上の松木騎手とは初コンビになるが、調教から乗っているので問題は無い。しかも１キロ減で走れるので切れのある末脚が発揮できそう。展開がハマれば一発秘める存在。