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2018年7月16日   マーキュリーカップ(Jpn3) (盛岡競馬)  

盛岡競馬   第9レース   出世街道!フェニックスマーク
全国公営競馬専門紙協会 エイカン

morioka03.jpg【中央所属馬の評価】
 57キロのマイネルバサラは昨年11月の浦和記念(Jpn2)の優勝馬。重賞初挑戦ながら、3分3厘で一気に先頭に立つと、そのまま2着のヒガシウィルウィンに6馬身差をつける圧勝だった。その後も積極的に地方のダートグレード競走の参戦し、2月の佐賀記念(Jpn3)がルールソヴァール、トップディーヴォに次ぐ3着、続く3月のダイオライト記念(Jpn2)がケイティブレイブ、アポロケンタッキーに次ぐ3着と健闘。重賞2勝目も視界に入っている。前走のアンタレスステークス(G3)は逃げてまさかの殿り16着と大敗。自分でハナを切るより、前に馬を置いてレースを進めた方がいいタイプなのかもしれない。

 55キロのミツバは昨年のこの競走の優勝馬。ピオネロとクビ差の激戦を制して重賞初制覇を達成した。中央ダート9勝は今回のメンバーで最多。この1年間勝ち星がないが、JBCクラシック(Jpn1)3着、チャンピオンズカップ(G1)6着、東京大賞典(G1)6着と今回のメンバーの中では一丁上の相手と戦ってきたがゆえ。ここ3戦が名古屋大賞典(Jpn3)2着→アンタレスステークス(G3)2着→平安ステークス(G3)4着と高いレベルで安定しており、昨年よりは確実に地力を上げていると思われる。

 54キロのフェニックスマークは2歳8月、新潟ダ1800mの新馬戦でデビューし、エピカリスに6馬身ぶっちぎられての2着だったが、その後も一貫してダートの1800mを使われ、1、2、1、1、1、1着。東京ダ2100mのブリリアントステークスで4連勝を飾り、今回ついに重賞戦線に登場する。大事に使われキャリアはまだ7戦。今回の段階では未知数の存在だが、過去、5月第1週のブリリアントステークスで連対を果たし、マーキュリーカップに直行した馬は2001年のスナークレイアースが1着→2着、2003年のディーエスサンダーが1着→優勝、2007年のシャーベットトーンが2着→優勝、2009年のマコトスパルビエロが2着→優勝、そして昨年のミツバが1→優勝。実に5頭中、4頭が優勝、残り1回が2着と抜群のデータがある。ここからスターダムへ。

 54キロのザイディックメアはデビューから8戦目、4歳の4月からダートに転じ、1700~1800mで4勝。2月の1600万下・伊丹ステークス(阪神ダ1800)を勝って念願のオープン入りを果たしている。リフレッシュ放牧を挟んだ前走・ブリリアントステークスが前記・フェニックスマークの2着。勝ち馬には及ばなかったが、オープン初戦としては上々の内容と言えるものだし、フェニックスマークの稿で述べたとおり、盛岡の2000mとコース形態が酷似する東京ダ2100mのブリリアントステークスの好走馬は例外なくこのレースでも活躍する。

 54キロのヨシオは5歳馬ながら50戦のキャリアを誇る叩き上げ。1勝目、2勝目は1200m、3勝目は1300mとキャリアの過半数は短距離を使われてきたが、昨年の夏競馬から中距離にシフトチェンジ。4勝目は1700m、5勝目は1800mと徐々に距離を延ばし、3走前についにオープン入りを果たした。前々走のオープン初戦・大沼ステークスは発馬で落鉄しながらも逃げてリーゼントロックの2着。続くマリーンステークスは道中5番手とこの馬本来の先行策がとれなかったが、それでもユラノトから0秒3差の4着。オープンでも十分に戦えるメドをつけている。

【地方所属馬の評価】
 岩手のエンパイアペガサスは直前で不安が出て回避した昨年から2年越しの挑戦となる。デビューから水沢→浦和→水沢→浦和→水沢の経歴。岩手がオフシーズンとなる冬季に浦和へ移籍するパターンで、昨年2月に報知グランプリカップ(船橋1800m)を勝ち、今年の4月には地方全国交流のオグリキャップ記念(笠松2500m)で大差勝ち。ステイヤーとしての資質も見出している。ダートグレード競走は昨年11月の浦和記念(Jpn2)1戦のみで、マイネルバサラから3秒7差の6着。この記録からは中央馬相手では厳しいということになるが、この時は追走にスムーズさを欠き、明らかに不本意な走態だった。まだ成長の可能性ある5歳馬。地元で素質全開の期待がかかる。

 北海道のドラゴンエアルは昨年の5着馬。勝ったミツバからピオネロ~クリノスターオー~ドリームキラリという中央馬に続き、勝ち馬からは1秒0差だった。主な勝ち鞍は地方全国交流競走のダービーグランプリ(水沢2000m)と報知オールスターC(川崎2100m)。ダートグレード競走は昨年暮れの名古屋グランプリ(Jpn2)に出走し、勝ったメイショウスミトモから1秒9差の6着に食い込んでいる。今シーズンはここまで3戦。4月のコスモバルク記念(門別1800m)、5月の赤レンガ記念(門別2000m)はともに4歳馬・スーパーステションの2着と敗れたが、6月のA1特別(門別1800m)はやはり4歳の精鋭・ストーンリバーに2秒5差をつける圧勝劇。今年も好調下での出走となりそうだ。

 高知のミッキーヘネシーは昨年の7着馬。前記・ドラゴンエアルから0秒7差で入線している。その後も積極的に交流競走に参戦し、2月の2000mの交流重賞・佐賀記念(Jpn3)では高知の雄・フリビオンに先着する5着と掲示板を確保している。ダートグレード競走で馬券の対象となると厳しいが、溜めていけば条件問わず、いい脚を繰り出す馬。展開もつれた際の伏兵に。

【解説者の予想】
 今回と同じ左2000mの浦和記念を楽勝したマイネルバサラ、2000~2100mで4勝をマークしている前年覇者・ミツバは確かに強いが、今年はこのレースと相性抜群のブリリアントステークスの1~2着馬が揃って参戦。スター候補生・フェニックスマーク本命はもちろん、ここにきて地力強化が窺えるザイディックメアも次位候補として狙ってみたい。そして直前で補欠から繰り上がってきたヨシオ。連闘となるが、本格的な先行型がいないメンバー構成だけにマイペースで逃げられるようだと怖い存在に。基本的には今年も中央馬5騎の争いとなりそう。風穴を開けるとすれば地元の雄・エンパイアペガサス。スケール、伸びしろは中央勢ともヒケをとらないと思うが…。本当なら現在、盛岡に籍を置く、一昨年のこのレースの覇者・ストロングサウザーもいたはずだが…。移籍初戦に予定していた6月30日の七夕特別が水沢競馬場付近をピンポイントで襲ったゲリラ豪雨により競走取り止め。この影響により地元選定馬から漏れてしまった模様。残念。

 ◎フェニックスマーク
 ○ザイディックメア
 ▲ミツバ
 △マイネルバサラ
 △ヨシオ
 △エンパイアペガサス
 △ドラゴンエアル

おすすめ買い目

馬単 14→3 14→10 14→9 14→8 14→5 14→7

 

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