Odds Park 競馬

【中央所属馬の評価】
　今年の帝王賞馬ケイティブレイブ。向正面後方12番手から、上がり最速36秒５の豪脚で粘るクリソライトを差し切った。大井2000ｍ【1・2・0・0】の連対率100％。秋３戦は好位でレースしているが、もう一歩届かず。やはり末脚が甘くなるだけに、ここは思い切った競馬が出来れば、春の再現も。

　ＪＢＣクラシックを制したのがサウンドトゥルー。一昨年のこのレースの勝ち馬でもあり、大井2000ｍのJpn１は２勝目となる。前走のチャンピオンズカップは展開が向かなかったが、11着とはいえ着差は0.6秒差なら巻き返しは十分ある。例年寒くなるにつれて調子を上げてくるタイプで、昨年同様悪くても３着は外さないか。

　１枠１番を引いたのがミツバ。ＪＢＣクラシックは実績からは大健闘と言える0.2秒差３着。チャンピオンズカップでも不利な位置から0.4秒差６着と、ここにきて力を付けてきた。ミルコ・デムーロ騎手はロールオブザダイスで３着の経験ある。

　インカンテーションは目下４連対中と好調。G１級２着２回はいずれもマイルで、今回は初の大井コースということもありその点は微妙だが、締まった砂になればチャンスもあるだろう。

　昨年の勝ち馬アポロケンタッキーは、ドバイ遠征後復調に手間取ったか、Jpn2の日本テレビ盃１勝だけと今ひとつのシーズンだった。ＪＢＣクラシック2.2秒差８着、チャンピオンズカップ取消と近走もリズムが悪い。

　ここを勝てばG１競走11勝となるコパノリッキー。このレースが引退レースとなる。大井2000ｍは帝王賞、ＪＢＣクラシックで２勝を挙げているが、東京大賞典は３年前に２着。今年のＪＢＣはクラシックではなくスプリントを選び、前走のチャンピオンズカップは正攻法の競馬で３着と、力はあるがかつてほどの自信は感じられない。引退式前のミラクルに期待。

　ロンドンタウンは韓国帰りの前走チャンピオンズカップで殿負け。夏以降の充実ぶりにブレーキがかかった格好だが、１度叩かれてどこまで変わってくるか。気配次第だが一変まではどうか。

【地方所属馬の評価】
　ジャパンダートダービーで地方馬７年ぶりの勝利を挙げたヒガシウィルウィンが地方勢の希望。休養明けの前走浦和記念では、1.1秒と離されはしたが、成長を感じさせるプラス体重で２着と、次に繋がる競馬はできている。今回は古馬G１クラスが相手で、時計も２秒以上詰める必要はあるが、55キロを活かして頑張って欲しい。

　東京記念を制したサブノクロヒョウは、ＪＢＣクラシックは７着とまずまずの結果だったが、続く前走の勝島王冠で勝ち負けできないようでは、まだまだこのレベルでは厳しいか。

　昨年の羽田盃馬タービランスは、長期休養の後、北海道から出走。久々の前走はさすが羽田盃馬の底力。今回は大幅な相手強化となるが、上積みが見込めるだけに期待したい。

　コスモカットは下半期オール着外だけにここは厳しい。

　昨年の東京ダービー馬バルダッサーレは、以降未勝利と長期の不振。最近３戦は大敗続きだけに、まずきっかけが欲しい。

　サンドプラチナは東京大賞典９着、帝王賞11着と果敢に挑戦するも壁は高くて厚い。まだ４歳だけにこの経験がいつか活きるだろう。

　シャドウパーティーはＪＲＡ５勝で大井転入も、ダートは未勝利。転入３戦大敗続きで、そもそもダートは向かない。

　ハーキュリーズは浦和転入後【0・0・0・14】。９歳馬だけにこれ以上の上積みも見込めない。

　大外のセイファルコンの前走は、目の覚めるような末脚だった。時計的には５秒以上短縮する必要があるし、このメンバーは少々荷が重いが、まだ３歳馬だけに、先々に繋がるレースが出来れば。

【解説者の予想】
　ＪＲＡ勢はどの馬が勝っても不思議ないメンバーが揃ったが、軸として有望なのはケイティブレイブだろう。大井2000ｍの安定感もさることながら、自在にレースできる点は魅力だ。この季節、このコースならサウンドトゥルーも侮れない。ミツバもＪＢＣ３着からも差はないが、展開に注文が付く分３番手。
　伏兵勢では大井コースをこなせればインカンテーション、復調ならアポロケンタッキーも見限れない。コパノリッキーは主導権を握れれば有終の美も。叩かれて気配戻るようならロンドンタウンも押さえが必要だ。

◎ケイティブレイブ
◯サウンドトゥルー
▲ミツバ
△インカンテーション
△アポロケンタッキー
△コパノリッキー
△ロンドンタウン