Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
　ルヴァンスレーヴはＪＲＡでダート２戦２勝。７馬身差圧勝の新馬戦、レコード勝ちの前走プラタナス賞、いずれも鞍上のミルコ・デムーロ騎手は１度もムチを使わず、ほぼ持ったままの快勝。課題は地方競馬の小回りで、２戦ともスタートが今ひとつだった点。まともなら３連勝で２歳ダートチャンピオンの可能性が高い。

　ハヤブサマカオーはＪＲＡ、園田でダート３戦３勝。新馬戦は大差（1.7秒差）圧勝。２戦目のなでしこ賞はレコード勝ち、３戦目の前走、兵庫ジュニアグランプリは驚異の二枚腰で相手を振り切り快勝。地方、小回りの経験あり、ここは単騎が望めるメンバー。マイペースで４コーナー先頭なら、押し切れる。

　ビッグスモーキーは2014年のエンプレス杯、マリーンカップ、レディスプレリュードに勝ったワイルドフラッパーの半弟。新馬、未勝利で２着の後、３戦目で初勝利し、続く前走もちの木賞をレコード勝ち。初戦でルヴァンスレーヴに完敗だが、530～540キロ台の大型馬で、使われつつ着実に良化しているだけに侮れない。

　ドンフォルティスはＪＲＡ、門別で４戦３勝。唯一の敗戦はデビュー戦の出遅れだけに、度外視していい。前走のホッカイドウ２歳優駿は強敵地元勢相手に、決め手の違いを見せつけた。今回は小回り川崎コースだけに、さらにゲートがカギとなるが、スムーズに追走出来れば自慢の決め手が生きるはず。

　ダークリパルサーは2009年ジャパンカップダートなどＧ１レースを９勝したエスポワールシチーの半弟。ＪＲＡ２戦２勝。前走のオキザリス賞は出遅れて厳しい競馬を強いられたが、キッチリ差し切った。相手は上がるが、まだまだ荒削りでレース振りも良化が期待できるだけに、可能性に賭ける手も。

【地方所属馬の評価】
　船橋のハセノパイロは新馬戦２着の後３連勝。前走の重賞・ハイセイコー記念では１コーナーで不利があり、終始外々を回らされながらも終い鮮やかに抜け出すレース振り。相手は強力だが、どんなレースでも出来るし、地の利を生かしたい。

　北海道のハッピーグリンはコスモス賞、すずらん賞で３着。前走の北海道２歳優駿は深いインコースを回らされ、この馬の持ち味が生かせなかった。ＪＲＡ３着２回からも潜在能力はヒケを取らないはずで、決め手を生かせる流れになれば。

　北海道のサザンヴィグラスは北海道２歳優駿３着。果敢に先行して見せ場十分だった。引き続き吉原騎手騎乗。キャリアを生かしてチャンスを掴みたい。

　大井のリコーワルサーは鎌倉記念を９番手から一気のまくり。レース振りは荒削りで、まだ子供っぽい面はあるが、流れひとつでチャンスはあるはず。

　北海道のソイカウボーイは兵庫ジュニアグランプリ３着。スタートで躓きリズムに乗れなかったが、それでも最後は伸びた。この相手でも通用するところは見せたし、スムーズにレース出来れば可能性はある。

　船橋のドンビーは５戦３勝２着２回。前走の平和賞は行った馬が止まらず２着に敗れた。自在性あるが末脚がまだ甘く、流れに恵まれれば入着も。

　船橋のトーセンブルは致命的なゲート難を抱えているが、後方一気の４走前や、後方から0.4秒差３着の末脚を見せた前走ハイセイコー記念からも、末脚を生かせる流れになれば。

　北海道のダモンデは、鎌倉記念はスタートで躓き12着大敗だったが、続く前走の南部駒賞はすんなり流れに乗って快勝。相手はさらに上がるが自分の競馬が出来れば。

　船橋のミスターバッハは北海道から転入初戦。前走はソイカウボーイに６馬身ちぎられているだけに、ここはさらに相手が厳しい。

【解説者の予想】
　好メンバーが揃った。中でも２連勝の勝ちっぷりが上々で、相当の素質を感じさせるのがルヴァンスレーヴ。２戦のレース振りはいずれも圧倒的で、小回りコースさえこなせれば、再度圧勝も。兵庫ジュニアグランプリに勝ち３連勝のハヤブサマカオーが強敵。小回りを克服し、終いの勝負強さもあるだけに、展開次第では逆転の目も十分ありえる。
　ビッグスモーキーは距離延びてレース振りが良化してきただけに、１ハロン短縮の分上位２頭よりも割引きだが、血統的にも将来性は高い。
　ドンフォルティスもダートで活躍馬を輩出しているヘニーヒューズ産駒だけに、前走同様流れに乗ってレース出来れば。ダークリパルサー、ハセノパイロも底をみせていない魅力。ハッピーグリンも夏のＪＲＡ遠征で能力を証明したし、改めて見直したい。

◎ルヴァンスレーヴ
○ハヤブサマカオー
▲ビッグスモーキー
△ドンフォルティス
△ダークリパルサー
△ハセノパイロ
△ハッピーグリン