Odds Park 競馬

 【ＪＲＡ所属馬の評価】
◆ダノンレジェンドは昨年の当レース覇者。その黒船賞勝ちを皮切りに昨年はダートグレード計４勝、ＪＢＣスプリント(JpnI)２着など輝かしい実績を積み上げ当舞台へ戻ってきた。昨年連対を外したのはスタートで後手に回った４走前のみ。自身初の背58キロや休み明けが大きなハンデになるとは思えず、今回のメンバーなら地力は断然。

◆ドリームバレンチノは黒船賞連続２着と当舞台は好相性。ＪＢＣスプリント(JpnI)勝ちからの臨戦だった昨年と比べれば勢いは一枚落ちるが、それでも前走の兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)では59.5キロの酷量を背負いながらも２着とまだまだ健在ぶりをアピール。さらに力を付けたダノンレジェンドに逆転までは厳しい印象だが、連下争いなら十分。

◆ニシケンモノノフは古馬となってからは初の地方ダートグレード参戦。２歳時には今回と同じ地方右回りの兵庫ジュニアグランプリ(JpnII)を制し、ＪＲＡオープン特別３勝はすべて1400メートル戦で挙げていることからも当舞台は適性十分。上位馬と実績面では劣るものの、３走前の武蔵野Ｓ(ＧIII)では今をときめくモーニンやノンコノユメと小差の競馬。前走勝ちの勢いも買えばそう差はないか。

◆タールタンは近走連続連対で弾みを付けての参戦。1400メートルのオープン特別を２勝、前走の根岸Ｓ(ＧIII)では後のＧI馬モーニンの半馬身差２着など、ダートグレードでも十分上位争いが可能な実績を持つ。ただこれまでの良績が広い東京コースに集中していることからも、地方小回りへの対応力がカギとなりそう。

◆メイショウオセアンはオープン再昇級からの近３走がやや頭打ちの内容。現状では他のＪＲＡ勢と比べ実績不足の感は否めないが、全５勝中４勝を平坦右回り1400メートル戦で挙げていることからも当コースへの適性は十分。非凡なスピードセンスも秘めるだけに初の地方コースで大化けする可能性も。

【高知所属馬の評価】
◆サクラシャイニーは高知移籍後、地元馬同士ではいまだ負け無し。他場遠征でもシッカリ結果を残しており年齢的な衰えは微塵も感じられない。一昨年の兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)では好位のインを立ち回り３着健闘。昨年の黒船賞は逃げて９着に敗れているが、最内枠を引いた今年はＪＲＡ勢に割って入るシーンがあっても驚けない。

◆メイショウツチヤマが地元高知で敗れたのは距離不向きだった３走前だけ。移籍後の勢いは総大将サクラシャイニーと似た雰囲気があるが、過去のＪＲＡ実績や勝ち振りのインパクトでは今少し劣る印象。ダートグレードで結果を残すにはまだ強い相手に揉まれる必要がありそうで。

◆スクワドロンは選考競走の黒潮スプリンターズカップを制し満を持しての参戦。ただＪＲＡ在籍時は５００万下勝ちがやっと。当時より力を付けていることは確かだが、ここに入ると格負けの感は否めない。

【他地区所属馬の評価】
◆ラブバレットは岩手競馬の代表格であるとともに、地方の猛者達が集結する笠松グランプリを制したことで今や地方全体で見てもトップの地位を築くまでに成長。ダートグレードはこれまで２度走りいずれも大健闘。ＪＲＡ勢と真っ向勝負できるスピードを武器に高知の舞台でさらなる飛躍を目指す。

◆ドリームコンサートはダートグレード初挑戦となった兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)で小差４着。ＪＲＡ実績で言えば格下の存在だっただけに斤量の恩恵が大きかったことは確かだが、初の一線級相手だったことを思えば相手強化に怯まぬ対応力は示したと言える。斤量差が無くなろうとも再度見せ場がありそうだ。

◆バンブーバッジョが挙げた勝ち鞍はすべて地方Ｂクラス以下でのもの。ここでは明らかに地力で見劣る上、今回で実質４連闘目と上積みも見込めない状況では…。

◆シャトーコジーンはダートグレード初挑戦の５走前が大差シンガリ負け。相手なりに堅実なタイプとはいえ、一線級馬が相手では出番は望み薄。

【見解】
　昨年は新興勢力として黒船賞の栄冠を手にしたダノンレジェンドが、今年はダート短距離路線の横綱として高知再来。昨年よりも力を付けたことは明白で今年も不動の主役。発馬で後手を踏むと取りこぼす可能性もあるが、まともなら他馬の逆転はないと見て焦点は２着争い。筆頭は当レース連続２着のドリームバレンチノ。舞台設定絶好で年齢的にもまだ伸び代が見込めるニシケンモノノフが続く。タールタンも地力は遜色ないが、地方小回りへの対応がカギに。ダートグレード３着の実績を持つラブバレット、サクラシャイニーの地方勢２騎も侮れない。

◎ダノンレジェンド
○ドリームバレンチノ
▲ニシケンモノノフ
△タールタン
×ラブバレット
×サクラシャイニー